女王蟻の宮殿

五感全開にして生きたい。動きのない日常なんやけどね。

2~3時間で行けると思った

2006-07-29 15:20:36 | あれこれ
 来月、札幌の雑貨店Mic Mac.さんで展示販売することは書いたが(詳しくはありんこ天国をごらんください。Mic Mac.さんにもジャンプできます)、せっかくだし、できたての青森県立美術館に行こうかなー、とちょっと調べたら。
 結構お時間かかるのね。北海道と東北って、なんとなくひとくくりだったけど。しかも、青森からどうやって帰って来たらいいのか分からない。頭の中ではその後、金沢21世紀美術館も観たいなぁ、と思って旅する自分を空想していたのだが、札幌-青森-金沢-家という行程は容易ではないようだ。どうやら。
 でも、青森県立美術館はこれを逃したら行く機会がないような。しかもシャガールでしょ。函館からフェリーかなぁ。
 と、そんなことを調べているとどんどん制作時間が削られて行く。なのにここへ来て、料理がひそかなブームに。わたしの中で。
 先日作ったラタトゥイユもどきも、きのう作ったビシソワーズみたいなスープも、今日作った切干し大根の煮物も、仰山作ってストックして楽しむのだ。
 昼日中は、暑さで制作意欲がちょっと落ちるので、その間料理に勤しんでいる。

 そういえば、27日付けのブログを読んだ人から、右手の甲に血をじゃんじゃん流すツボを教えて!というコメントが殺到するかと思ったら全然ない。皆さん、手の甲には血が行き渡っていらっしゃるようだ。羨ましい。我が右手甲は、ちょっとボコボコしだしたよ。
 診察のとき、太陽がどうのこうのいわれた。東洋医学で何かをさすらしい。
「太陽・・・って?」と聞いたら先生は、わたしの目を見ておっしゃった。
「太陽の説明はちょっと、難しいで。」
 そして、太陽の説明をしてくれなかった。難しい話はこの人にしなくていい、と判断したのだろうか。やってみなきゃ、わからんじゃんよー!と、心の声を大にして、言いたい。

豚腹

2006-07-27 16:07:31 | あれこれ
 黒い、溶接工事のときに被るお面のようなサンパイザーを着用している人の額が気になった。今日の画像のように、その人はあけっぴろげてた。
 左下の図のように、額だけ焼けないか、心配。心配とは書いてみたが、他人事なので、どうでもいい。

 
 ベッドに横たわるわたしの足を、足首のほうから上へ、彼は触ってゆく。
「どう?   ここは?」
「うーん・・・」

 はい、お医者様のベッドです。ツボ押されてます。
先日の診察では、足やら腕やらいろんなとこ押された。わたしの症状から痛いと思われる所を押して行く訳だが、たいして痛くない。
 痛いといえば痛いトコもあるのだが、それも単に押されて痛い、という感触。中には全く痛くないところも。
 だんだん、不安になる。
 痛覚が鈍いのではないか。
 痛覚が鈍いというのは、生死に係わる事態だ。つまり、痛みに気付かないうちにどんどん症状が悪化し、死に至るという。でも、痛みが薄いうちに死ぬならいいか。
 アレだよ。太陽に吠えろだっけ?松田優作の「なんじゃ、こりゃー」な場面が展開する訳だよ。あの場面しか知らないけどやはりあれはヤクがらみですか?いくら痛覚鈍くても、撃たれりゃ痛いわね。
 そんなことに思いを巡らせながら、痛いとか、言っちゃおっかなー、なんて。

 夏になるといつの頃からか毎年、右手の甲に湿疹がぶわっとできる。痒くて、ボコボコ。
「アセモでしょうか?」と先生に聞くと、
「アセモや。普通、ひじの内側にできるんやけどな。」そうですよね。手の甲って風通しいいもんね。どこかに接触することも少ないし。
「汗、かいてるか?」と先生。そういえば、ふと作業中に右手の甲をみたら、汗が玉になってびっしり付いていた。左手は、なかった。
そう伝えると、血の巡りが悪いのだと言う。手の甲にどんどん血を送り込むツボを教えてもらった。お風呂に入っているときに押すといいのだという。
 そういえば最近、ゆっくり湯舟に浸かる時間を作れなくて、シャワーで済ませている。足が浮腫んでいるのはそのせいもあるかもしれない。

