横浜 鶴見アトリエアリス〜制作風景〜日々のスケッチ

横浜 鶴見アトリエアリス 一般絵画教室の制作風景や作品を紹介しています

デッサンの話

2009-03-10 18:14:46 | Weblog

油絵の具→水彩絵の具と続き 結局は全てにつながるデッサンです(笑)
今回は最近最もポピュラーな鉛筆デッサンについて

まず鉛筆!デッサンやデザインを目的とした場合主に日本製の三菱uni(ユニ) Hi uni(ハイユニ)ドイツ製のステッドラー等がよく使われています
硬度は8H~6B ハイユニ アートでは2008年に10H~10Bの22段階の幅が販売されています
個人的には青いボディのデザインと 三菱にくらべて描き味が少し硬めのステッドラーを好んで使用しています

硬度の表記は H(ハード)B(ブラック)F(ファーム)となりFはHとHBの間で 引き締まった などの意味があるようです

デッサンやドゥローイングなど 線を引く という意味で呼ばれ、主にタブロー(本画)の習作、下描き の意味がありましたが、最近国内でも習作の他に作品としても評価されることが多く見られます
線を描く以外に物の質感表現などもするため、鉛筆を寝かせて描くなど使い方にも幅があり 文字を書く場合よりも木の部分を長く削るのが絵画用としての特徴です
また2H~10Hになると硬度が高くナイフやカッターで削るのも手間がかかるため、芯だけを鋭く削る用の鉛筆削りも売られています

鉛筆はシンプルですが 故に多様な使い方や組み合わせをすると驚くほどの効果が表れます
基本にかえって色々と工夫をしてみましょう




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水彩絵の具の詳しい話3

2009-03-03 13:28:12 | Weblog

今回は紙についてです
水彩紙と呼ばれるものにも用途と質によって種類はたくさんあります
ぜ~んぜん使い切れないくらい・・・

個人的に使ったことのある物を列挙しても↓

アルシュ、ファブリアーノ、ワーグマン、ラングトン、ワトソン、モンヴァルキャンソン、ブレダン、クレスター、ストラスモア、・・・

厚さ(重さで表示)目の粗密や形によってもそれぞれなので好みと用途で選んでいますが
ファブリアーノ(イタリア)とアルシュ(フランス)は表面の強さ(洗っても大丈夫)水の含み、発色等 別格です
値段もF4サイズのスケッチブックで5000円から7000円位と他と比べて2,3倍とこれも別格です

続いてラングトン(イギリス)ワーグマン(イギリス)なども値段もそれほど高くなく、表面は硬く含み発色等あらゆる技法に耐え、扱いやすいです 
他にモンバルキャンソン、アルビレオなども

ブレダン(国産)とクレスターは主に版画用紙として使われ、ゆえに表面はやや柔らかく吸収性もあるので滲みは作りやすいが発色はそれほど強くはないです

他にもホワイトワトソン、ストラスモア(アメリカ)、コットマン、ワットマンなども比較的安値で扱いやすく
マーメイドやらシリウスやら・・・ここら辺は使ったことはないのでどうでしょう・・・

描くモチーフやメインに使いたい表現方法(ウォッシュやドライブラッシュなど)によって使い分けるか
オールマイティに使えるものとしては価格も質も使いやすいので、ホワイトワトソンやもう1ランク上のモンヴァルキャンソン、ラングトンなどを水彩画の生徒さんにはお勧めしています
余談ですが 私の敬愛する先日この世を去ったアンドリュー ワイエスは、粗めの強い紙を使ったドライブラッシュでの表現が秀逸ですが、その他に絵の具(水)のたまり具合などを見ても非常に目の細かい表面の硬い紙(ケント紙みたいな)も使っていたと想像されます
巨匠は何に描いても巨匠です(笑)

個人的には今はアルシュ、ファブリアーノ、クレスター、ラングトン(スケッチ用の小サイズも含み)を使っています



次は 鉛筆デッサンについても。。。?


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