鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

茶屋街めぐり・第1章~ひがし茶屋街で芸者遊び?

2012-10-29 | 街並み

2 0 1 1 年 1 2 月 2 5 日 ( 日 )

午 後 2 時 1 0 分

石 川 県 金 沢 市

ひ が し 茶 屋 街



ひがし茶屋街にやってきました。

ひがし茶屋街(昼)

「茶屋」というのは、道端で団子とお茶を売っているようなのではありません。
しんみりとしたお座敷で、芸姑遊びをする・・・というところ。

ここは江戸時代の吉原、現在の先斗町のようなところでした。
現在は観光地てしての面が強く、特殊浴場のようなたぐいのところは一切ありません。


ひがし茶屋街「志摩」

ひがし茶屋街のメインストリートに面している茶屋「志摩」【国指定重要文化財】。
江戸時代に建てられた茶屋が現存しています。

「志摩」・前座敷

「志摩」の中に入ります。
まずは前座敷です。

座敷にやってきた客は、床の間を背にして座り、酒を飲み肴を食べます。

「志摩」・前座敷控え

すると、向かいの控えから芸姑さんが登場(#^.^#)
唄を謡い、曲を弾き、舞を舞って客を楽しませます。

「志摩」・はなれ

こちらははなれの間
「志摩」には客座敷が3つあり、前屋敷からは文字通り離れたところにありました。
密談をする際や、お忍びで来る客のために用いられたそうです。

「志摩」・台所

華やかな座敷から隠れるようにたたずむ台所
豪華な料理を作るにはとても手狭です。

じつは、茶屋は基本的に料理を作ることはなく、仕出屋などから取り寄せるのが普通でした。
つまり、遊ぶ場所を提供する「貸し座敷」の役割を果たしていたのです。

そして茶屋の勘定はその場で払うものではなく、後日払いが普通でした。
たしかに、気分よく遊んですぐに「金払え」では興ざめです。
そのかわり、客の信用がとても重視され、「一見さん」が茶屋に入ることはきわめて稀でした。

お茶屋でお茶@ひがし茶屋街「志摩」

お茶屋で一服。なかなかよろし~



「志摩」の向かいにある、もう1軒の茶屋・「懐華楼」【金沢市指定保存建造物】。

ひがし茶屋街「懐華楼」

現存する茶屋で、こちらは今もなお茶屋として営業しているのです。
(「アルバイト募集」なんて貼り紙もあった!)
つまりはここには現役の芸姑さんがいるってことなのです(#^.^#)

「懐華楼」入口

受付は、芸姑さんと思われる着物を着こなした女性。
まだ夜ではないので、おしろいは塗っていませんが、艶っぽさが感じられます。

「懐華楼」朱塗りの階段

朱塗りの階段を上り、

「懐華楼」朱の間

朱色を基調とした朱の間
画像では、座敷と控えの間にあるふすまは外されています。

「懐華楼」群青の間

「懐華楼」群青の間

群青色を基調とする群青の間
落ち着いた雰囲気のあるこの間は、身分高い者のための座敷であったそうです。

「懐華楼」市松の間

朱の間と群青の間のあいだに設けられた市松の間
互いの座敷からの話が聞こえないようにするため設けられました。
そのため、通常は使用されない部屋です。

「懐華楼」裏階段

互いの座敷の客が鉢合わせしないように、群青の間の客は裏階段から出入りしました。

「懐華楼」離れ控室

この向こうは芸姑さんの控室
芸姑さんは・・・いませんでした。
現在は別の部屋が控室になっているのでしょうか。

「懐華楼」1階の客座敷

いささか暗い1階の客座敷で、

お茶屋でお茶@懐華楼.jpg

またまたお茶屋でお茶。
この日は抹茶を3杯飲んだことになります。

「懐華楼」では、入場のときにお茶を申し込む必要があります。



「懐華楼」を出て、もうしばらく茶屋街をぶらりとします。

・・・ついに芸姑遊びはできませんでした。






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