 夏はもうひとつ困りゴトが。体内に熱が篭って、えらくしんどいのだ。気温も暑いが、体が内包する熱にもやられる。ダブルパンチ。
 そう訴えると、今飲んでいる薬にも、熱を出すような成分が含まれているが、カプセルで別に出しておく、と言われた。こもってるなぁ、と感じるときに2錠飲むといいらしい。場合によっては汗がかーっと出るかもしれない、と注意された。人に会う前は飲まないほうが、良いね。

 薬局でお薬を貰うとき、そのカプセルについて
「先生から何か聞いていますか?」と聞かれた。
「熱が篭ってる、と思ったら2錠飲みなさいと言われました。」と答えると
「とんぷくですね。ここには昼食前と書いておきましたが、ではとんぷくとして飲んでください。」
「とんぷく・・・」て、何?とまで聞く時間を与えられたなかった。
 とんぷくって、この日このときまで、お腹の薬のことだと思っていた。多分、「ぷく」を「腹」だと思っていたのだ。では、とんは何?豚?豚腹?やーだ。
 でもどうやら、症状が出たときに飲む薬のことらしい。そうなんだ。ひとつ、おりこうさんになった。

京都のテレビに出たんどすえ

2006-07-26 22:21:41 | テレビ・新聞・ラジオ
 言うてもしゃぁないことは、分かっています。けど、言わせて。暑い。
 首の後ろに保冷剤当てて、汗水流して裁縫をしている。ダイエット効果、あるだろうか。でも、食欲は落ちない。もしかして、増しているかも。

 で、京都のテレビに出ましたえ。
 予測していた通り、クレモンティーヌとジュスカがゲスト出演したラジオの時間とピッタリフィット。ラジオも聴きたい、がやはりここはわが子達を観なければ。ということで、ラジオのボリュームは下げる。今日になって、録音しておけば良かったんじゃん!と思いついたのだが、まぁ後の祭りですわ。
 CS京都チャンネル「京都!ちゃちゃちゃっ」のはなしごろというコーナーで、ありんこ天国は取り上げられた。
 なにやら街で、おかしなT-シャツを着た人を見たので、作っている人を探して、というFAXが番組に届き、調査してうちに辿り着いたという。
「見た」という人は写真を撮っていて、それはトカゲペタペタだった。このトカゲペタペタは子供用なのだが、あまりに可愛かったので、大人用もトロピカルピンクのT-シャツで作ったのだ。
 スタジオには、急遽作ったデカバッグが狙い通り持ち込まれていた。Hさん、察してくれてありがとう!
 贅沢を言えば、バッグに付いた顔だけでなく、全体像を見せて欲しかった。足と尻っポも付いているのだ。
 バッグの中からは次々うちの子らが取り出され、最後にズルズルT-シャツが取り出された。けど、猫ちゃんの顔が凹んでるー。直して、直して!と心の中で叫んでみるものの、その声は届かなかった。
 そして、終わった。

 今の所、友人以外の反響は、ない。

楽しい週末2

2006-07-24 17:29:12 | あれこれ
 日曜日。
 あさ8:30から地域の一斉美化。蚊の攻撃に辟易しながらも、家周りのブロックの間からニョキニョキ生えている草を抜く。
 こんなさぁ、コンクリートの隙間を縫ってせっかく生えてんだから、放っといてあげたらいいじゃん、という気がしちゃう。
 けど、前方(まだ抜いてないほう)と後方(もう抜いたほう)を見るとやはり後方のほうが廃れていない感じがする。きっと、こういうことが地域の防犯にも役立つのだろう。
 
 終わったら急いで身仕度をして手仕事小祭の「ぷ~ら」さんへ。(詳しくはありんこ天国)二日前に書いた、Hさんにうちのお子を預けがてら、展示物を観に。美味しいカレーを食べに。帰りにパンも買っちゃった。たまぱんさんのパンは初めて買ったけど、とぉっても美味しい。こんなことなら前から買っときゃ良かったよ。
 Hさんは若くて、お肌がツルツルで可愛かったぁ。たぁくさん持っていたうちのお子らの説明をして、でっかい鞄を預ける。こんなに若いのに、立派だなぁ、と思う。

