すぐそこに。

テニスとヴァイオリンの2大趣味を中心に毎日を楽しく過ごしています。

「売れた?」

2006-04-20 19:53:08 | fairy's murmurs
今日は会社から午後出かけたのですが、その途中に20分くらい余裕があったのでちょっとずる休みして会社からかなり歩いたところにある喫茶店に入ってみました。

小さな喫茶店なのに中はおばちゃんでいっぱい。
「なんかの会合なのか?」
と思い、「あいてないですね」と言って去ろうとすると、おばちゃんたちが口々に「あいてるわよ~」「ここどうぞ」とコートやバッグをどけて場所を作ってくれました。

スーツ姿のわたしを見て、「お仕事?大変ね」「営業さん?」などと声をかけてきました。「いやー、新入社員で・・」などと言っていると「いいわね、おばちゃんも働きたいのよ、紹介してくれない?」などと冗談を飛ばしてきます。総勢15人くらいのおばちゃんの集団(どうやらその店は地元のおばちゃんの集うお店らしかったです)にやや気圧されながら書類のチェックなどをしていると、仕事の電話がかかってきました。

あわてて電話に出て「ハイ、ハイ」と言っている間、あれだけうるさかったおばちゃんたちがとっても静かにしていてくれます。メモ、メモと思ってポケットをがさがさしていると店員のおばちゃん(この人も仲間)がそっとメモ帳とボールペンを持ってきて差し出してくれました。目でお礼してありがたく使わせていただきました。

電話を切るとそれまで固唾を呑んで見守ってたおばちゃんのうち一人が、「売れた?」と。なんじゃそら、と思って笑ってしまいました。

もう行かなきゃ、ということでお金を払って店員さんにメモ帳のお礼を言うと、「がんばってね」といって昔懐かしいコインチョコをひとつくれました。おばちゃんたちも「会社、この近くならまた遊びに来なさいよ」「がんばりなさいよ」などと激励してくれました。別に必死になんか売らなきゃいけない仕事じゃないんだけど(笑)なんの仕事してると思ってるんだろ。保険の外交員とか?

いや、でも張り詰めてた気持ちがほろっと和んじゃいました。おばちゃんパワーはすごい!また「売れた」ら彼女たちに報告しに行こうと思います。

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