ロットリングペンで線を描く

私のお貸したペンがこちら


ロットリングの製図ペンです。

このインクの出る先っぽをよーくみてみると・・・

描くときにこの針が引っ込んで、インクが出る仕組みになってます。
（太くなると、針もへったくれもなく、ただポカンと穴があいているみたい）

これ、水彩紙などの滑りの悪い紙には少し描きにくいんですよね。
マーカーのように簡単ではありません。すこしだけど、引っかかる感触がありますが
私はわざとロットリングで絵を描く場合があるんです。製図ペン愛用者です


昔、良くしていただいたアートディレクターさんに
「簡単に線を引きすぎてんなよな～」とお叱りを受けたことがありました。

「線にももっと工夫をしないとつまんないぞ。絵を描く上でつまらない部分を作るなよ」

これで描けば、やりにくいからこそ使ってみなさい。簡単に線をひくな、と勧めてくれたのです。


Tさんにも感想を求めるとやっぱり「滑りわるいです」。

きれいな線とはいったい何か。さまざまあります。
たとえば漫画の一こまでいうと、丸ペンやGペンでシュッとシャープな線がかかれていたりしますしね。
当然、簡単には描かれていない訳です。吟味された線はいろいろあります。


私の考えを書くと
何事もどれをどういう形でみせるのか、ということに尽きると思うんです。


漫画は一こまだけじゃ成り立たない、一冊で一つの作品になります。
絵の場合は一枚だけで人を惹きつけないといけない。
見てもらわない事には、絵の存在は成り立たないから、そこは重要ですよね。


そうするにはどうしたらいいか。
私は、「すべてのことに愛情込めること」じゃないのかな、って考えてます。
ほら、愛情込めた手料理って美味しいでしょ？？？
ちょっと下手しても、また食ってやってもいいかなって思ったりするじゃないですか。新妻の手料理とか～
（あたしは嫁に行ったことも嫁を貰ったこともないから想像でしかないけど）

それに近いものはありますよ多分。絵と料理、すんごくよく似てるもの。
自分も食べておいしいものを、みんなにも分けてあげるような気持でかいてみたら外すことそんなにないんじゃないかな。


ジャストフィットする線の描き方を意識してみてくださいね～！