goo blog サービス終了のお知らせ 

リサイクルトナー社長の奮闘記

リサイクルトナー専門店エイゼットソリューションの社長の奮闘記です。

LBP-1810 手差し給紙補助パットの取替

2013年07月10日 | サポート事例

中古プリンターの整備について

キヤノン LBP-1810 LBP-1610 LBP-1820 LBP-1620 手差し補助パッドの交換

 

手差しのセパレーションパッドを補助するために、その左右に補助的なパッドがついています。
この部分が硬化したり磨耗すると、手差しからの給紙時に重送の原因となるので交換が必要です。
その手差し補助パッドを交換するには、手差し給紙ローラーの軸を外す必要があります。

 

軸を外すために、正面から見て左側面にある基板を外します。
ねじは4本でとまっています。
上側2本と下側の2本は、ねじの種類が違いますので取り付けの際に間違わないように注意してください。
ねじを全て外してもケーブルを外さないと基板は外れませんが、外さなくても手前側へ斜めに倒せば作業スペースは確保できます。
正面から見て右側面側の軸受けを外します。中央部のツメで軸に止まっていますので、小さめのマイナスドライバー等で外します。
中央部のみ外れます。外周部分の黒い部分は外さなくてもOKです。
画像の通り、ローラーの軸は断面が正方形になっています。
機内右側にある、黒いカムを左へずらします。
折れないように爪を小さなマイナスドライバーなどで持ち上げながら...
下の鉄板を押さえながら、左へずらします。
この黒い部品が回転することで、下の鉄板を下向きに押さえる動作をしています。鉄板の下にはバネが入っているので、押さえながらでないと動かしにくいです。
ずらした様子。
これぐらいずらせば、軸を外す逃げができます。
本体左側面にあるギアの群れの中に、このシャフトの端にくっついている白いギアがあります。
シャフトに2つの爪で止まっていますので、両手の親指を使って広げてやりながら少しだけ手前へずらします。
ほかのパーツに押さえられているので、このギアだけを取り外すことはできません。
ギアの爪を広げて、少し手前へずらせた状態。
爪がシャフトの穴から外れている状態です。
ここまできて、ようやくシャフトを外す準備ができました。
このぐらい右側へずらしてから...
左側から持ち上げて外します。
下の鉄板は、手前側を軸に写真のように回転して倒れてきます。
下にはバネが入っていますので、なくさないように取り外しておいてください。
ここまでバラすと、手差しの分離パッドがこんなに簡単に交換できます。
写真の位置にマイナスドライバーを差し込んでグリグリとこじてやると外れます。

中央の分離パッドの左右に見える、灰色の正方形の部分が補助パッドです。
分離パッドの基部の下にもスプリングがありますので、作業中に飛ばしてしまわないように注意してください。
補助パッドの下部の支点部分を、両側から挟むと外れます。
かなり硬いので、片側ずつ外すとうまく外れます。
片側を外してから、もう片側を外すと...
このように外れます。
補助パッドはこの形状で販売しています。

取り外した手順の逆で取り付けます。硬いので、怪我や破損に注意して取り付けてください。
左右の補助パッドを交換したら、分解した逆の手順で組み立てていきます。
左側面の白いギアをはめ込んだ所を、内側から見たところです。
外したバネなどは忘れずに取り付けてください。