 そしてそそくさとおいとまして、新風館へ。ここでこの日もクレモンティーヌとバックバンドとジュスカの演奏があるのだ。前夜のブルーノートは¥6400だったけど、新風館はタダ!ステージが見おろせる階段の踊り場で観たので好きなだけフラフラ踊れるし。とは言っても雨が降っていたので傘を持たねばならなくて、それがちょっと鬱陶しかった。が、音が気持ち良かった!
 ッパーン  と、前にちっちゃいツが入る感じに音が鳴るねんもん。ジュスカの「long long ago」がソリッドで無茶苦茶にカッコ良かった。ただ、浴衣姿の彼らは、場末のスナックを回る流しに見えたが。
 クレモンティーヌも浴衣で登場。2色のへこ帯使いが可愛い。暑いので扇子であおぎながら歌うのだが歌のテンポとは違う。器用だ。
 そしてやっぱりバックバンドが楽しかった。この日は、前日の演奏でヤられてしまったわたし、パーカッションの彼に贈物をしようと目論んでいたのである。なので、正直ライブの後半はちょっと上の空。渡すチャンスがあるのか、ないのか、ということが気になって。
 前日と同じく「シャンゼリゼ」をアンコールで演奏して一緒に歌うものの、ね。

 終わってから下に降り、久しぶりに会った友達がいたのに、ステージを見るとパーカッションマンが片付けているのを見るやいなや、猛然と突きすすーむ!そしてステージの下から
「パーカッションマーン!!!」と呼ぶ。呼んで、おいでおいでする。そしてちゃんと来てくれた彼に英語らしき言語で言う。
「わたしはきのうのブルーノートであたなのステージをみました。そして、あなたのファンになりました。」ところで彼は、英語が分かるのかどうかも、こちらは分からない。でも、ファンだ、というのは分かったみたいで嬉しがってた。続けて、言う。
「あなたのパフォーマンスはとてもエキサイティング。わたしをハッピーにします。とってもとっても、ハッピーにします。」ここでも彼はとても喜んでいた。続ける。
「わたしはあなたにプレゼントをしたいです。オカリナを。わたしが作りました。」そして、渡しちゃったー。しかもその場で吹いてくれたー。けどちょっと凹んだー。音が小さかったー。そいうえば、オカリナ何個か音が出にくいのがあったのだけど、確かめるのをすっかり忘れていたのだ。見た目だけで選んで持って来てしまっていたのだ。
 この点、いまだにちょっと凹んでいます。が、兎に角渡した。ハグしてくれた。が、ブツを渡しただけでアドレス書いたカードを入れておくのをすっかり忘れていたのだった。もいちど行くべきがどうか、行ったり来たり迷っていると、あの素敵なギター・ジョルジーニョ(多分)と目が合った。すると、にこって、にこって笑いかけてくれたー。もうね、素敵すぎる。カードもういいや、と思っちゃった。
 けどせっかくだし勇気を出してもう一度、パーカッションマン(こちらの名前はよく分からないジュルジュが有力候補)に呼び掛けると、お片付け中の彼は
「ステージに上がってきなよ、構わないよ!」と言う。から、上がっちゃった。そして
「わたしのホームページアドレスなの」とカードを渡す。サンキュー、サンキュー、という彼に
「こちらこそ、サンキュゥ」と、返す。ちなみにこちらこそ、は日本語。バイバイ、と手を振って別れ、今日になって「アスタ ラ ビスタ」くらい何で出て来なかったんだろう・・・と思う。「アディオス」でもええけど。アスタ ラ ビスタのほうが語感も好きだし、またお会いするまで、というのがいいじゃない。でもわたし、素で会ってもやはり、分からないかも。ファンだけど。それは、実正済み。
 ちゃんと、持って帰ってくれたかなぁオカリナ。楽屋に置き忘れていないだろうか。それを清掃に来た人が「なんじゃこれ ポイ」とかしてへんやろか。ちょっと、心配。
 あるいは、楽屋に帰った彼が「なんだか変な女に、変なモン渡されたよぉ。英語らしき言葉を喋っているんだけど、チンプンカンプンでさぁ。」と言ってないか、ちょっと心配。

