Avispa vs Giravanz 2-1

試合後、挨拶に来た亨ちゃんが長い間、下を向いていた。
グッときた。
悔し涙とかいつ流したきりだろう。

前日練習に行った翔太くんパパからメールを貰った。
「練習後、亨ちゃんを中心に明日のスタメンであろう
メンバーでの打合せが印象的でした。
去年まではほとんど見られない光景。
明日、何かやってくれる気がする。」
試合開始前の選手コール。
日頃はコールにこたえる事が殆どない亨ちゃんが
胸のエンブレムを激しく叩き応える。
気合入りまくり。

亨ちゃんはJリーガーのキャリアスタートから10年間。
アビスパに在籍していた。
博多の森には並々ならぬ思いがあるだろう。
アビスパ時代の亨ちゃんは若手であり
上からも下からも弄られるキャラクターで
サポーターからも愛される選手だった。
今年の初めに亨ちゃんと話す機会があり
選手が大幅に入れ替わったチームに対しての
危機感からか、相当にしっかりした
思いを語ってくれた。
それはもうチームのムードメーカーではない
ベテランとしてチームをけん引するんだ
という気持ちの表れ。

土砂降りのなか戦い続けた選手たちや
遠くから駆けつけて来たサポーターのためにも。
なにより良いゲームをしていたからこそ勝ちたかった。
前回の愛媛戦は勝ちはしたが、
あまり良いゲームでは無かったと思う。
でも、この試合は負けはしたが心を打つ
ナイスゲームだった。
少しずつチームは成長してるってことでアリなのかな。

もう一人。
この試合でJ2通算100試合達成の冨士祐樹。
渡の突破→ピンポイントでファーにクロスを
頭一つ抜け出してヘッドでズドン。
博多の森で初めてアビスパから奪ったゴール。
このゴールに救われた。
冨士のためにも勝ちたかったなあ。