横浜 鶴見アトリエアリス〜制作風景〜日々のスケッチ

横浜 鶴見アトリエアリス 一般絵画教室の制作風景や作品を紹介しています

色鉛筆で色々〜

2024-08-20 10:30:39 | Weblog

こんにちは!

 

さてさて、みなさんは日頃どんな画材で絵を描いていますか?

鉛筆、透明水彩、アクリル、油絵の具……と、様々な画材がありますよね。

 

今回は以外とどんな風に描けばいいかよくわからない、昔、セットを買ったのに全く使っていない……などなど、

そんな色鉛筆を上手く活用しよう!という回です。

 

描き方が分かると、水を使わなくても気軽に使用できるので、ご自宅や旅行先などでササッと絵を描くことも出来ます。

それではいってみましょう!

(今回使用しているのは、ファーバーカステル 24色の色鉛筆セットです)

 

 

↓こちらは、植物シリーズ

アジサイや朝顔、観葉植物のポトスです。

 

アジサイの葉はキザギザしていて葉脈がはっきりと張りがある質感。花は水色のグラデーションが特徴的ですね。

朝顔やポトスの葉は流線型でやわらかさを意識しましょう。

 

色数が多いセットであれば、緑や黄色も何種類も入っているかもしれませんが、24色ですとせいぜい各2、3色です。

また、絵の具の様に混ぜ合わせて色を増やす事が出来ないので、「筆圧」や「重ねる色を増やす、どう組み合わせるか」という事が大事になってきます。

更には、ネリゴムなどで完全に消す事も出来ない為、失敗できないという怖さもあります。

 

しかし、ある程度鉛筆で薄く下描きをしておいたり、色が重なって綺麗に見える順番を知っておくと、失敗しづらくなりますよ。

水彩絵の具などと同じで、一番最初は、明度と彩度が高い色で色をつけると良いでしょう。

 

【例1 アジサイの葉の場合】

1 光が当たっている上面は薄く黄色を置いておく

2 その上から黄緑をかける(下地の色が透ける様に。強くやりすぎない)

3 黄緑の筆圧を変えて葉脈や緑が足りない箇所に色を重ねる

4 緑で影や葉脈の部分を調節する(緑が濃くなり過ぎるとアジサイでなく、もっと色が濃い植物になってしまうので注意)

5 黄緑の種類があれば、オリーブグリーンの少し渋い色などを部分的に薄くかけて調節。なければ黄土色などで。

 

花に関しては、同系色の色味の筆圧コントロールでグラデーションを作り、それでも色幅が出ない場合は、薄くなっている場所に白を

少し強めにかけましょう。

筆圧を弱くして描いたうすーい青であれば、その上から白です。

 

今回使った色鉛筆にはピンクが無く、朝顔の花……どうしよう?と思いましたが、苦肉の策で赤紫色でグラデーションを作り、中心部分へ向かう薄い色は上から白をかけてピンクのような色を作っています。

色数が少なくてもまあ、なんとかなるものです。

 

 

【例2 多肉植物の寄せ植え】

多肉植物は、通常の葉と違って立体感が強かったり、葉の色も多種多様です。

・黄緑の濃淡で立体感を作った後に、先端だけ赤みを付ける…

・エメラルドグリーンがなければ、緑を薄ーく乗せ、白を重ねてみるなどなど

先ほどの混色を応用して行くとコロコロとした可愛い多肉植物が描けるようになりますよ〜

実験も兼ねて、色の組み合わせを試してみてくださいね。

 

 

最後に、冷たい甘味も描いてみました!

(夏がつらすぎるので、おいしそうなものを…)

自然物と比べると色がハッキリ、コントラストも強いのでそのものの色に近い色があればそこまで難しくはないでしょう。

パキッとした人工的な色!を意識して描いてみてくださいね。

 

コメント
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