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子供への金銭教育その1ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1-

2007-10-05 18:42:00 | Weblog
◆リード:金銭教育指導者団体『マネーじゅく』から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入した。さっそく父と子塾で、アキコ(小3)と一緒にやってみた。実際にお小遣いを与えることを実際の道路で運転することになぞらえると、この「おうちdeこづかいゲーム」は、丁度自動車学校で運転するという感じである。

2007.9.29 子供への金銭教育その1

ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1-    トップページへ


 幸せな人生を過ごすための条件として、やりがいのある仕事、あったかい家族、やりたいことが元気でやれる健康、語り合える友人、楽しめる趣味……そして、それらを経済的に支えるいくらかのお金。
 思いつくままいろいろあげる中で、健康とお金は、肉体的・経済的な支えという意味で、どんな人でもその条件の中に入ってくるだろう。

 以前の記事にこう書いた。


 お金の教育は、子供が幸せな人生を送る上で、とってもとっても大切だ。

 アキコ(小3)には、そろそろお小遣いを渡して、お金の教育を始める必要がある。


 お小遣いを実際に渡して、そのお小遣いのやりくりを通してお金の扱い方を指導していくこと。何冊かの本を読んで、それは必須であると判断した。

 そこで、である。実際にお小遣いを渡してやりくりを実地で学ばせる前に、準備期間が親と子ともに必要だ。子供について言えば、実際の道路で運転をする前に、自動車学校で運転することが必要なようにである。

 そこで、金銭教育指導者団体『マネーじゅく』本部サイトhttp://www.moneyjuku.jp/から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入した。子供二人用で、送料300円を入れて3,240円である。

 28日(金)に送られてきた。翌29日(土)つまり今日、まず送られてきたマニュアルや教材を見た。
 はじめのうちは、なかなかやり方が飲み込めずに困ったが、1時間ほどかけて読み込んでいく中に、ようやく分かってきた。(ゲームの仕方の説明書は、「おうちdeこづかいゲーム」というタイトルでなく、「おうちdeこづかいゲームのやり方・説明書」というタイトルにすべきだ。これがゲームのやり方・説明書だと気づくまでに時間がかかった。)

 アキコは、送られてきたゲームセットを見たとたん「ねえ、これなあに?」と聞いてきた。私が「お金のゲームだよ。アキコのために買ったんだよ。」と言うと、「やりたい。ねえ、やりたい。」と言い出した。私は、お母さんと一緒にボク自身が一度このゲームをやってからと思ったが、「ねえ、今日やるって約束してたでしょ。」(朝食を食べながらの1日のスケジュール確認で)と言われたので、やることにした。
 今日の午前中は、クニコはお母さんと一緒に七田チャイルドアカデミーに行っている。その間、父と子塾でアキコと二人で「おうちdeこづかいゲーム」をやることにした。

【ゲーム開始 趣意説明】
私「大人になると、働いてお金を稼いできて、それで必要なモノや欲しいモノを買ったり、お金を貯めたりするよね。アキコが働くのはまだまだ先だけど、それまで全然練習しないでいて、いきなりお金のやりくりをしろといわれても」
アキコ「無理!」
私「そうだよね。そこで、お小遣いを渡して、少しずつ練習した方がいいと、お父さんは思っているんだよ。それには、まずこれからやるゲームでお金のやりくりを練習してからがいいんだよ。だから、今日はこれからお金のやりくりのゲームをするよ。」
アキコ「やった!」

【ステップ1のゲーム<自分の欲しいものをこづかいで買うトレーニング>のねらい】
 ステップ1では、赤カード(消費カード=ほしいもの)のみを使って、ゲームを行う。

 そのねらいは、付属のマニュアルによれば、次のとおりである。

 ◆1 こづかい帳の書き方がわかる。
 ◆2 自分のこづかいで欲しいものを買う、買わないかを選ぶ体験をする。
 ◆3 お金(券)が、モノとの交換手段であることがわかる。
 ◆4 お金券を補助ツールとし、100円単位の計算ができるようになる。(以上引用)

【ステップ1のゲーム<自分の欲しいものをこづかいで買うトレーニング>開始 1回目】

 マニュアル通りに、場をセットした後、早速はゲーム開始である。もちろん私もアキコもこのゲームは初めてである。
 私はバンカー役、アキコはプレイヤー役である。

私「こづかいは500円だよ。 ほしいものリストに買いたいものを100円単位で多くても3つまでで書いてごらん。」
アキコ「う~ん、パソコンが買いたい。」
私「こづかいは500円までだから、それで買えるものがいいね。」

アキコ「えんぴつ! いくらぐらいするの。」
私「3本で100円のものもあるし、1本で50円のものもあるね。」
アキコ「じゃ、3本で百円のものにする。」(アキコ、ほしいものリストに記入する)

アキコ「それから、おやつを買う。」
私「う~ん、どんなおやつかな。もう少し具体的にするといいね。」
アキコ「グミ。ゲゲゲの鬼太郎のグミを買う。」(ほしいものリストに記入する)



