すぐそこに。

テニスとヴァイオリンの2大趣味を中心に毎日を楽しく過ごしています。

2006-05-10 20:20:06 | those who I love
あさは25歳になったが、いまだに両親を「パパ、ママ」と呼んでいる。
子供のころは「お父様、お母様」と呼ばされたが、両親の(とくに母親の)野望はアメリカ生活とともに潰え(アメリカではDad、Momと呼ぶから)結局中学生くらいのときに「ここは日本なのに、人前でMomって呼ぶのは恥ずかしいからやめて」という母の願いを私たち兄弟は聞き入れパパ、ママに落ち着いた。

多分よそのご家庭以上に仲の良いうちの家族ではあるが、人生の節目ごとに両親に形式ばった挨拶をさせられる。そのときはなぜかお父様、お母様と呼ばねばならない。まず母にお伺いを立て、無事許可を得られたら(内々定)父に形式的に許可を求めるという形式である。
一番最近の挨拶はもちろん入社の挨拶であった。内定を頂戴した段階で母には伝えてはあった。
「お父様、4月1日をもちまして株式会社○○物流に入社することになりました」
「聞いている。お父さんは賛成だ。良い会社だし、お父さんの会社とも若干取引がある。(ほんとうか?!)お母さんはなんと言っている」
「微妙に反対してました」
「なに!?お母さんが反対ならお父さんも反対だ」
「え・・・でも賛成だって言ったじゃないですか」
「それはお母さんの賛成があるという前提での話だ」
「えー。でもー・・・」
「とにかく、お母さんに聞きなさい!」

とにかく母が我が家の最高権力者である。

さて、今週末は母の日。最高権力者たる母にごまをすっておかねばなるまいが、あいにく午後、夜ともにオーケストラの練習が入っている。カーネーションの花束を贈りつけることも考えたが、うちと実家が近いため、女王様が機嫌を損ねるのは間違いない。
ふと、いつも行くスーパーでチラシが置いてあるところに目をやると
「たまったポイントでお得に交換!」
と題したキャンペーンのチラシがある。手にとって見ると、賞品に「なだ万」のランチチケットがある。6500ポイントと交換である。自分のカードのポイントが7900ポイント貯まっていたため、すぐに交換し、ランチチケットを手に入れた。土曜日出勤の代休の平日にでも行こうよ、と母を誘った。

そしたら「パパと行きたい」と言う。せっかく娘がランチに誘っているのに、ランチチケットだけを取り上げて父と行くという。相変わらずラブラブな夫婦であることは良いことだが、ひどくはないか。と抗議すると、「お土産買ってきてあげるから」と一蹴された。

私は断じてこの母に性格面で似てはいない。
顔は同じなんだけどね。