

今回はレインゴリト・グリエール(1875年-1956年ロシア)作曲のコロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲です。
以前もご紹介しました、グリエールの再登場です。作曲家として知名度はほどほどにあると思いますが、今回ご紹介します、グリエールのコロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲の知名度は以前ご紹介した曲よりも低いと思われます。
しかし、知名度は低くとも。美しいソプラノの響きをお聴き頂ければ、この曲もお気に入りの1曲に加えて頂けるのではないでしょうか。
ソプラノと言いましても、歌詞がある訳では無いので、まさに楽器としての美しさを堪能頂けると思います。
入手困難な曲かもしれませんが、是非ともお聴き頂きたいと思います。
なお、今回も「秘曲」とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この曲は2つの楽章から構成されており、演奏時間は約11分30ほどとなります。
1.第1楽章

やや哀愁漂う雰囲気で曲は始まります。やがて、ソプラノが美しいメロディーとともに登場します。ソプラノは歌では無くスキャットのように楽器として、美しい響きを奏でます。まるで、薄ぼんやりとした月明かりの中、ソプラノの響きが暗闇に光をもたらすかのようです。
そして最後は静かに終わります。
2.第2楽章

爽やかで軽やかに曲は始まり、ソプラノが春の到来でも喜ぶかのように非常にロマンティックで甘いメロディーを奏でます。そして、オーケストラも続いて高揚感ある演奏を奏でます。ソプラノは自由奔放に、まるで小鳥のさえずりのように軽やかで美しい響きを奏で、続いてオーケストラもその美しいメロディーを高揚感を以って奏でます。そして、最後はソプラノの息の長い響きとオーケストラの高揚感ある演奏で幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルは、DECCAで、リチャード・ボニング(指揮)、ジョーン・サザーランド(ソプラノ)、ロンドン交響楽団の演奏のものです

このCDの情報は、こちらの下の画像をクリックして頂ければご覧になれます、と言いたいところですが、現在販売されておりませんので別のCDをご紹介しております


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