紅花の里から~みちのくの工房夢便り~

山形での陶芸や日々の暮らしを紹介しています。

晩秋の楢下宿

2009-11-12 22:22:19 | ウオーキングを楽しむ

早いもので今年の「歩こう山形の会」の第8回例会は今回が最終回となり、
来年の4月まで冬眠?に入ります。

毎回平均10Km前後をウォーキングしますが、11/8(日)は5Km程のショートコース。
歩くと云うよりは、昔の宿場町を散策するのが目的です。

今回訪れたのは山形市のお隣、上山市の楢下宿。
江戸時代に青森、秋田、山形の諸大名が江戸への参勤交代の時に利用した羽州街道で、
上山市の市街地より東側、宮城へ抜けるいわば峠下の宿駅です。
その為に本陣・脇本陣等がある宿場として古くから賑わったそうです。

現在ではコの字型になった町並みに、当時の面影を残す茅葺屋根の古民家が幾棟か残っていて、
有料の「滝沢屋」を除いて、訪問客のために無料で公開されています。
更に、明治になって架けられた古びた眼鏡橋もあり、しかもその橋は建設費償却のために、
通行税を徴収したと云いますから、結構人の往来があったようですね。

茅葺屋根の古民家は街中に点在しており、近代的な新しい民家と混在していますから、
もはや宿場町といった面影はありませんが、
一歩古民家の中に足を踏み入れると、タイムスリップしたような錯覚に襲われます。
規模は小さいのですが、それなりにしばし異次元の雰囲気を楽しみました。

自分ではなかなかアレンジ出来ない珍しい場所に連れて行ってもらえるのが楽しみで、
出来るだけ「歩こう山形の会」に参加するように心掛けているのですが、今年は6勝2敗。
健康維持の為にも、もはや欠かせないサークル活動になっています。


   武田家の外観 
  
  新町の道路西側にあり、
  当時は「旅籠屋」だったそうです。
  現在は空き家で、
  無料で一般公開されています。
  中にはいると、
  囲炉裏に燻された
  古民家の香りがします。






   武田家の内部 
  
  上、下の座敷に続いて、
  下手は土間になっています。
  座敷にはゴザが敷いてあり、
  北側は台所、厠、厩が
  あります。
  これらが表口から裏口まで
  一本の土間で行き来できて
  機能的な配置です。
  




   武田家の天井 
  
  藁葺きの天井で、
  大きな梁がむき出しに。

  旅人用のが
  ぶらさがっていますが、
  当時としては
  貴重品。
  雪国の工夫でしょうか、
  つま先が覆われた
  草履です。  



   武田家の裏庭 
  
  裏庭に小屋があります。
  今にも崩壊しそうですが、
  当時の農村ではごく普通の
  ありふれた風景でしょう。

  なんだか「日本の原点」でも
  見たような気がします。
  





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