「いいね! 」で起業支援=明大チームに最優秀賞―日銀論文大会
時事通信 12月1日(土)23時0分配信
大学生が経済・金融分野の論文を競う大会「日銀グランプリ」の決勝が1日、東京・日本橋の日銀本店で開催された。最優秀賞には、インターネット交流サイト「フェイスブック」を活用して起業を支援するコンテストを提案した明大商学部のチーム(有吉奎人さん、安齊友希さん、飯嶋大輝さん=いずれも3年生)が選ばれた。
論文のタイトルは「起業アイデアの新たなコンテスト方式~Facebook活用によるアイデアの進化を目指して~」。
提案では、起業を目指す学生がアイデアをフェイスブック上で公開し、投稿されたコメントを採り入れて改良を加えていく。推奨を意味する「いいね! 」の数で優勝アイデアを決定。役に立ったコメントの投稿者にも実際の投資から得られた収益を還元することで、投稿を活発化させることを狙う。アイデアへの貢献度もコメントに対する「いいね! 」の数で測るというものだ。
明大チームの安齊さんは「最新のIT技術を使って起業を増やせればと考えた」と説明。審査員長を務めた西村清彦日銀副総裁は「シンプルで分かりやすく、実用性も高い」と選定理由を語った。
日銀グランプリは06年3月から実施しており、今回が8回目。過去最多となる136の応募があり、決勝では東京理科大、明大、成城大、慶大、専修大の5チームがプレゼンテーションを行った。