サスケ サスケ
サスケがいない
サスケがいない
どうして?
毎日ちゃんと起こしてくれたのに、サスケがいない
起きて探しまわっても、サスケ、いない、どこ?
起きるとずっと私の周りについてまわってた
洗面所で顔を洗ってる最中も髪を整えている間も、ずっとしっぽで私の足をなでながら
鏡越しに私をじっと見たりしながら、そばにいた
トイレの中も必ずさっと入ってきちゃって、私のそばにいた
お弁当やごはんを作っている最中も、カウンターからずっと、なにしてるの?なに作ってるの?って飽きずに見てくれてた
私が朝ごはんのヨーグルトを食べている間はちょっと離れた近くにこっちを向いてちょこんと座ってて、
食べ終わるとすかさず走りよってきて、嬉しそうに私の食べ終わったヨーグルトのお皿を、まるで洗ったみたいにきれいになめてくれた。
サスケ行ってくるよぉ、の挨拶して、何時に帰ってくるかちゃんと言って
帰りが予定より遅くなると怒って玄関にうんちしてた
ごめんね、さみしいのはきらいなんだよね、
帰宅して夜もサスケがいつも生活の中にいた
朝から晩まで、サスケが意識の中心にいた
可愛くて可愛くて、目をくりくりさせて、いつも私を、池を、気にかけて様子をうかがってくれてたサスケ
サスケ サスケ
具合が悪くなってからも、そばにいると具合が悪いのにずっとゴロゴロゴロゴロ言ってた
私をずっと見ていたい、触れていたいと、そんな風にじっと見つめてくれてた
歩けないのに、私がちょっとベッドを離れると這ってベッドから落ちて私を探してくれた
同じ向きでばかり寝ていると身体によくないかもしれないと、反対の方向を向けてあげたら
私が見たいとふらふらの頭を回して一生懸命こちらを見ようとして
だから回してもう一度見つめ合って、
1週間、眠らずずっと見つめ合っていた。ずっと手をつないでた。
サスケ、苦しいのに、辛いのに、嫌な顔も恨む顔もひとつもせずに
変わらぬ可愛らしいくりくりの瞳でじっとずっと私を見つめてくれてた
長く綺麗なしっぽで私に触れてくれてた
サスケ サスケ
ごめんね、助けられなくてごめんね
辛い思いさせてごめんね、苦しい思いさせてごめんね
本当に本当にごめんね
サスケ、おばけでもいいから出て来て
サスケ、会いたいの
サスケじゃないとだめなの
サスケがいないとだめなの
どうしてもどうしてもだめなの
お願い、
サスケ、会いたいの