日々の日本舞踊

私のノート、公開します。あなたの日本文化mini知識Noteとして。

もっと踊りを楽しみたい!長唄「藤娘」その2

2014-08-22 22:41:47 | 日本舞踊 歌舞伎舞踊 ワークショップ

『男心の憎いのは
 他の女子に神かけて
 逢わず(粟津)三井のかねごとも
 堅い誓いの石山
 身は空蝉の唐崎
 待つ夜をよそに 比良の雪
 解けて逢瀬の あた妬ましい
 ようもの瀬田に わしゃ乗せられて
 文の堅田の片便り
 心矢橋のかこちごと』

このくだりはクドキと呼ばれるところです。女心を詩っているのですが、実はこの歌詞の中に、近江八景の地名が詠み込まれているのです。(下線部が“地名づくし”と呼ばれている)

歌川広重の浮世絵「近江八景」。こんな景色が観ている方の眼に浮かぶように、いつか踊れるようになりたいですね。

比良の暮雪          堅田の落雁         矢橋の帰帆

    

石山の秋月         粟津の晴嵐         三井の晩鐘

    

唐崎の夜雨         瀬田の夕照