有村日記

日常感じたこと、気がついたこと、思ったことを記録

「あたま」のこと

2006-09-23 22:23:43 | Weblog

 髪が伸びたので、散髪(2,100円)に行った。いつものように「思い切り短く」とお願いした結果が写真(見苦しいので削除2006/10/03)のとおり。毎度のことだが、シャンプーの際に「どこか痒い所はありませんか」と聞かれて、いつものとおり、黙って首を振るのだが、本当に痒い所があったらどう言えば良いのだろうか。時計に見立てて「針の中心付近」とか「中心から3時の方向に3センチのところ」とか言えばわかるのだろうか。

 気になるので、慶應大学系統解剖学のページで調べてみた。「頭蓋」(SCIMでズガイと入力しても出てこないが、トウガイで出てくる、これは正しい読み方)と「頭蓋骨」の違いも分らなかった自分にとって、正直に言うと難度が高い。「ラムダ状縫合と頭頂乳突縫合が交差する付近がちょっと痒いのでお願いします」といってもバーバーさんは分らないだろう。その昔、散髪屋さんは外科医のようなことを業としていたのだが。

その他参照サイト

TSUTAYA

2006-09-03 17:35:55 | Weblog
目的

 昨日に引き続き、視聴覚資料の取扱いに関する調査のためビデオレンタルで有名なTSUTAYA(徒歩30分の所にある)を見学した。

利用者カード

 長男がカードを持っているが、磁気ストライプと会員番号と思われる番号が刻印された簡単なものである。

不正持ち出し防止装置

 JR京葉線高架下にあるショップの利用者入り口は一箇所で、不正持ち出し防止装置が設置されている。不正持ち出し防止装置に反応するチップは、DVDの場合、メディアケースに貼られており、ビデオの場合は、ビデオカセットに貼られている。CDの場合、メディアと歌詞カードを格納した保護用ケースに貼ってある。チップそのものはデータを持っていないためカウンタースタッフはメディアケースに貼られたバーコードをリーダーで読み取り貸出、返却受付処理を行っている。

繁忙状態

 日曜日の午後一時半を過ぎた時間に来店者が20名前後で、ショップ中央にレイアウトされたカウンターに三人のスタッフが利用者対応をしていた。一時間後に再度調査のため訪ねたときには、メディアを棚に返しているスタッフがいた。ハイカウンターでは、貸付・返却の区分をしていない。ビックピーカン有楽町店のカウンターに似たつくりであり。

商品の陳列

 商品は外側ケースに入って陳列されている。

利用の申込

 DVDの場合、利用者はメディアを格納したケース(外側のケースは棚に残置)をカウンターに持参するが、ビデオ・CDの場合、ケースごとカウンターに提出する。

受付スタッフの貸出・返却受付処理

 受付スタッフは利用者カード(本人に限る)を受け取ると、磁気読み取り装置にカードを挿入し、利用者情報を固定した後、メディアの状態を確認し、セーファー(細長いプラスチック製のもの)を外して、メディアに貼られたバーコードシールからバーコードを読み取り、貸出処理を行う。最後に青い色の専用袋に貸出レシートとメディアを入れて一連の作業を完了する。返却受付の際には、利用者カードと袋を受け取り、メディアの状態を確認しながら、メディアに貼られたバーコードシールからバーコードを読み取り、情報システムでデータ処理を行う。この間、返却者は待機していなければならないが、スタッフが結構ですとの旨、発言があったら一連の作業は完了する。

複本

 図書館では、「複本」と言って同じ資料を二点以上揃える言葉があり、書店経営、出版文化圧迫の原因と批判されることがある(注1)。TSUTAYAでは人気作品の場合、複数配列されており、図書館使命である「より多くの資料の収集と保存」の考えは乏しいのが特徴として挙げられる。中古メディアは有償で売却されている。

