アートセンター歯科のスタッフブログ       078-231-1115

神戸市中央区の歯科医院 アートセンター歯科のスタッフが診療のことはもちろん、プライベートについても綴ります。

3月10日休診

2010年02月11日 | お知らせ
3月10日水曜日は誠に申し訳ありませんが休診とさせていただきます。

盛和塾という経営者の勉強会に出席するためです。

盛和塾とはこの度JALのCEOになられた稲盛和夫氏に経営について学ぶ経営塾です。

稲盛さんは京都で京セラを創業されその後、KDDIを設立されました。

その稲盛和夫という偉大な経営者に直接教えを請うことができるありがたい機会なのです。

なぜ、歯科医師が経営の勉強会に?

開業医の仕事には大きく分けて2つの側面があります。それは

・経営者
・歯科医師

この二つは当然のことながら全く別物です。

我々は大学では歯科医師としての教育は受けてきましたが経営の勉強はほとんどしてきていません。
したがって開業医としてスタートした時点で最も足らないのは「経営力」なのです。
歯科医院を開業した時点でどの医院もある一定レベルの診療技術はもっています。
もっともばらつきの大きいのがこの「経営力」ではないでしょうか。

私も開院して1年半になりますが「経営力を伸ばす」ことがずっと課題としてありました。

幸いなことに地域の皆様のお陰で、また、優秀なスタッフの頑張りで今までやってこれました。

しかし、これからは本当の経営力を伸ばしていかないとアートセンター歯科は真に価値のある存在にはなれないと思っています。
それではここで開院した意味がありません。

先日、あるコンサルタントと話をしていました。
私が
「医院経営の教科書を作ったらどうですか?全国の開業医の先生が助かると思うのですが。」
と言ったら
そのコンサルタントが
「いいえ。それは無理です。経営に失敗するための教科書はできるでしょうね。なぜなら、経営とは心理学なのです。これ、といった決まったものはないのです。その時々の状況に応じて決断していく積み重ねでそこに人間の心理が大きく関与してきます。人の心は物ではないので物質を扱う科学的手法は使えません。」
とおっしゃいました。

私としてはその言葉に全面的に賛同するわけではないのですが、「心が経営に大きく影響する」という言葉には「なるほど!」と思いました。

だから経営はいつになっても完成されないのです。
いつの時代になっても何処の国でもどんな職業の人でも経営者はその難問と格闘してきました。必ず解があるはずだと夢見て。

ところが、経営の問題を解くカギは外部にあるのではなく内部にあるのです。
つまり、自分の心、内面の問題だったのです。

また、ある時、株の求道者のような方と話していましたら
「株で成功するにはまず自分の心を整えることだよ。」とおっしゃいました。
株をする人は大きくテクニカル派とファンダメンタル派に分かれるようですがそれぞれの技術は日進月歩で進んでいます。コンピューターが発達した現代では昔の時代では考えられないほど高度な分析が可能となっています。
ところが、そんな高度なテクニックを駆使してもやはり儲ける人もいれば損する人もいます。
どんな人が儲けてどんな人が損をするかを分析するとそのパターンは今も昔も変わらないとのことでした。心が大きく左右するのだと。

私はこのことを非常に興味深く聞きました。

そして、その方は「逆に真がある」「随所に主となる」・・・など要点を幾つか教えてくださいました。
この言葉は非常に奥が深いので簡単には説明できません。また、機会があれば別に書きます。

一方、稲盛さんは
「心を高める、経営を伸ばす」
とおっしゃっています。

正直、未熟者の私としては、今の段階ではその真意が分かりません。
非常に重要な事だと漠然とした予感がするだけです。
なので、これから稲盛哲学を学んでいくのことを楽しみにしております。