此の間新聞の記事で、ハナエ・モリビルが再開発のために解体されるという記事を見た。
いつ見ても古さを感じない斬新なデザインと思っていたが、世界的建築家の丹下健三氏の設計らしい、ビルは大林組の故大林芳郎社長（当時）と丹下氏が森さんの活動を支援する為に1978年にオープン、森さんの事務所やハナエ・モリブランドのショップが入居した。
モリビルは当時は原宿のランドマークであり外国の著名デザイナーのアルマーニやベルサーチなどもこのビルから東京デビューをしたそうである。ただ森さんの持ちビルでなかったのが以外だ。
ハナエ・モリと言えば日本のファッション業界では先駆者であり日本人で始めてアメリカ圏・ヨーロッパ圏でファッションショーを成功させた功績が大きく、その後ミヤケイッセイとか高田賢三とかが進出したのである。その他には、オリンピックのユニホームやエアーラインの製服とか記憶にある。
日本が高度成長からバブル期と成長過程でファッションのみならず全ての産業界がイケイケの時代だった。しかし、
ファッションの影響力は絶大で、中、高校生ですらブランドファッションに身を包み、そんな若い人達が美容師に憧れ希望者が増えたのもこの時代の頃からである。美容師が歩くブランドファッションだったのだ。（美容師はお洒落を売る仕事だから当然だが）
しかし最近の原宿は表参道ヒルズや海外ファッションブランドビルでごった返している感じがある。確かに時代の流れかもしれない。しかし、ブランド名を継続し色褪せず輝きのあるまま維持するのは大変難しいものなんだな～。そう考えればファッションブランドの「シャネル」や「ルイ・ビイトン」とかは本当に凄い真のクリエーションの戦いの連続が歴史なのかも知れない。
最後に森さんは「私が生きている間は壊さないで欲しい」と願ったが叶わなかつたらしい。今後は六本木に移転するらしい。ファッションも変われば街も変わる。
（写真はハナエ・モリと言えば・蝶）
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