入院して3日目。
CTやらMRIやらいろんな検査が続く。
どうやら、肝臓の中の胆管が詰まって、胆汁が肝臓の外に出て行かず
溜まってしまい、それが黄疸の原因となっているよう。
このままだと肝不全になってしまうので、腹から肝臓に管を差し、胆管から
胆汁を外にだす処置をする。そして肝臓の機能が元気に戻るよう観察する。
その上で、詰まっている原因を探り、治療法を探していくとのこと。
母は、お腹に管が入っているので、起き上がれず、ベットの頭を少し起こして、
夕飯を食べさせた。
半分くらいしか入らなかったけど、美味しそうに食べていた。
ドクターがていねいにワタシと父に説明してくれてよかった。
難しい場所のトラブルであることが分かり、父と落ち込んでいる。
神さま、神さま、母ちゃんを早く元気にしてください。
今日は、絶対安静を言われてから1週間経った母ちゃんの
再検査の結果が出る日。
診断の結果、黄疸が治まらず、数値も改善がイマイチということで、
精密検査も兼ねて大きな病院を紹介してもらい急遽入院することになりました。
家にいて、やりたいこともできず、食欲もなく、日に日に体力が落ちることが
自分で痛いほど分かっていて、
「十分やってきたからもういいわ。」という自暴自棄な発言もしばしば。
食べたいのに、食べられない。動きたいのに動けない。
それなのに両脇で父とワタシはバクバクしていたらねぇー。
入院が決まって母は、少しほっとしたような、そして覚悟を決めたような、
そんな声でワタシに報告の電話をくれました。
とりあえず、2週間ほど、母不在の我が家です。
今週末は、楽しみにしていた岡山のわら合宿だけど、これも何かの思し召し。
予約金が全部飛んじゃうのは痛いけど、夕方キャンセルの電話を入れました。
今は家族に力を入れるときなんだ、ふわふわせずに、足元しっかり固めなさい、
神さまがそんな風にワタシに言っているような気がします。
大丈夫、必要なときに必要なことがピッタリ起きるものだし、越えられないことを
神さまは与えないのだから。
最近、ワタシのうちに家族や物が増えた。
第一弾はなんといってもこのカメたちでしょう。
ひとり暮らしのおじいちゃんのおうちから、縁あってうちにもらわれてきました。
このおじいちゃん、体力が落ちて施設に入ることになってしまったの。
それで、次の家族を捜していて。
その名を「イチローとサクラ」といいます。
そう、あの名曲、昭和枯れすすきを唄った「さくらと一郎」にかけていると思われ。
シュールだけど、いい名前。
ダイクマで買ったときは2匹とも同じ大きさだったんですって。
それなのに、3年経つとこんなにも差が。
見ていると、イチローはサクラを踏みつけてでも元気に動き回る多動系。
サクラは石の陰でじっとしていることが多い。エサを食べるのも下手なおとなし不器用系。
父ちゃんのハートに火をつけて、大変かわいがられています。
うちに来てくれてよかったぁ~。
そして、この精米器
ずっと欲しかったんだ~。これで研ぎたての旨い米が食べられる。
玄米も好きだけど、胃腸&肝臓の弱っている母ちゃんのためにも
しばらく5分づきを炊こうっと。
明日はさらに大物がうちにきます♪
ザ・衝動買いってやつ・かな~?
