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晴れときどき・・・

旧街道あるき、古戦場巡り、城攻め、図書館通いの4本立ての日々を綴ります。。

クサラへの道vol 4~Long And Winding・・・~

2013-11-13 07:02:06 | 紅クサラ
 もう私は一生クルマはサンクでいいわ、と誓ったはずなのに、
ちょっとした浮気心のせいで、
わずか3年で別れる事になってしまいました

 まぁ、人生ってこんなもんかも・・・

 浮気相手は、とびきりかっこよかった
運動神経がよくて、が良くて
スタイルが良かった

 なにしろ世界中が待っていた新型だった

「なんか変なクルマと言われ続けたサンクと違って、
誰でも知ってる名前とブタ鼻グリル
ボンネットを開けると、整然と水冷直列6気筒エンジンが納まっている
ボアの数がサンク6倍ですよ6倍
どんだけ贅沢なんだぁ~~
あまりにきちんとしすぎて、「すみません」と謝りたくなってしまうくらいなんです

 新車の時から走行距離が1000キロぐらいまでの間、
この車のエンジンは吹かす度に、シャーーンと、なんとも麗しい音がするんです

 運転席に座ると、ダッシュボードは若干自分の方へ傾いていて、
操作は全部運転者が責任もって行いなさいと言われているようです

 美しくて、機能的で、これ以上文句あるか
これ以上を求めるに値する人間かオマエは…と、
怖い顔のドイツ人に叱られてるみたいだった

 このクルマに乗ると、緊張した
いつも、凄く頑張って、肩肘を張って運転していた

要するに、クルマが身の丈に合っていなかったのだろう


 長距離巡航得意中の得意だったから
何度も長崎~静岡を往復した

 意外にも初期トラブルは凄まじくて、
最初の一年で11回も工場へ行った
サーモスタットが壊れてオーバーヒートした。
助手席の窓が落ちた(パワーウインドウが壊れた
雨の日にワイパーが止まった
給油口が開かなくなった
そして極めつけのAT暴走事件…etc
あっ、多分私が乗った個体がたまたま悪かったのだと思います・・念のため・・
まっ、全て保証期間内の出来事でしたからお財布には影響有りませんでしたが・・

 それでも何と私はこの車を3台も乗り継いでしまいました
今にして思えば私が一番可愛くなかった時代
もうずーーーっと昔のことなのでお許しください

 賛否両論、雨あられなことは充分承知の上ですし、
あくまで私見ですし、シロオトの感想でしかありませんと
お断りして書かせていただきますが、
 このクルマの凄いところは、圧倒的なブレーキ性能に尽きる、と思う。
エンジンよりシャーシが勝っている車の典型でしょうか・・。
カタログだけ見て、高すぎると思うのは間違いかもしれません。
(確かに当時の値付けは法外でしたが・・)

 ドイツ人は見えないところにもの凄くお金をかけていました

BMW320i 水冷直列6気筒FR2000CC

クサラへの道vol 3~Long And Winding・・・~

2013-11-12 07:29:17 | 紅クサラ
 出会いは突然やって来ました

 あの日、仕事帰りにぶらぶらと繁華街を歩いていたとき
デパートの入口にそのクルマは展示されていました

 軽自動車並みに小さなころんとしたまるでオニギリの様なボディ
もの凄く独創的な縦に並んだテールランプ
笑いかけてくるような話しかけてくるような
なんとも不思議な佇まい・・・

 一目惚れでした

どうしても、たとえその車が、聞き慣れないメーカーで、
フランスの車で、ハンドル左側に付いていたとしても、
諦めきれませんでした

 一年間、当時出来たばかりのディーラーに通いつめ、
現行のモデルの在庫があと数台しかないと聞き、
思い切って銀行に借金までして、私はその車を手に入れました

 納車のお祝いに自分で買った、の四色に色分けされた
の派手なステアリングを装着した私の赤いサンクは、
本当に可愛かったのです

 小さなどうってことないエンジンなのに、
700キロしかない軽い車体のせいで、
とてもきびきびと小気味よく走りました

 黄色いヘッドライトはパリの街灯の色に合わせてあります
ハンドルの真ん中ではなくて、ウインカーの横にあるレバーで
鳴らすクラクションファァーンといい音色がしました

 エアコンは効かずドアの隙間から雨漏りもしました

 でも、この車を運転しているとそれだけで、笑顔になれました

 サンクと一緒に何処へでも出かけました
津和野まで一人旅に出かけたり、
Bzの「Bad Communication」を聴きながら
夜中の高速を走り回ったりしました

 しまいには、ディーラーに頼まれて、
雑誌の広告に車と一緒に出たことも・・・

 駐車場に停っている自分のクルマを見ると、
「待たせてごめんねー」と駆け寄りたくなるほど、
私はこの車を愛していました

 誰にでも、忘れられないクルマってあると思います。
私にとってはこの車がそうです。

 ルノーサンク OHV FF1721CC 

クサラへの道vol 2~Long And Winding・・・~

2013-11-11 07:10:31 | 紅クサラ
 最初に車を持っている人と付き合ったのは19歳の時でした
オレンジ色の53年式カローラレビンで、峠道を登ってくる彼は、
私の自宅前で、これみよがしにタイヤを鳴かせました

