arudyaのブログ

あるぢゃがブログを試したくて設定してみました。

情報漏洩事件について(その4)

2007-09-03 16:30:18 | 思いつき
さて、個人所有PCに対して、会社側から点検の指示が出ます。

「業務データが保存・保管されていないこと」
「ファイル交換ソフトなどがインストールされていないこと」

ひどい会社では、関連企業に対しても第三者が自宅まで押し掛けていって点検するというところまで現れました(弊社はなんとか逃げることが出来ました)。

さてさて、ここで問題です。



個人所有PC内に業務データが入っている・・これは、個人所有PCの業務利用を禁止するという規則違反です。
もし、Winny+ウイルスに犯されていた場合、業務データがネット上に漏えいし重大な事故になる・・というのは、枚挙に暇がないってやつですから、
これはなんとか確認したい。

けれど、ファイル交換ソフトが入っているかどうかを調べて、もし入っていたら削除しなさい! というのは、どういう権利に基づいて実施できるのでしょうか?

個人所有のPCにどんなソフトを入れてようが、どんなにエロ画像を入れてようが、
個人の問題ですから、会社側がどうこう言える筋合いはないのではないでしょうか?

会社が出来るのは、業務データの有無の確認までであって、それ以上は明らかな越権行為だと僕は考えます。

というか、業務データの有無の確認でさえ、そのためには全てのファイルを確認する必要があるわけだから、当然プライベートなファイルもチェックするわけですよね。
例えば、**リスト.xlsとか言うファイルがあったら、業務データなのかプライベートの食べ歩きリストなのか分からないでしょう?でも、それをチェックしないといけない。
これはもう、プライバシー侵害になると思います。


非常に困った線引きですが・・・。

性善説でよいのか分かりませんが、自己申告をしてもらって、その結果を信じるしかないのではないかしら。
もし、彼らがウソをついていて、個人所有PCに業務データを保持していたとしたらそれはもう、そういうウソツキを雇い入れた会社側の責任なんぢゃないでしょうか?
そういう意味では、こういうのもリスクの保有になると考えます。



情報漏洩事件について(その3)

2007-09-03 16:09:21 | 思いつき
個人所有PCの扱いについて、ウェブで調べていましたら、
米国等?では、会社が支給するのではなく、個人にPCを選択させる(つまり個人所有とさせる)という考え方もあるようですね。

個人所有だから、何をしようとも(業務データを取り扱うのはもちろん、どんなソフトでも入れていいのか)自由らしいですが、その分、漏えい事故などに対する責任のかぶり方が非常に大きくなるようです。

あるホームページには、その制度がとても優れているように書かれていました。また別のページには、「はたして日本に向いているか?」と疑問を呈していました。

僕個人の意見では、とってもNGだと思います。

なぜなら、多くのPCユーザは、そこまで管理できるスキルがないからです。ITヲタクの方々からすれば至極当然なセキュリティ管理なのかもしれませんが、一般ピープルは、そこまで危険性について認識している方は少数派です。

「そんな奴らがネットするのがおかしいんだ!」という嘲笑が聞こえてきますが、それは大間違いのこんこんちきでしょう。

(ま、某役職の方々には、もう少し勉強していただきたいというのも本音ですが・・・ そしたら、もう少しまともな対策が打てるでしょうし・・)

(もし、セキュリティ管理ができない方々からPCを取り上げるとどうなるかというと、漏えい事故が激減するんだろうなあ・・・というのもちょっとだけ本音ですけどね)

ただ、現実社会では、今更PC・ネットのない世界へ戻ることなど、不可能ですから、どれだけコストを掛けることでどれだけの成果を出すのかを考えたほうがリアルです。

ということで、

僕のひとつの提案は、部長以上の年間の交際費を半減させて、その分で会社できちんと管理できるようなシステムとPCを購入なさいませ。
ということです。

そのくらいして、それからでしょう? PCの点検を強化するというのは。



情報漏洩事件について(その2)

2007-09-03 15:50:55 | 思いつき
情報漏洩に厳しい会社は、
「個人PCの社内持ち込み禁止、業務利用禁止」という決まりを作って、ほんでもって、それでも個人所有PCから情報が漏洩した場合に、「規則はあったのだが、実態の十分な確認が取れていなかった」という逃げ口上に使用しようとしています。

そもそも、個人PCをなんで会社に持ち込まなくてはいけなくなったのか?なぜ、業務データを個人所有PCで扱わなくてはならなかったのか? 
という根本な疑問に目をつぶり、枝葉末節の部分で処理しようとしています。

こんなの半ば当たり前だと思いませんか?個人所有PCを会社に持ち込んだり、業務データを扱ったりするその多くは、ご想像の通り、「会社が(PCを)提供していないから」もしくは「会社支給のPCは性能が低すぎて、業務に差しさわりがある」ということがアンケート調査からも分かっているようです。

また、自宅への業務持帰り(所謂、テークアウト)の原因のほとんどが、会社で仕事が終わらない。残業代の支払いが悪く仕方なしに持帰る。ということです。

自宅へメール一本で、「月曜の朝までに**の資料を用意しておいてね」という上司や会社も多々あると聞いています(所謂、メール残業)。

こんな状態で、厳しい規則だけそろえても誰が守るでしょうか?

そんな状態で、検査を厳しくしようが、漏えい事件が減少するとは(ましては撲滅できるなんて)絶対思えません。

仕事をやりやすくする環境を作るのが、経営者や情報部門の仕事であって、出来もしない規則で従業員を縛り付けることが本分ではないはずです。