Der König Hat Eselsohren

Rüdesheim(2)

なぜだろう。
12時過ぎに寝たのに、アラームも掛けなかったのに、5時に目が覚める(笑)
窓を1カ所、上の方を開けたまま寝ていたので、部屋の中はかなりひんやりしている。
6時まで二度寝したところで、起き出してTVをつける。
ニュースで香港の空港封鎖デモをトップに報道している。
きっと日本は違うだろうな。
せっかくドイツにのんびりしに来てるんだから、この間だけでも日本の情報に触れるのをやめたいところだが、ついツイッターを見てしまって、更に日本の現状にうんざりしている。
早くも、日本に帰りたくなくなっている。

7時半頃に朝食に行くと、人影はまばら。
並んでいるのはドイツのホテルの朝食の基本形、ハムとチーズとパンと果物。
果物の種類は多めかな?
庭の方の小さなテーブルに、コンロとフライパンが並んでいて、卵料理を作ってくれそうなのだが、誰もいない…。

飲み物のコーナーにゼクトも置いてあるのだが、誰も飲んでいる人がいない…f(^_^;

しょうがないから、普通にとって食べるかな。
卵も、ゆで卵は置いてあるし。

でも、塩はどこだ?!

あちこち探し回ってもわからないので聞きに行ったら、テーブルの上のワインボトル型のものが塩とこしょうなんだと!!Σ( ̄□ ̄;
ワインボトルが2本置いてあるのかと思った!!orz

でもって、そこで「何か卵料理はいかがですか?」と。

待ってました!!
ゆで卵とっちゃったけど(笑)
スクランブルエッグ全部入りを注文。

更に、「ゼクトはいかがですか?」と、こちらも回ってきた。
断る人が多い中、思いっきり「Bitte!!」と言うよね(笑)
幸せだ~♪




ちなみにお代わりもしたぞ!
そのときに、「今日の午前中にBreuerの醸造所見学に行くんですよ~」と言ったら、「試飲もするんですよね…?」と恐る恐る言われたけどf(^_^;

レストランの出入りはホテルのフロント前を通るので、部屋に戻るついでにフロント前に並んでいる広告類を見ていたら、その中にリューデスハイムの地図を発見。
これが!!
ブロイヤーで作ってる地図なので、このホテルだけじゃなく、テイスティングをやってるところと、オフィスのあるところと、全部書いてある!!(笑)

これこれ!!
Theresaさんからもらったメールを基に、今日、どこに行ったらいいのかを改めて確認する。
10時半に、テイスティングをやっているところに行けばいいようだ。
昨日、たまたま通りかかったところなので、なんとなくわかる。

一応、駅から15分となっているところなのだが、ちょっと早めに、10時過ぎには部屋を出る。
何しろ、地図なんか全く見ることなく、適当に歩いてたどり着いたところなので、ほぼ勘だ(笑)

行く途中で、昔の消防署という建物があって、これまた楽しい。




昨日は通っただけだった教会前の広場。






適当な勘で計算したよりも、もうちょっと先だったんで、到着したのは10時半ちょっと前。




名乗るとすぐわかってもらえる。
案内してくれるのは若い男性(名前忘れた…orz)。
英語とドイツ語とどちらがいいかというので、ドイツ語で、でもゆっくりでf(^_^;とお願いする。

で、テイスティングの用意はすでにされているのだが、まず見る醸造所はすぐ近くのオフィスがあるところだというので、そこへ歩いて行く。

今回、山野さんの紹介だ、ということをメールで知らせていたせいで、ワイン関係の仕事をしているのか?と訊かれ、いや~、ぜ~んぜん趣味ですよ~、山野さんが講師をしているコースの受講生なんですよ~f(^_^;、と説明する。

で、醸造所。
ここ、昔はこの建物自体がタンクだった!Σ( ̄□ ̄;




