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佐賀市 県営住宅から石綿 国基準超過 38室で、入居者107人

2008年11月05日 | 調査状況
佐賀県は1日、国の基準の厳格化に伴うアスベスト(石綿)の再調査で、県営住宅鍋島団地(佐賀市開成1丁目)の3棟の室内から、国の基準を超えるアスベストを検出したと発表した。3棟には38室があり、うち34室に107人が入居しているが、今のところ健康被害は確認されていないという。

 県によると、調査は9月上旬に3棟の各1室で実施した。それによると、いずれも居間や和室の天井からアスベストの一種「クリソタイル」の成分を検出。含有率は0.2-2%とみられ、国基準の重量比0.1%を超えていた。部屋の仕様はすべて同じのため、県は全室で基準を超過しているとみている。

 県が3棟で空室を1室ずつ調査した結果、空気中への飛散は確認されなかった。県は入居者がいる部屋も含め、1日から全室で緊急調査を実施し、天井をシートで覆う応急措置をする。県が10月31日夜に行った住民説明会では、転居を希望する声も上がっており、県は無料健康診断や転居先をあっせんするかどうか早急に検討する。

 3棟は1978、79年に建設。同団地には計33棟あるが、残り30棟のうち27棟に異常はなかった。残る3棟は採取したデータを分析している。

2008/11/01 西日本新聞


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