吉備路レポート(気ままブログ)

晴れの国 岡山より仕事を卒業して吉備路の情報と気まぐれレポートを発信してます。

輻射熱=放射についての質問。

2012年01月12日 | 塗装工事
今日の岡山市、昨日よりチョット寒いですかね。顔にあたる風が冷たい。
6時の気温がー1度、最高で7度らしいです。
天候の方は、終日晴れで風も無く穏やかな1日になりそうです。

今日はメールで質問が入ってます。
「タフコートは、反射タイプでは無いので輻射熱が出ない?」
「輻射熱が無いのでタフコート塗布面、例えば屋根やアスファルトなどに
   直に座って居られる」 そして輻射熱と言う事も合わせて教えて下さい、
 と言う質問です。



恐らくこの画像と別な記事をを見られての質問だと思います。
確かに反射タイプの遮熱塗料では、この様に子供達はアスファルトの上に
座っていられませんからね。但し、裸足で歩く事は可能ですが。
それでは、お答えする前にチョット雑学ですが説明しますね。
* 熱の伝わり方には、伝導・対流・放射(輻射)の3種類があります。
   建物に関連して言いますね。
(1) 伝導・・・太陽光などで暖められた屋根や外壁の熱が屋根材・外壁材を
   通して室内側に伝わる事、熱い側から冷たい側へと熱が移動します。
(2) 対流・・・お風呂や水を沸かす時など、上が暖かく下が冷たい現象が
   おきますがこれは熱の移動によるもので、それはエアコンを入れても
   同じ現象で室内の空気は天井側が暖かく、床が冷たいものです。
   これらは水と言う液体、空気と言う気体の対流で起きる現象ですね。
(3) 放射=輻射 ・・・太陽光などの熱源から一旦屋根材や外壁材が熱を
   吸収し、それを赤外線と言う形で外に向かって放出する事です。これを
   応用したものが床暖房です。太陽によって身体が暖まったり、ストーブに
   手をかざすと暖かいのも輻射熱を感じているからです。
現在市場に出回っている遮熱塗料と呼ばれるものは、1社を除いて100%が
反射タイプです。遮熱塗料は、(1)反射 と (2)放射 と(3)熱伝導 の
3種類の原理をセラミック粒子を混合する事で実現しています。
(1)反射によって、太陽光の赤外線を防いで熱くなるのを抑える。
(2)反射で抑え切れなかった熱を一旦受け入れ外に向かって放射します。
(3)熱くなった屋根材や壁材から室内への熱の浸入を防ぐ。 
これらは、(1)、(2)、(3) セラミック粒子の働きによるものです。
それでは何故座っていられないかと言うと、路面に塗られたセラミック粒子を
混入された反射塗料が、太陽から発せられた赤外線を反射し、座った子供達を
直撃するから、熱くて座ってられないんです。
金属屋根に塗られた遮熱塗料は、確かに塗装職人さんが裸足で上がれますが、
反射光つまり照り返しと言う現象で屋根の上は非常に熱いですね。
反射タイプの遮熱塗料を屋根や外壁に塗装する事で、個々の建物の内部は
確かに快適になって来ますが、盆地とか地形などの条件が重なると
輻射熱によって周囲の空気が熱せられ、街全体が余計暑くなって、熱中症を
引き起こすと言われてます。
この度、この事から日本で一番暑いと言われる埼玉県の熊谷市が、
熱交換塗料=タフコートを採用する事になった様です。
冬の雪山、スキー場で太陽光の反射で雪焼けをする事を見ても解ります。
「タフコート」は、反射型ではありませんから、太陽の無い夜でも働きます。
周囲を取り巻く環境温度に反応して働くので、熱帯夜でも活動します。
外気温が5度~25度の間は緩やかに活動し、25度を超えると
活発に熱を運動エネルギーに変えて消費し、温度を下げます。逆に
5度以下になると温度をとりこんで5度以上に引き上げようと働きます。
反射タイプでは無いので、輻射熱が発生しません。だから、真夏の
炎天下でも子供達が座って居られるのです。
一応、質問には答えられたかなと、補足はまた別の機会にしますね。

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