壁には、ラインガウの地図が貼られている。
色が塗られているところが、ブロイヤーが持っている畑。




入ってすぐのところにもステンレスタンクが並んでいたが、地下には更にステンレスタンクと木樽が並んでいる。




ここは、床は常にきれいに掃除しているのに、天井は一見汚くて、キノコが生えたりしているが、これがここの湿度を保っているんだと。

しかも、白ワインは通常ステンレスタンクで醸造するが、リースリングの中でも特に上質のものは樽で醸造する。
しかもその樽は、ドイツの伝統的な木樽を使う。
その隣に置かれている小ぶりな木樽はフランスのもので、内部を焼いてあり、こちらは赤ワインの醸造に使う。
樽が完全に使い分けられている。

更にその奥の方では、バリックを使ってグラウブルグンダーが醸造されていた。
ホントに、どんな種類のブドウを、どんな風に作りたいのか、ということがはっきりとわかる。




今はまだ収穫前なので、樽にチュークでWと書かれている。
これは樽が乾いてしまわないように水を入れているんだと。
醸造が始まるときには水を捨てて、ワインの醸造を始めるのだそうだ。

階段のそばに置かれている樽に、以前ここにいた人が樽に描いた絵が残されていた。
一つは本人、一つはケラーマイスターのマルクス、そしてもう一つは現在のボス、テレーザさん。




ブロイヤーは現在4代目で、初代はそれまでよそから買ったワインを売るだけだったところから、自分で醸造するようになり、2代目、3代目で改革をしていった。

が、3代目が2004年に急に亡くなり、奥さんはホテルの経営に奔走中、長女はハンブルクに行っていて、残っていた次女のテレーザさんが継ぐことにしたんだという。
当時20歳。
大学で醸造を学びながら、醸造所を経営して14年。
醸造だけでなく、マーケティングなども勉強して、今のブロイヤーがあるんだとか。

最初に行った建物の地下にも、多目的に使える場所の他、ボトルワインを置いている場所があった。








一番古いのは19世紀のワイン?!
それ以外のものも膨大な数のワインが貯蔵されている。
それぞれ、様々な要因を勘案した上で、リリース時期を決めているんだとか。

そして、いよいよテイスティングだよ!!(T-T)

これがね、ちゃんと何を出すか、用意されてるんですよ。
当初の予定では10種類。







が。

予定外のアクシデントで11種類に増えた(笑)

で、ここでも全部飲むよ~♪
普通、テイスティングは吐き出すものなんだろうけど、いつも全部飲んでるからね!ぐでんぐでんになっても!!f(^_^;

で、このテイスティングがまた、実によく組まれていて、同レベルのワイン同士でも、作り方や畑の違い、ヴィンテージで、どれだけ違うのかがはっきりとわかる。
しかも、こっちでは上手く表現しきれないところも、このワインのアロマはあーでこーで、など詳しく説明してくれるし、畑の地図も使って教えてくれる。
つーか、畑が細分化されていて、更に相続でどんどん狭くなっていくって、まさにブルゴーニュみたいやんf(^_^;

いやー、すっごいわかりやすかった。
ただ、残念なことに、特級畑のワインはまだリリース前ということで、今回は買えなかったのだが、来年ドイツに来てから買ったるわ!!(笑)
何せ今回、ワインの値段は6本で120ユーロほどなのに、送料が60ユーロ超えてるからね!(`ヘ´) プンプン。
ベースラインのワインは10ユーロだよ!
それ以外も大体10ユーロ台。
ゼクトなどの2本だけが30ユーロ台になっただけなので、めちゃくちゃ安いんだよ。
ホントに、送料がなかったら、デイリーに飲むお値段。

来年はBreuerからいっぱいワイン買うぞ~!!(受け取りが大変だけどな…orz)

いや~、でも、マジで来て良かったです。
来ないとわからないことは沢山ある。
しかも、今回はなんと説明ほぼ100%わかったからな。
今まではどこに行っても、ある程度なんとなくわかる…、ってなレベルだったのに比べて、自分的には100%!\(^O^)/、もしかしたら思い違いをしているかもしれないからほぼ100%!というよ。

終わったのがちょうど12時過ぎだったので、お昼ご飯の話になり、おすすめはリューデスハイマー・シュロスってな手前味噌な話だったんだが、あ、今回そこのホテル泊まってます!って言ったら、他のおすすめとして、駅のところにいろんなワインを試飲できて、食事もできるところがある、と。
それ面白いなぁ、そんなのがあるなんて、全然知らなんだ。

