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baja eye eye~~~

長野、佐久の風景をPENTAXで撮っています。 2005~

草津温泉外湯めぐり

2005-11-26 | 旅行記

ネットで検索の結果
草津の外湯めぐりの計画が固まった。このブログ始まって以来の長文。^_^

外湯は全部で18箇所。その全部を日帰りで巡るのは到底不可能。
そこで私が注目したのは源泉。草津の外湯は異なった源泉で構成されており、18個所を源泉別に分けると6つの源泉グループに分かれることがわかった。
源泉名別の外湯の数は
湯畑 10箇所
白旗 1箇所
西の河原 1箇所
地蔵 1箇所
煮川 1箇所
万代鉱 4箇所
地図でそれぞれ1箇所しかない源泉の位置を確認してどうやって歩くか検討し、複数ある源泉の湯畑と万代鉱についてはその歩く順序で都合のいい外湯にすることにした。

そして当日仕事が終わっていよいよ実践、リストアップした地図とカメラ、着替えをもって
まず最大の湯畑にやってきた。足湯と草津のシンボルの湯畑の湯花を取る桶を撮影。
すぐ近くの白旗源泉の白旗の湯から、ここは観光客に最も人気のあるところだと下調べがついていたのでその偵察にやってきたのだった。まずここが混んでいたら順序を変更することも考えていた。

         kusatsusotoyu
         左上:白旗の湯 右上:白旗の湯の仕切りガラス
         左下:煮川の湯 右下:長寿の湯

煙突にも見える塔が付いている特徴がある建物。いったいあれは何?
男湯側だったので入ってみると少しの脱衣場と浴槽が2つ。そしてひとつの浴槽の天井部分がそっくり外観の塔につながっている。明り取りだったのだ。柔らかな日がその白い湯船に差し込んでくる。流れ込む温泉。いやーこりゃあいい。じっくりと日が差す湯に浸かっているとこのまま外湯めぐりをしなくてもいいかなと思うくらい良かった。湯船と脱衣所を仕切るガラスには情緒あふれる昔の湯治の様子がエッジングされていた。

次は西の河原源泉の凪の湯
ここは湯畑から西の河原へ行く途中に温泉饅頭の試食の掛け声が盛大なところがあります。そこから細い路地を入ったところにあります。半地下のようになっていて、入口から階段で降りてゆくと中は真っ暗、こじんまりとした湯には誰も入っていなかった。薄暗いので電気をつけて早速入湯。あつそー。右、左ーと入れたが、あじーーー。湯船を飛び出したが足がすぐさましびれてくきた。熱湯だった。桶で熱い湯を数回かぶってここは早々に出ることにした。

お次は湯畑へ戻って、東へ。ここからは地図では道で表示されているが、車は通れない道を歩いて地蔵源泉の地蔵の湯へ。へ?あれ?外湯が無い!地蔵の湯は改築中で来年にならないと入れないそうな。これで6つの源泉を制覇する計画がダメになりましたが、気を取り直して地蔵の湯の前の源泉だけ撮影。

お次はホテル高松の前にある煮川源泉の煮川の湯へ。
ここの外湯は源泉の上に立っているそうで、すぐそばの大滝の湯もこの源泉だそうです。
ここもこじんまりとした山小屋風の外観。半地下式になっていて入口から階段で降ります。ここには先客が一人おりまして、挨拶してから入りました。「今日は長野の佐久からやってきました」「ほーそりゃ遠いところから」
こんな地元の方と思しき人と話すのがまた良いのですね。佐久のイメージというと「鯉」らしいですね。それからここらあたりの人は佐久へ良く行くそうです。高崎、前橋へ出るよりも近いのだそうだ。会社の先輩がこのへんでカインズありませんかねと言ったら小諸へ行けといわれたそうな(笑)

煮川の湯から坂を上っていくともう温泉街からは外れ、住宅街です。
その温泉街とは違った生活感のある中に湯畑源泉の長寿の湯があります。お隣の酒屋でちょっと水分補給。へへ。
ここにも誰もいなかった。ちょうど清掃が終わった後らしく窓という窓が全部開いていた。ちょっとためらっていたのだが、近所の人が来たので「入っていいですか」ときくと「どうぞ、どうぞ」と気持ちよく答えてくれた。ここでも佐久から来ましたと話し始め、いろいろと話を聞きながら入ったのだった。

最後は万代鉱源泉の町営の湯
元々硫黄採掘の現場から湧き出したといわれ、長寿の湯で地元の方にピリピリすると教えられたのでとっても興味あり。地図では町営の湯とありますが、確かに町営住宅に囲まれて、公園の公民館の一階部分にあるので町営には間違いなさそうですが、看板には長栄の湯とありました。ここも私が入ろうとするとおばあさんが二人出てきたところでした。男湯へ入るとおじいさんがひとりお湯から出てくるところで、出がけに「ごゆっくりどうぞ、私は結構ぬるくしましたから熱くするならお湯を出してくださいね。」何気ない一言だけれど、どなたにでも話しかけてくれるところがうれしい。ここはコンクリートで製のこぎれいな湯船で温泉情緒は感じられない。ピリピリするかは感じられなかった。元々熱いお湯がすきで、ましてここまで4つの外湯をはしごしてきたので感覚も麻痺していたのだろう。

ずーっと昔に外湯には一つ入ったことがあっただけで、スキーに来たときは西の河原の露天風呂や大滝の湯といった観光主体の大きな湯にばかり入っていたのだが、今回は存分にその観光としての外湯と生活の一部としての外湯の魅力を感じられることができた。

外湯めぐり、これは良いです。5つの外湯を巡って掛かったお金、0円。すべて無料です。維持管理されている草津の人々に感謝です。