うーん、母ちゃんの食欲がなくなった。夜ごはんは全然食べない。
がんばって作るんだけどなぁ~。
こういうとき、どうすればいいんだろう。
朝:おかゆ、わらさのしょうが焼き、重ね煮とかぼちゃの味噌汁、大根おろし
昼:父ちゃん作イングリッシュマフィン
夜:ヨーグルト
昔肝臓病を患った友人の入院先にお見舞いに行ったとき、その豪華な食事メニューに
驚いたと言っていた。
肝臓病=栄養の高いものを食べる。
たぶん、そんな構図が母ちゃんの頭にインプットされているのだろう。
食べなきゃいけないのに、食べられない。それで気分が落ち込んで余計に
食欲が落ちる。
そんな感じの負のスパイラル状態なのかしら。
それでも、少しでも口にするものは、手作りにこだわりたい。
今日も愛情込めて作りました。
・手羽先と根菜の柔らか煮
・イカと大根の煮付け
・基本の重ね煮を使ったポテトサラダ
・せいごといかと野菜の蒸し物
・ごぼう入り基本の重ね煮
明日のごはん。どれだけ食べてもらえるかな。
そうそう、おととい、小柴港産のせいごを一匹買ってきて、そのお命をいただいた。
魚なんて、めったに裁いたことないけれど。
でもスーパーに並んでいる魚は、アメリカ産、チリ産などが多くて。
近海で採れた魚にしたいと思って、裁いてみたの。
慣れない手で、頭を切り落とすときに、エラが思いっきり左手に刺さった。
ボコって穴が開いて、周りが腫れて膨らみ、腕までしびれた。
しびれは1日続く。
この写真はだいぶ復活した感じの時ね。
裁くのに必死になって、感謝の気持ちを失っていたから、
せいごちゃんが身をもってワタシに教えてくれたのかな~。
ここ1週間、家族のために朝・夜と料理をする。
手際が悪く、時間がかかるんだけど、毎日やっていると
料理のアイデアが沸いてきたり、少し切り方が上達するのが
わかる。
船越節
「使うものは進化し、使わないものは退化する。」
料理は食べるためだけの行為ではなく、想像・創造力を高める
手段でもあるんだなぁ~。とその奥深さを再認識。
母ちゃんの療養生活3日目。
再検査までの1週間、なんとか手作り料理を食べてもらいたい。
カラダにどう影響がでるかな。
ワタシが夜遅くまで料理をし、朝早く起き家事をし、
そばで父ちゃんがワタシの手伝いや洗濯、掃除、買い物をがんばる。
そんな姿が母ちゃんには嬉しいみたい。
文句も言わずにおとなしくしている。
昼ごはんは弁当にした。
・エリンギと高野豆腐のマリネ
・モーイ豆腐
・きんぴらごぼう
・小豆かぼちゃ
・プチトマト
・ご飯
夜ごはんは早めに帰宅して簡単なものを。
・カジキマグロのしょうが焼き
・ワカメとみょうがとシラスの梅酢あえ
・しらすと大根おろし和え
・ぬかづけ(ニンジン、カブ)
・豆サラダ(大豆、ひよこ豆、金時豆、セロリ、タマネギ、梅ドレッシング)
・ご飯
明日は夜遅いので、今日から仕込みをした。
重ね煮レシピのひじき煮。
これは、常備菜になるからたくさんつくる。
大豆もひよこ豆も入っているから、高たんぱく食品、のはず。
職場のお母さんたちにアドバイスをもらって、
ランチ用:冷麦(トッピング:ほうれん草、蒸し鳥むね肉)
夜ご飯用:鳥と野菜の包み蒸し
の下ごしらえ。ここまでやっておけば、父ちゃんも仕上げが
できるだろう。
記録化しているトンちゃん日記ですぅ・・・
インターネットで「肝臓病」を調べる。
数値が正常値の10倍以上になってしまった、母ちゃんに食べさせる
料理を考えるために。
いろんな説があり、迷う。
マクロビ派のワタシとしては、動物性のものは身体への負担を考えると
なるべく摂取させたくない。
タンパクは大豆製品や海草、玄米などで補えればいいと思っている。
一方で母ちゃんはマクロビには興味がないので、「高たんぱく」と聞けば
「うなぎ」や「肉」を思い浮かべ、こういったものをせっせと摂取しなければ、
と思っている。
