浅野文直の言いたい放題!-ブログ版-

宮前区選出の川崎市議会議員、浅野文直が市政・国政・時事などを中心に痛烈に斬る!浅野文直のべクトルとは?平成政治侍!

不妊治療を感じる!

2007年02月06日 18時36分54秒 | Weblog
 本日、不妊治療の手術後で自宅療養中の友人の見舞いに行ってきました。

 タイトルは「不妊治療を考える」ではなく「感じる」な訳ですが、これもやはり当の本人にならねば分からぬ苦しみ&痛みだから。

 私の友人のケースは男性側に治療の必要があり色々治療を試みてきて、内容は書かないが今回の手術となった訳だが、自分に置き換えた場合、そこまでは出来なかったろうな~と、日頃感嘆させられる事の多い、この友人を改めて見直した。

 それにしても連日子供を巻き込む事件・事故が起こる中で、コウノトリさんも何と意地の悪い事か。

 自分の周りだけでなく、不妊で苦しみ治療を続ける方、過去に治療した方は多い。ただ、厚労省でも不妊治療の実績調査はようやく取り掛かった所のようで助成している2万5千世帯前後の給付金額程度しか把握していないようである。

 昨年末から川崎市でも川崎市特定不妊治療費助成制度が開始されたが、全国的に内容はこの程度が多い。
 ・年間10万円(最大5年)
 ・所得制限 夫婦合算で650万円未満
 ・その他としては確定申告での年間10万円超え部分の控除

 ↑ここら辺が相場。一部自治体では単費積み増しあり。

 では、実際どの程度かかるのだろうか?

 ケースや病院によってかなり違うのだが、
 ・体外受精、胚移植  25万円
 ・胞胚期移植      2万円
 ・顕微授精      30万円
 ・胚凍結        8万円
 ・凍結胚解凍      8万円
 ・精子凍結       4万円
 ・人工授精       2万円
 ここらあたりが、代表的な項目と平均的な金額だろうか?

 しかし、これ以外にも自宅での注射代やらなんやらで数ヶ月で100万円近くかかる方も少なくない。
 しかも、高度医療として保険適用外の部分も多いと言う事。

 もちろん金銭面だけでなく、治療者の身体的苦痛、心の痛みも伴うわけである。

 金銭的に苦しければ、どうしようもないのは目に見えている。

 どこまで保険、又は税金で見るべきかという点では何の病気でも問題になっているわけで、不妊治療という生死に関係ない部分に公的資金を投入する事に慎重な意見も少なくない。

 悩ましい点ではあるが、少子化の現代、子供を願う夫婦が所得によらず最低限のチャレンジを出来るだけの行政の手助けがあっても反対意見は少ないのではないだろうか。