レファレンス

 図書館には、OPAC(注2)端末があり、所蔵資料を検索できるが、TSUTAYAでは、店内には類似の検索用端末はない。そこで、スタッフのレファレンス能力を知りたくて、「白バラの祈り」(2005年ドイツで作成され、今年1月に公開開始)(注3)の在庫を試しに聞いてみた。スタッフは手元の情報システムで調べてくれた後、もう一度他の情報端末を操作し、9月25日よりレンタル開始と回答してくれた。質問した際のスタッフの受け応えから、同作品についての知識があるものと判断するが、質問から回答までの時間が1分と経っていない。非常に感心した。

最後に

 最後にTSUTAYAカードの利用方法(クレジット払いは10パーセント引き!)申し込み用紙を貰って帰った。


  • (注1)「公立図書館貸出実態調査 2003 報告書」(平成16年3月)(社)日本図書館協会、(社)日本書籍出版協会
  • (注2)Online Public Access Catalogの略。コンピュータの端末を利用して所蔵データベースにアクセスし、図書・雑誌・視聴覚資料を検索することができる。
  • (注3)「白ばらの祈り」について、大島真理「司書はときどき魔女になる」郵研社2006.04(ISBN:494642976X)の巻末にて紹介記事があり、夏休みの間に、千葉市立図書館が所蔵する全ての関連資料(10点余り)を読んだ。「郵研社」とは:「弊社は、昭和25年に創刊の月刊誌『郵政研究』をはじめ、『郵政行政六法』『郵便法令集』などの郵政関係法令を中心とする単行本を発行するほか、一般書籍や自分史発行のお手伝いなどの出版活動を意欲的に展開している会社です。」(ホームページより)

富里市立図書館

2006-09-02 23:45:19 | 読書と図書館
富里市立図書館へ、主に視聴覚資料のことについて調査するため訪問した。3度目の訪問だが、相変わらず大変きれいな図書館で感心する。
  1. 実施日他
    • 日にち:平成18年9月2日
    • 時間帯:11:00-14:00
  2. 館内利用者数
    • 入館者:50人前後を視認
    • 自動車/自転車:駐車場に自動車が約40台駐車し、約60台程の自動車が駐輪場にあるのだが、館内ではそこまでの人数を確認できなかった。なお、近くにスーパーなどない。
  3. 図書館内ピクトグラムについて
    • 一部の書架、閲覧用デスク、館内入口などに3種類のピクトグラムがあり、図書館利用者への利用上の注意を喚起している。下記括弧内文言は、ピクトグラムから得た印象を言葉にした。
      1. 「お静かに」・・・口に人差指をあてる様子をデザイン
      2. 「飲食禁止」・・飲料グラスと果実イメージを禁止マークで囲むデザイン
      3. 「携帯電話禁止」・・携帯電話器を禁止マークで囲むデザイン
  4. 視聴覚資料所蔵数
    1. 音声
      • カセット:148点
      • CD:1,850点
    2. 映像
      • ビデオテープ:1,015点
      • DVD:1,159点
  5. 書架に配架される視聴覚資料の装備について
    • 視聴覚資料は全てセーファーケースに格納されており、利用者はメディア、解説書をただちに見ることはできない。
    • ICタグをCD/DVDケース(セーファーケースではない。)の裏側に貼布し、利用者からは見えない。
    • 貸出はカウンターのみであり、自動貸出機を利用できない。
    • 許諾権処理について、A,B等のマークがあり、きっと館内閲覧のみ、館外貸出可などの区分を表示するものと考えられる。
  6. 視聴覚資料ジャンル別統計
    • 質問「一般向けと児童向けの比率はわかるか」
    • 回答「統計していない。」
  7. CDチェンジャーにより視聴する視聴覚資料
    • 開式書架に配架する視聴覚資料点数とCDチェンジャー(閉式書架と考えられる)に格納する資料点数は不明であるが、CDチェンジャーに格納する視聴覚資料一覧を出力し、カウンター近傍に配置してある。利用者は優れたデザインがされていることの多いCD/DVDケース、解説本を利用することはできないのが欠点。開式書架の視聴覚資料を見る限り、資料が少なく見えて、さびしい印象があるが、子どもに人気のあるタイトルが多く格納されている。
    • 視聴覚ブース(6台)には、モニター用ディスプレイの他、CDチェンジャー操作用ディスプレーを視認できた。(注1)
  8. 「大人のためのおはなし会」
    • 大人を聴衆にした文字とおりの大人のためのおはなし会である。
    • 平成18年3月に実施して、30人の参加者を得た。
    • 東京子ども図書館より外部講師を招いた。(注2)
  9. インターネット端末について
    • 台数は全部で12台(内、レファレンスコーナー近くに2台)
    • 利用申請はタッチパネル方式で、職員の操作一切なし。
  10. 利用実績等(右の括弧内数値は千葉県千葉市美浜区にある千葉市立図書館美浜図書館打瀬分館のもの)
    1. 奉仕人口:51(20)千人
    2. 年間貸出数:351(356)千冊(注3)
    3. 職員+非常勤等:10+8.8(4)人(注4)
    4. 開館日数:280(273)日
    5. 開館時間:9:30-18:00(9:00-17:00)
  11. 収集資料一覧(すべてリーフレット)
    1. 富里市立図書館 利用案
    2. 学んでみよう 図書館のしくみ 富里市立図書館 フロアガイド(レシートからの本の探し方、背ラベルの見方)
    3. 心を豊かにする親子読書フォーラム - 地域における子どもの読書活動推進を目指して - (H18.9.30) (注)子どもゆめ基金の助成を受けた事業である。
    4. とみさとしりつとしょかん・じどうコーナーあんないず
    5. とみさとしりつとしょかん じどうコーナー ほんのさがしかた とらのまき
    6. 週刊ブックレビュー公開録画[千葉県佐倉市会場・佐倉市立図書館開館30周年記念](H18.9.16)

