美しいフルートの曲が続きます
今回はジュール・ムーケ(1867年-1956年フランス)作曲のパンの笛です。
今回ご紹介します、ムーケのパンの笛で言う所のパンとはギリシャ神話に出てくる笛を得意とする牧神を指すそうです。
従いまして、ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲の「牧神」と「パン」とは同じ意味になります。
ドビュッシーの曲の方は幻想的で素敵ですね。
こちらの曲は幻想的というよりは、明るく穏やかな雰囲気ですが、知名度は脇に置いておいて、ドビュッシーに決して負けてはいない曲だと思います。
この曲は聴いて損は無いと思いますので、是非聴き比べて頂きたいものです。
なお、今回は準秘曲とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この曲は3つの曲から構成されており演奏時間は約15分ほどとなります。
1. パンと羊飼いたち
冒頭、オーケストラの力強い響きで曲は始まり、すぐにフルートの明るく軽やかで美しいメロディーが登場します。ギリシャ神話のパンの奏でる笛の如く、その響きは自由奔放に軽やかに奏でられます。非常に親しみ易いメロディーです。オーケストラの高揚感ある演奏で終わります。
2. パンと小鳥たち
のどかな雰囲気で曲は始まります。オーケストラがのどかで美しい景色を、フルートが小鳥達のさえずりをイメージさせます。その後、情感あるメロディーをフルートが奏でます。どこか哀愁も感じさせるようなメロディーです。
しばらくすると、再びフルートが小鳥のさえずりをイメージするかのような響きを奏でた後に、オーケストラとともに非常に穏やかに甘く美しいメロディーを奏でます。そして、フルートの静かな音色で終わります。
3. パンと妖精たち
オーケストラの元気な演奏で曲は始まります。フルートが細やかで軽やかな演奏を繰り広げます。妖精たちが軽やかに飛び回る様子がイメージ出来ます。その後は、穏やかに美しいメロディーを奏でますが、やがて、再び明るく軽やかな雰囲気でフルートが自由奔放な演奏を繰り広げます。
そしてオーケストラの高揚感ある演奏が登場し、フルートとオーケストラが一体となって華麗に幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルは、Bisで、フィリップ・オーギャン(指揮)、マニュエラ・ヴィースラー(フルート)、ヘルシングボリ交響楽団の演奏のものです
このCDの情報は、こちらの下の画像をクリックして頂ければご覧になれます
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