根室駅前の観光インフォメーションセンターでレンタサイクルを借り、根室市内をめぐる登城旅が始まります。
漆黒の「黒雲」にまたがり、まずは朝食を食べられるお店をめざします。
それにしても根室は道路が広い!
根室駅から国道44号までの道路は、せいぜい100メートルほどの長さしかありませんが、片道3車線という広さ。
交差している国道44号も、当然のように片側3車線です。
さて、朝食。
根室駅のすぐ近くに「ニューモンブラン」というお店がありましたが、こちらは午前9時開店で、まだ開いていませんでした。
根室駅から国道44号へ出て、根室市役所へ進み、そこから根室港方面へ進み、
喫茶「どりあん」に着きました。
こちらは朝8時から開店していることを事前の調査でつかんでいて、この日の朝食はここだ!と決めていたのです。
こちらでいただくのは、エスカロップというご当地メニュー。
なんだか栄養ドリンクみたいな名前ですが、フランス語で「肉の薄切り」を意味する「エスカロープ」から来ているそうです。つまりは洋食です。
もとは「モンブラン」というお店のシェフが考案したメニューだそうです。
最初はナポリタンの上に牛肉のカツレツをのせ、ドミグラスソースをかけたものだったそうです。
最東端の漁師町・根室では、手っ取り早く空腹を満たせるメニューとして受け入れられたそうですが、さらに手軽さが求められると、ナポリタンはケチャップライスに、牛カツはトンカツに変わっていきました。
このケチャップライスを土台に使うエスカロップは、「赤エスカ」というそうです。
さらに酪農盛んな道東という土地柄なのか、土台のケチャップライスがバターライスに変わったものが現れました。
そしてバターライスに入っていたマッシュルームが、道東では手に入りにくかったという事情もあり、マッシュルームの代わりに薄切りしたタケノコを混ぜるようになりました。
こちらは「白エスカ」というそうです。
さて発祥の店「モンブラン」は、のちに閉店してしまいます。
しかしその流れをくむお店が、根室駅前にある「ニューモンブラン」。
そして「ニューモンブラン」から独立して構えられたお店が、今回お食事をいただいた「どりあん」なのです。
「どりあん」には駐輪スペースがなさそうだったので、隣の敷地をちょいと拝借しました。
入店すると、どことなく雰囲気のいい地方の喫茶店です。
メニューを拝見すると、エスカロップ(870円)のほかにオリエンタルライス(980円)なんていうものもあります。
さらにはエスカロップ・スペシャル(1,300円)という、あきらかに大盛りバージョンであろうメニューもあります。
そこで・・・
エスカロップ・スペシャル! ウマイッ!
画像からはわかりづらいですが、土台はバターライス、つまりは「白エスカ」です。
トンカツにかかっているドミグラスソースが濃厚でとてもおいしいです。
そして「スペシャル」はトンカツがでかいそうで、なかなか腹にたまります。さすがは漁師御用達のメニューです。
私はタケノコがあまり得意ではありませんが、それでもコクのあるバターライスがまたおいしかったです。
エスカロップには、付け合せに生野菜サラダを使うのが正統であるようですが、私は大っ嫌いなキュウリを残し、完食いたしました。
腹八分とちょうどよい朝食を摂り、いよいよ約50Kmの根室半島サイクリングに出発します。
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