(注)
  1. 視聴覚ブースよりCDチェンジャーを操作できると思われるが、利用申請から視聴までのフローは不明。
  2. 東京子ども図書館はWEBページを持っていないが、このページにて活動を広報している。所在地は東京都中野区。
  3. 富里市立図書館の人口一人当たり貸し出し冊数は6.81冊(団体貸出を除く)で、打瀬分館では、17.8冊となる。千葉市全体の人口一人当たり貸出冊数は4.52冊であり、打瀬分館の貸出冊数は飛び抜けて高い。打瀬地区の特性は、街全体が一体的に整備されており、マンション及び小中学校施設の他は商業施設、事務施設がないことである。この打瀬地区を管轄する美浜図書館打瀬分館が対象とする打瀬1~3丁目の人口は20,486人で、美浜区人口の14%であるが、一方で貸出冊数を見ると、美浜区図書館での打瀬分館のシェアは50%近い。(ちなみに、美浜区人口(147,146)は千葉市人口(924,063)の16%である。)
    同様の事例は、浦安市の日の出地区を管轄する浦安市立図書館日の出公民館図書室に見られる。マンションを主体にした地域一帯開発された地域に設置され、地域の平均年齢が比較的に若い図書館における利用者には熱心な図書館利用者が多いことの証左である。
  4. 総時間数(年間実労働時間)1,500時間を一人として換算。なお、打瀬分館には、非職員の姿が観察される。下記参照資料1によれば、美浜図書館の非常勤職員は19.8人であり、打瀬分館の数字は記載されていないが、貸出実績等から、打瀬分館では、9人~10人(年)の非常勤等スタッフが作業に従事しているものと予想される。
参照資料
  1. 千葉県公共図書館協会「千葉県の図書館2005(平成17年度)」
謝辞

富里市立図書館の方には突然の訪問にもかかわらず、親切にご対応いただきました。貴舘の御発展を祈念申し上げます。
また、千葉市美浜区打瀬の人口について、打瀬分館と思ったが、時間がなく、交番に行ったらすぐ答えてくれました、ありがとうございます。

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成田 往復 富里市立図書館 390x2