 2階の部屋の窓から覗いていることをお見通しだったのでしょう

 当時我が家には自家用車がなかったので、
車に乗ること自体に慣れておらず、助手席の私は非常に緊張しました
ロックをしないでドアを閉めて車外へ出たら、怒られました
集中ドアロックも、ワイヤレスキーもない時代の話です

 その車ともその彼とも、程なくしてお別れしたのだけれど
私の中では、「カッコイイ車」=「レビン」という方程式はしっかりインプットされていて、
晴れて自分で車を選ぶ事が出来るようになったとき、
迷わず、「LEVIN」を買いましたそれも、を…

 バブル車の名残を残す、ソアラをちっちゃくしたような私のLEVINは、
見た目滅茶苦茶派手な車でした
誰もが、どこのどいつが乗ってるんだという顔をして運転席を覗き込むのです
バイパスを走れば、真横に並ばれてバトルを挑まれたりしました

 そうか、こんなクルマに乗るためには、
それなりの運転技術を身に付けなければならないんだと、
気が付いた私は、以来、運転の練習に更にのめり込みました

 用事もないのに、峠道や国道や高速道路を走りました
当時のBGMはいつも高中正義でした。

 いざ乗ってみると、Aピラーが邪魔して、右側視界に死角が出来
おかしなシート形状のせいで、ちょっと遠出すると酷い腰痛に見舞われました
私の体格とマッチングしていなかったのでしょうね・・

 それでも、クーペのでかいドアを開けて
女優さんのようにカッコ良く乗り降りが出来るようになりたくて、
そちらは運転の練習以上に重点的に努力しました

 カローラレビン 86じゃなくて、AE92…
でも、DOHC1600CC FF…

クサラへの道vol 1~Long And Winding・・・~

2013-11-10 14:40:30 | 紅クサラ
子供の頃から、本当に運動が苦手でした
徒競走はいつもビリだし、
逆上がりも出来ないままでした

 運動神経が鈍いので、
体育の授業以外でも、
例えばボーリング等もできないし、
反射神経を要するゲームも下手です

 当然のように自転車でさえも乗れないので、
私が運転免許を取ると表明したら、
知り合いほぼ全員止めとけと言われました

 でも私はあるのっぴきならない事情が出来
そのためにどうしても普通車免許が必要になって、
自動車学校というものへ入学することになりました。

 教習苛烈を極めました
普通の人よりずっと時間費用もかかりました

 それでも、晴れて免許を取得したことで、
私の人生は大きく変わったのです

 誇張じゃありません
これまで誰よりも走るのが遅かったのに、
ハンドルを握ったら、
みんなとそう変わらないスピードで動けるのです

 自分で運転して好きなところへ行ける
誰かに、連れていって下さいと頼まなくていいのです

 私は初めて自分の背中に羽根を付けて貰ったような気がしました
上手に羽ばたくために、時間があれば、運転の練習をしました

 最初に乗った車はカローラFX
白いハッチバックのSOHC1500CC。

後部座席にチャイルドシートを装着して、を乗せて保育園まで往復しました。
車庫入れが出来なくて、何度も切り返していたら
3歳の娘気持ち悪くなったと泣き出しました

クサラでお彼岸ドライブ~中仙道垂井宿~

2013-09-24 06:56:10 | 紅クサラ
 スロットルボディを交換してからすっかり調子を取り戻した「紅クサラ」ちゃんです^^
これまでだと長距離なんて恐くて胃が痛むばかりだったのですが、
残暑厳しい折だってるんるんと快適に走ります。

 秋の三連休、特に予定もなかったので、
クサラちゃんで国道をひたすら西に向かってみました。。

 そしてたどり着いたのがここ。


 「垂井」駅です。
JR東海道線の関が原の手前の駅です。
紅クサラちゃんは、駅前の町営駐車場でお留守番。。

 ココは中山道の宿場町で旧街道沿いに古い民家が残っているまちです。

街道を歩くにゃんこ発見!!

なんだか愛嬌のあるお顔^^


 人っ子一人いない駅前の観光案内所で地図を貰って「垂井宿」を探検開始!

なんとこの旅館、今も営業中のようです

酒屋さん


通りには誰もいないのだけど、風情のある民家が続きます

ここは大きな蔵だなぁ

街道から少し奥に入ると・・

「垂井の湧水」です

湧水を守る「玉泉禅寺」

中仙道らしい綺麗な湧水でした


 再び街道に復帰して・・

御休み処「長浜屋」さん

明治天皇も小休止された「本龍寺」

立派なお寺です

やっぱり旧街道はいいなぁ

うっとり・・・


 ここが西の追分です。

今度は街道を戻って東の追分まで歩きました。

さっき見落とした「本陣跡」

東の追分に到着

相川の渡し後

相川は綺麗な川でした

ここが中仙道と美濃路の追分です。

右手が美濃路、左手が中仙道です

追分茶屋


 中仙道、いつかは歩きたいです。
いつかきっと多分、近いうち、また来ると思います。。

 さて、これからクサラちゃんのところへ戻って少し山手へ走りました。。