旧市街をしばしブラブラ。
教会前の広場で何やら騒がしいのは、15日からワインフェストがあるからのようだ。










で、教えてもらったところへ向かおうと思ったが、朝、通りすがりに楽器博物館前でブドウ畑に行くミニ列車の発着所があったのを思い出す。
ちょうど行っちゃったところ?
見に行ってみると、次は13時、その後は14時45分。
まだ12時ちょっと過ぎなので、この近くの店にいるんだったら、13時に間に合うかも。
と思って、すぐ隣の店に。

外の看板に出ている「Winzer's Schnitzel」(醸造家のシュニッツェル)と赤ワインを注文。




さっきの試飲は、全部トータルで1杯ちょっとぐらいだろうから、これで4杯目?
でも、シュニッツェル続きもつらい~(T-T)

しかも、食べ終わったところで会計を頼んだものの、結局ミニ列車には間に合わず…orz。
しょうがない、14時45分には乗れるようにしよう。

つーか、転んでもただでは起きないぜ!!(笑)

あと1時間半以上あるんだもん、食事はいらないけど、試飲だったらできる(笑)
その、駅のところにあるっつー試飲場所に行こう♪

と、意気揚々と向かったものの、心配ではある。
これか?と思って、駅の向かいにある建物の中庭に入っていくものの、カフェっぽい入り口があるが、よくわからない。





でも、上まで上っていっても何もない…。

やっぱ、さっきの店か。
外から見ると、つーか、外に出てきてるスタッフの様子を見ると、ただのヤンキーかよ?!みたいなf(^_^;

思い切って入っていくと、カフェには殆ど人がいない。従業員だけ?
ここでワインのテイスティングができると聞いてきたんですが、可能ですか?

すると、ここのカウンターから奥へと続いている通路沿いに、ラインガウ、ラインヘッセン、ミッテルライン、ナーエといったこの辺りの栽培地域から集められたワインが、ちょっとずつテイスティングできるんだと。

ちょっと様子を見てみると、各醸造所から2本ずつワインが出ていて、壁に説明、足下にワインが積まれている。
面白い!!

カウンターに戻って値段を聞いてみると、10ユーロでコイン10枚だ。
十分、十分。
10ユーロ払うと、コインが入った小さな袋のほかに、ワインの一覧表とワイングラス、黒い手提げを渡される。
ほしいワインがあったら、この袋に入れて持ってきて、後でお支払い、というシステム。







さっき行ったGeorg Breuerはもちろん、あさってから行くRatzenbergerや日曜日に行くKloster Eberbachも並んでいる。
その辺はあえて今飲む必要がないとして、気になるワインを次々に試してみる。

10杯なんて、あっという間だ!!(笑)

その中でも、まずエチケットのパンキッシュさが気になり、それがまたシュペートブルグンダーのブラン・ド・ノワールというのが目を引き、実際に飲んでみると予想を超えた味だったのが気に入って、1本買って帰ることにした。

ホテルの部屋に瓶を置きに行っても、時間はまだ余裕。
だが、もう、列車を待つことにした。

とはいえ、列車がやってきたのは15時f(^_^;
乗り込んでから、運転手のおばさんがお金を取りに来る。

細い道をゴトゴトと走り、ブドウ畑の間を縫うように進んでいく。









よくよく見ていると、支柱のところに醸造所の表示が出ているのが見える。
Breuerだったり、LEITZだったり。
さっき、畑の話を聞いたときに、ここらの特級畑は細かく細分化されていて、新たに手に入れるのは難しく、しかもその区画も相続でどんどん細かくなっていると言っていた。
その細かさが、実際の畑に反映されていて、数列ごとにブドウの様子が違っている。

わかった上で見てみると、ホントに面白いな。



ぐるっと回って元の場所に戻ってくるまで、約30分。
さて、ここからは当初の予定通り、ロープウェーで丘の上まで行こう。

チケット売り場で、アスマンスハウゼン・ツアーというと、最終のチェアリフトは5時半だよ、と念を押される。
や、大丈夫だって!!