「病は気から。」そんな言葉もあるように、母ちゃんの精神を安心させるような
食事でなければ、良くなるものもならんかな。
ってことで、折衷案をとることにした。動物性は、魚、鳥を少量使って
母ちゃんの気持ちを安心させよう。
今日の夕飯メニュー。
・小豆入りご飯(玄米&白米が半分ずつ)
・重ね煮レシピのキンピラゴボウ(父ちゃんに教えながらふたりで作る)
・青のりときゅうりとみょうがの梅ジャム酢和え
・カジキマグロのターメリック炒め(キノコのソテーつき)
・ソラマメ
・残り物(新じゃがのそぼろ煮)
・ぬかづけ(きゅうり、かぶ)
しかし寝てばっかりの母ちゃん、おなかが減らないらしく、
少しだけ口にしたのが、カジキマグロと青のりだった。
やっぱり動物性が食べたいのね・・・。
ご飯は無理やり一口食べてもらった。
無理してたくさん食べなくてもいい。今、カラダが一生懸命元気に
なろうとがんばっているはずだから。食べたくなったらきっと食欲もでる。
豆のサラダや、小豆かぼちゃも作った。明日食べてもらおう。
作りすぎちゃったかなぁ~。
そしたら即検査、結果は肝臓の数値が異常にあがっていて、
緊急入院に相当する状態との診断。
お酒好きだけど、ここしばらくは飲まなかったのにね。
絶対安静をいわれて、まずは1週間自宅療養することになった。
家事も禁止。ひたすら寝て、たんぱく質の摂取など
栄養価の高い食事をするようにということらしいんだー。
わらで習った料理や、マクロビの本を開いて、私なりの食事療法が
できないか、試してみようと思う。
胃や肝臓に負担をかけない、からだに優しい料理。
だけどひもじさも感じないような、愛情たっぷりおいしい料理。
今日は、
・基本の重ね煮を使った黒豆&ひよこ豆のケチャップ炒め
・重ね煮レシピの切干大根煮
・しらすとワカメときゅうりの酢の物
・ひじきと豆腐の炒め煮
・新ジャガイモの煮物
・ぬかづけ
うるさいくらいに「よーく噛んで、よーく噛んで」と隣で唱える。
この病気を使って、神様はかあちゃんに何を伝えているのかな?
過去はすべて予定通り。できない宿題はない。
きっと、大丈夫。
その中のひとり、異色で過激な就労支援センターのおっちゃんを
社協職員で囲んで昨日しこたま飲みました。
ワタシはこの人に「明快さ」と「本気」を感じる。
相手が誰であっても、おっちゃんのそれは揺らぐことがない。
逃げないし、すべて受け入れるくせに、違うと思うことはちゃんと言う。
障害のある人とも、雇用主の企業とも、全部対等。
そして相手を最上級にほめる達人であるし、あけっぴろげであるし、
恐れをしらないバリアフリーな人。
この仕事をしていて「何度でも」良かったと思うって、とっても嬉しそうに
話していた。
ワタシはこのおっちゃんをフィルターにして、自分の価値観を問う。
受刑者が運動会でトロフィーを受け取った時の話を後輩ちゃんが
披露して、それをワタシはうまく咀嚼できないでいると、
「それはあなたが意識しなくても自然と社会から受け入れられているからだ。
世の中にはそれすら許されない人がたくさんいるんだ」って言われてハっとした。
このおっちゃんの前で話すときはごまかせないから緊張する。
でも一方で、本気で本音をいえる人でもある。
ワタシに今必要と思うこと。
創造力と、明瞭さと、なぜそう思うかを伝えられる説明力。
トマさんのブルーブログ日記にブルーコメントしたのを見て。
いつも元気ハツラツ~と思っていたトマさんが
疲れていることが、心配ながらもちょびっと嬉しかった。
あぁ、トマさんでさえ、立ち止まることがあるのねん。
と思ったら、安心して私も立ち止まれるやと思って。
わらではあまり話さなかったのに、今日はお酒の力もあって、
いろんな話を聞きました。話しました。
エネルギーは時空を超えて。
わらでの出会いは進化し続けている、って実感した
ありがたい時間でした。