この車は方向転換しているのか?
いいえ、そうではありません。
駐車場からバックで後ろ向きに出て来ただけで、元々行きたかった方向へ走っています。
先日は山形県民も、自分達の向かう方向を選択しました。
デスクトップさんは政治ネタのブログはあまり好まないのですが、
今回は身近な出来事として、興味がありましたので忙中閑有り。暫くお付き合いの程を。
先日行われた山形県の知事選挙で、再選を目指した現職知事が女性の新人候補に敗北。
もともと保守王国と言われた山形県に初めて逆風が吹き、
今後の政局を示唆する出来事として、全国的な話題になりました。
世間を騒がせている経済恐慌の最中、ずるずると衆議院の解散が先送りされています。
総選挙に焦点を絞るあまり、県知事選を後回しにしていた地元関係者の思惑がはずれて、
無所属ながら保守陣営をバックにする現職知事は、選挙戦に出遅れたのだそうです。
その間に新人候補は虎視眈々と準備を進め、9回裏の大逆転で見事に勝利を納めました。
もっともな事で、通常の知事選では二期目の選挙は余程の事が無い限り、
「実績に対する新任投票」の意味合いが強く、現職が有利なはず。
これまで4年間に推進してきた財政再建で、それなりの成果もあったと言われていますが、
いざ蓋を開けてみれば、穏和で控えめな山形県民は無名の新人候補を選択したのです。
確かに、政権交代を望む全国的なムードに押し流されている面があるようですが、
地元の新聞やテレビなどの報道では、
財政再建を推し進める現職知事側は、多少強引とも思える手法で「県民に負担」を強いた結果、
一般庶民に「冷たい県政」とのイメージが定着しているにもかかわらず、「成果への過信」から、
選挙戦への「危機感が薄く」、スマートさを売りにした為に「対応が後手」に回ってしまった。
と分析しています。
ちなみに、無党派層が比較的多い山形市や近隣の都市部では、軒並み新人候補が票を獲得。
人員や経費削減の矢面に立たされた公務員をはじめとして、現状に不満を持つサラリーマン達が、
この時期に更なる「革新」や「財政再建」による格差社会を望まなかったと言うことでしょうか。
郡部の農林水産業に従事する人達も景気後退で憔悴し、保守離れが加速しているそうです。
当然の事ながら、当選した新人候補の前途には厳しいものがあります。
反勢力と対峙する議会運営、公約した施策を実行するための具体的な財源の確保など、
さっそく難題が数多く待ち受けています。
でも、何事にも堪え忍ぶ県民が意を決してせっかく選出したのですから、是非頑張ってください。
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