ロープウェーはブドウ畑の上を上っていく。
いい眺めだ。




下りてすぐのところにゲルマニアの像がある。
川下りの船なんかからも見えていたが、こうして近くから見るとかなりでかい。








ここからライン川を見下ろす眺めもいい感じだ。
ちょうど対岸辺りにビンゲンの町が見える。
この辺りがラインヘッセン。
川の向こう側、ここから斜め向かいの辺りがナーエ。
でもって、ここラインガウは、実際にこうして日に当たってると、ホントに日当たりがいい場所なんだな、と実感する。

つーか、天気良すぎだろうf(^_^;
気温自体はあまり高くないので、日陰に入るとひんやりするが、日差しが強烈なので、日向にいるとじりじりと焼ける感じ。

さて、ここからアスマンスハウゼン行きのチェアリフト乗り場を目指そう。
地図を見ると、森の中を遠回りしていく感じ。
日が遮られて、かなり涼しい。

そして、ここのスゴいところは、こんな山の上の歩道を、ベビーカーを押して歩いている人がいることだ。
ベビーカーや自転車も載っけてこれるんだよね。

ざっくり3キロほどの道のりなので、30分ちょっとで行けるか?5時15分くらいには行けるかな?と思っていたら、チェアリフト乗り場にたどり着いたのはまだ5時になろうというところ。
全然余裕じゃん。

ここからは、静かな山の中を、むき出しのチェアリフトで下りていく(笑)
なかなか寒い…。




そして降り立ったアスマンスハウゼン。








きれいなところではあるのだが、やはり時間が微妙なのか、閉まってる店ばかり。
そして、ここでもまた、駅の場所がわからない…f(^_^;
うろうろと歩き回りながら、ちょうど家の中から出てきた人に駅の場所を訊く。

さっき、遮断機のところを通りがかって、遠くにちらっと見えた屋根のあるところが駅だった。
ホームに行くにはこっち、という看板が出ているのでそっちに行ってみるのだが、そのまま駅の上に上がって行ってしまって、駅に下りられそうにない。

どういうことだ、これは?!

こんなことをしている間に電車が来そうだ。
1本逃すと1時間は来ないからなぁ。
それはそれで困らないが。

仕方なく引き返していくと、なんと途中に小さな入り口があって、そこからホームに行けるのだった。
が、そっちは逆方向のホーム。
リューデスハイムに戻るには、遮断機の向こう側の道沿いに歩いて行ったところに駅の入り口がある。
そして残念なことに、向こう側へ渡る前に、すでにフランクフルト行きの電車が来てしまっていた。

さすがに間に合わないだろう、と思って歩いて行くと、なんとまだ停まっている。
目の前に券売機があったが、とりあえず無視して、階段を駆け下り、ホームへ。

なんと、間に合った!!

アナウンスを聴いていると、通過列車を待つためにしばし停車する様子。
でも、どんなタイミングで出発するのかわからないので、切符を買いに戻ることができない。

リューデスハイムまで検札が来ないことを切に願う(笑)

15分くらい遅れて、電車が出発。
走り出せばリューデスハイムまでは5分ほど。
幸いにも検札がくることなく、たどり着くことができた(笑)


今日は、リューデスハイマー・シュロスのレストランで夕食にしよう、と考えていたので庭の方に入っていくと、軒並み予約席!!Σ( ̄□ ̄;

なんとか予約の札が出ていないテーブルを見つけることができたが、ずいぶんと人気なんだな。
後から団体客らしき人たちが来ていたが、こういうときって日本人の団体ではなく、アメリカ人なんだよ(笑)

そして、またワイン。
ハウスワインでいいか?と訊かれるが、もちろんだ。
だって、ハウスワインだってBreuerだろ?(笑)



料理は…おいしいんだが量が多すぎる(T-T)

2週間弱でどれだけ太るでショー☆みたいな感じだなf(^_^;
ワイン1杯では到底食べきれないので、2杯目は赤を注文(それでも全部は食べきれないが)。

夏場だけらしいが、音楽の演奏付きなんで、この庭を囲む部屋に泊まってる人は、うるさいだろうなぁ。




会計を済ませて、暗くなり始めた旧市街をうろうろする。









昨日行ったホテルのお隣の店に行ってみたが、今日は閉まっていた。
残念だ。
これはもう、今日はこのまま帰って寝ろ、ってことだな。
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