月と空の浜辺

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劇場版マクロスF 虚空の歌姫

2009-12-12 20:21:23 | Movie
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劇場版マクロス・フロンティア イツワリノウタヒメを見てきました(^-^)
公開からしばらく経っていたのに結構人がいました。
夜のレイトショーなのに(~-~)
アニメにしては、男女ともにお客さんがいる珍しい作品ですね。
究極のネタバレ「本作は1話完結ではありません」(*o*)!!
窓絵はパンフレット。
キーワードは「ファミリーマート」「菅野よう子」って感じかな(^-^)


友人共々「予備知識完全に0」で見に行きました。

私は「どうせテレビの総集編を豪華にした感じでしょ?」と、
友人は「マクロス?何それ?美味しいの?」と言う二人組(笑)

今回の劇場版は単体で機能していると思って見ていたら、普通に「次回へ続く」
・・・そのとき「あ、これ続編ものだったのね」と納得しました(~-~)

まあ進行のテンポが遅すぎたので、見始めたら気づきましたけどね。



パンフレット裏表紙。
表も過激ですが、裏は裏で凄い破壊力。

個人的には「あれ、マクロスってこういうのだっけ?」と思いつつ、映画の方向性を納得してから、見始められました(~o~;
「こっち方面なのね、と」

戦闘シーンなどの描写よりも、ヒロイン達との出来事がメインになるのは、劇場版マクロスのお約束ではあります。
シェリルの衣装なども、種類が豊富になり豪華になりました。
歌ごとに衣装が替わる、色々なシェリルが可愛い(*^-^*)


劇場版に期待されるのは、とにかく映像の美しさだと思いますが・・・。
始まって直後の映像は、期待通りの凄さ。

まさに「圧倒的」という言葉が似合うように、怒濤のごとく圧巻なシーンが展開されます。

シェリルのライブ演出の映像表現は、既に「アート作品」というに相応しく、独創性に溢れた「音楽と芸術の世界」を表現しています。
マクロスプラスのシャロン・アップルの表現を、更に発展させたような、幻想的な世界観ですね。


初めのヴァジュラの襲撃シーンなどに流れる曲も、射手座から新曲へと代わり、VF-171がやられるお約束のシーンも新しい気持ちで見られました。

では射手座はどこで?と言う話になりますが、主人公の初戦闘シーンで流れます(*o*)!

やっぱりというか「わかっている」という仕掛けに、ついつい反応してしまいますね(*^o^*)


全体的にテレビ版を知っていると楽しめる要素が多く、またシェリルの楽曲を知っていると更に楽しめることでしょう。

個人的に言えば「特定の歌手の曲を知っていると楽しめるアニメ」というのは初なので、結構貴重です。
それだけ、マクロスFと言う世界観には、歌が不可欠なのですね。
(他のマクロス作品では、正直なところどちらでも良かった感じ。せいぜいシャロンくらいですね)


期待される戦闘シーンや、メカの表現も「凄い」
何が凄いかと言うと「マクロ」を表現出来ていること。

とにかく、メカが「巨大(マクロ)」であることを強調するシーンが多く、それらの兵器が「現実に存在する」かのような表現が秀逸。
本物の戦闘機が登場する映画を見ているかのように、バルキリーが本当にあるかのような映像感を出しています。

映画版トランスフォーマーを、よりリアルにした感じと言えば良いのかな?
流石は河森正治と言うところでしょうか(^-^)


全体的な表現技術としては、日本版スターウォーズとも言える存在でしょう。
今の日本で世界に対抗出来るのは、ゲームや映画ではなく、この辺のアニメでしょうね。
これらの表現力は、他国では真似できないでしょう。


表現は凄いのですが、その中で残念に思ったのは以下の二点。

一つは生身のキャラクターの驚異的な移動速度。
二つめはわかりづらい戦闘カット。

スピード感を出す為に、キャラクターが走る速度にはケレン味を加えるのはアニメでは常套手段と思いますが、今作では過剰です。
生身の人間が装備する個人ブースタで、戦闘機にすら追いつける怪物から逃げ切るとか、リアリティが薄すぎます。
時速800km以上は出ていると思いますし。

意図的な過剰表現とはいえ、ちょっと「無理がある」と思います。


また戦闘シーンでのカットも、スピード感重視で視界範囲が限られ、また無意味に加速して次々とシーンが切り替わります。
スピード感を出したかったのはわかりますが、状況把握が出来ないレベルで「適当に無茶苦茶やってる」という印象が強く、格好いいとは言えません。
日本の映画で比較的「ありがちな失敗」ですね。

同等のスピード感を出す表現なら、激しい戦闘の一瞬の合間に「正確な操作を行っている」というような表現を入れた方が迫力も増しますし、説得力も上がるでしょう。
(映画で言えばボーンアイデンティティシリーズのように)



ここまでは表現についてでしたが、今度は内容などについて。
劇場版で期待されるパワーアップは、主に表現くらいですが、シナリオなどの内容にもかなり、テコ入れされていました。

記事冒頭の関連記事も見て欲しいのですが、正直アニメ版のシナリオは酷いもので、殆どアルトネリコ2の設定を流用し、軽量単純化したものです。
悪いとは言いませんが、別段オリジナリティもなく、最終的なキャラクターの立ち位置や、力関係などには疑問符が多かったのです。


そ・こ・で。

今回は設定自体を見直しました!

基本ラインはそのままですが、ヒロイン達の「特殊な力」のパワーバランスや、由来を再調整。
不自然だった、ランカ優遇が修正されています。

各キャラの生き方や立場。
そして「強さ」が際だつ配置になり、これなら納得出来ると言う感じですね。

ここまで「修正」を行ったのは、素直に凄いと思います。
本当に良い意味で「裏切られた」感じですね(^-^)


そして本作で一番重要なポイント。
この作品の価値の最も足るところが「ファミリーマート」です。
アニメ版には存在しない劇場版専用の要素ですが、かなり注目要素かと。


テレビアニメとは「オモチャを売るための宣伝番組」です。
厳密に言えば、その他の創作娯楽作品とは違い、作品自体が商品ではなく、別の商品を売るための宣伝でしかないのです。
OVAともなれば、話は別ですが、その分高価になりますね。

ガンダムで言えばガンプラ。
マクロスで言えばプラモデルや、最近の他のアニメ同様「歌を売る」道具という感じでしょうか。


では「このマクロスF劇場版の商品は何か?」と言うとファミリーマートなのです。

スタッフロールのスポンサー一覧で、一番初めに出るのがファミリーマート。
バンダイなどを差し置いてトップです。
逆転しているわけですね。


それを象徴するように、劇中にファミリーマートが実名(バンダイすら実名は出ていない)で存在し、リアリティのある描写で描かれ、そしてあの菅野よう子が専用のCMソング(ランカ・リー)を作曲しているくらいです。
どれだけ大きなスポンサーであるかがわかるわけですね。


最近は日本のゲームでも「コラボ」という形で宣伝を入れることも多くなってきましたが、劇場版アニメなどにもこの影響が大きくなってきた事を示しています。
結構大きな試みではないかな(^-^)



色々書きましたが、気に入りました。
ブルーレイディスクが発売されたら、是非購入しないとですね。

完結編も見に行かないと(^o^)



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