アキコ「後はゲームだな。1回100円だから、2回で200円だ。」(あるデパートに家族で行くと、大抵そうしている。)

私「それじゃあ、お小遣い500円だよ。」(マネーじゅく100円×5枚を両手で渡す。)
 「お金は大切だから、必ず両手で受け渡しをするんだよ。」
アキコ(両手でもらう。)
私「ありがとうは。」
アキコ「ありがとう。」

私「ここに<こづかい>と書いて、入ってきたお金だから(小遣い帳の)収入の欄に<500円>と書いて。 それから残高のところに<500円>と書く。」
アキコ(記入する)

私「じゃあ、赤いサイコロを振って。」
アキコ「3だ!(3のところに置かれた赤カードを引く)」
私「何て書いてある?」
アキコ「じゃんけん、じゃんけんで買ったら、買いたいものが半額。負けたらそのままの値段。」

私「よし、お父さんとじゃんけんだな。」
アキコ・私「じゃんけんぽん」(アキコが勝つ)
アキコ「やった!半額だ! ゲームにする。200円のところ半額だから100円でいい。はい、100円。」(両手で渡す。)
私「はい。(両手で受け取る)」


 「それじゃあ、小遣い帳に<ゲーム(じゃんけん勝ち)>と書いて、これは出て行ったお金だから支出の欄に<100円>と書いてね。 それから、残高の欄は残っているお金だから、500円から100円を引いて400円と書いてね。」

アキコ「う~ん、わかった。」(言われたとおりに記入する)

私「じゃ、2回目のこづかいだよ。」(片手でお金500円を渡そうとする。)
アキコ「お父さん、両手だったでしょう。」
私「そうだった。大事なものだからね。」(やり直す)
アキコ「やった。もう小遣いだ。」

私「ありがとうは。」
アキコ「ありがとう。」

私「また小遣い帳に書くんだよ。」
アキコ「うん。」(収入の欄に500円と書く。そして、残高の欄に900円と書く。)

アキコ「えい!(サイコロを振る)今度は6だ。」
私「(カードを)読んでみて。」
アキコ「<買いたいものが買える。買う?買わない?どうする?>だって。」

私「どうする。」
アキコ「えんぴつを買う。」
私「100円ね。」
アキコ「はい、100円。」(両手で100円札を渡した後、小遣い帳の支出欄に100円と書く。そして、残高に800円と書く。)

 このようにして、あと1回合計3回やった。



私「さあ、これでおわりだよ。買い物の満足度を書いてね。◎は大満足。○中満足。△は買えたけど……あんまり満足していない場合だよ。」

アキコ「えんぴつは◎だな。」
私「どうして?」
アキコ「とてもほしかったから。」

アキコ「ゲームは○で、おやつは○か△だな。」
私「どうして?」
アキコ「おやつはそんなにほしい気分じゃなかった。おばあちゃんと買い物に行くとほしくなるけど……。」

私「そうだったの。 やってみての感想は?」
アキコ「おもしろい! またやりたい!」


【ステップ1のゲーム<自分の欲しいものをこづかいで買うトレーニング>1回目でアキコが学んだこと】

 たった1回やっただけで、アキコはステップ1のゲームのやり方を覚え、小遣い帳の書き方ー収入・支出・残高のしくみーを理解してしまった。

 アキコが学んだことを整理してみる。

1.このゲームのやり方及び楽しさ

2.小遣い帳の書き方ー収入・支出・残高のしくみーの理解

3.お金を大事は両手で大事に扱う大切なものであること。(もちろんそれには何回も繰り返すことが必要だ。)

4.おこづかいをもらったら、「ありがとう」ということ。(もちろんそれには何回も繰り返すことが必要だ。)

 このゲームは、

①あらかじめ<ほしいものリスト>を書いて、ほしいものを明確にしていること、

②買い物後に<満足度チェック!>で振り返りをするところがすぐれている。

③何よりも、子供が「おもしろい! またやりたい!」というところがすぐれている。

④やってみるとルールも簡単で、

⑤短時間で1ゲーム終わるところ。しかも、

⑥現実感があり、ここで学んだことが実際の小遣いのやりくりに役立ちそうなところがよい。


 アキコのリクエストに応じて、早速2回目のゲームを行った。(続く)


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◆キーワード:1 おうちdeごづかいゲーム  2 金銭指導  3 お小遣い

◆留意点・その他 
・ゲームのお金券を両手で受け渡しをすることについては、違和感を覚えた方もいるかもしれないので補足しておく。「おうちdeごづかいゲーム」セットに付いてきた説明書にはこう書いてあった。
 
 マネーじゅくのワークショップでは、子どもたちとこのお金券を両手で受け渡しをする約束にしています。結果、大切なものという意識が高まり、かていでもこづかいをもらうときなど両手でありがとうございますとスムーズに言えるなど、保護者から評価をいただいています。(引用)

 つまり説明書のとおりに扱ったわけである。ただ、お小遣いをもらった時にも「ありがとう。」と言わせるように、私はした。