ふきの指定席

終生のほほんな生き様かと思いきや
人生の終盤にきて
ところがどっこいの日々

「動ぜず」

2022-07-16 05:03:12 | のほほんの記
昨日は冠水してしまうのではないかと思うくらいの
大雨だった
なんだろうね
天候ぐらいだと
感性が鈍化してしまったのか
どんなこともあまり驚かなくなってしまった
ただ 暑いのだけは嫌だと 身体が教えてくれる
動けなくなるからだ

何年前だったか 実家が水害に遭遇した
台風の影響だったかな…
実家は床下浸水になり その時は避難勧告が出ていたが
実家に1人住む姉はそのまま家にとどまった
1人では動けなかったのだ
恐怖の感情はなく
神々しい覚悟の中にいたと後に姉から聞かされた
その覚悟は 避難勧告が解かれた後も 誰にも気づかれなかった
そんな私も旅先にいて
姉が大変な状況に置かれていたことは旅の途上で知ったのである
「大丈夫」との姉の言葉を信じて
旅を続けた私はしょうもない人間である

「動ぜず」はいい意味でも悪い意味でも
歳を重ねてきた人間の「業」かもしれない

当地は
明日まで 雨が降り続くのかな
私に限っては 暑いよりはいい…

 
  
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