 で、まだ終わらない。それからここでもちょくちょくコメントいれてくれるneubautenさんのギターと歌を聴きに大阪へ行くのだ。急いで新風館の庭を突っ切っていたら、わたしの顔を目を見開いて「あれっ?」と言ってみる人が前方にいる。わたし?わたしじゃないかも?と周りを見回してみたが、やはり、わたし。彼の視線はわたしから外れて、ない。そして、
「君、○○(前の職場)で働いてたよね?」というではないか。出入りの業者の人?テナントの人?じーっと見ても分からない。
「働いてたけど、誰?」と聞くと「K池」!!!元同僚ではないかっ。びっくりだ。別れて何年だろう。あ、別れてって、彼が職場を辞めて、という意味ね。それ以来会ってない。6年振りくらいか。
 ぎゃぁぎゃぁ騒いで、とっとと去る。

 この日最後のビッグイベントミニライブの会場に近付くと、歌声ががんがん聴こえて来ていた。でもこれはのいばうさんではなく、真下さんの声。
 わたしがパーカッションマンに捧げものをするのに手間取った為、遅れちゃった。でも堪能しましたよ~。濃いぃ、ミニライブだった。たまたま高校生のときに買った近藤房之助のCDにも入っていた曲を2曲やらはったのだがそれがまたたまたま、アルバムの中でも特に好きな曲だった。こういうの、嬉しい。

 土曜日、日曜日、分けて書くくらい、分けて買いてもながーくなるくらい、楽しい週末でした。
 

楽しい週末1

2006-07-24 16:34:54 | 手づくり市・イベント
 盛り沢山の週末だった。
 
 まず土曜日はぬいぬい教室。一ツ目小僧を作った。マンツーマンで、お客様は今まで三度参加してくださっていて、今回4度目のMさん。
 おうちには、ぬいぬい教室で作ったお子達が並ぶコーナーが設えてあるそう。ひとりひとりに名前を付けて、ご主人もその名前で彼らを呼んでくれるのだって。仲良きことは、美しきことかな。
 この日のおやつはショートブレッド。乳製品や卵を使わないおやつの本をまた新たに購入したので、その中から作ってみた。レーズンとクランベリーで顔描いて。
 時間もしっかり予定通り終えることができ、Mさんの一ツ目小僧もおもろく仕上がったのに、カメラを忘れてしまった。なので今回記録ナシ。悔しいこった。
 縫っている間、Mさんとは前向きな話で盛り上がった。おっし、楽しく生きるぞー。

 夜は、大阪ブルーノートへ。あぁ、大人。昔から憧れていた空間へ踏み込んだ。まだ、大人じゃないけどねぇ。
 この日はクレモンティーヌのライブだったのだけど、ジュスカ・グランペールがスペシャルゲストで登場するので奮発して行ったのだ。普段行っているライブの料金とは倍以上の開きがありますからな。
 内部はコジャレてました。後ろのカジュアル席だったのだけど、観るぶんには、前のテーブル席よりいいと思った。ステージ全体がよく見える。お客様の様子もよく見える。

 最初に出て来たのはリオデジャネイロから来たというバックバンド。ドラム・パーカッション・ギター・ベースの4人で、パーカッションの人は赤い番傘を差して登場。
 いちびってるなぁ、と思ったものの演奏が始まったら、というか音が鳴った瞬間グイッと前のめりになってしまった。かなり好み。スツールに腰掛けているけど踊るさ、あれは。
 ぱっと奪われるのは、いちびりパーカッションのパフォーマンス。ライブの間中彼はとても楽しませてくれた。
 普通のタイコ類もあるのだけど、工事用のコーンを逆さに吊って作ったタイコや、鈴・笛・木のスプーンと金属のスプーンを連ねたもの、その他いろんなモンを使って音を出す。忙しいこと、忙しいこと。
 かと思えば、タイコ一つ肩から斜にかけて叩きまくるそのスピード!バチッともうこれしかあり得ない、という音だけが弾き出される。何より彼本人がとっても楽しそう。

 そんな目立つ彼とは対照的にひっそりしているのに、そして身体も小柄なのに、どっしり存在していたのがギターの人。彼は、優しい。あらゆる物を暖かく包み込んでしまいそうな感じに満ちあふれていた。控え目なのに、際立っているんだよ。いいなぁ。
 たまにコーラスを入れるのだけど、それがまた素敵ときたもんだ。

 でさ、主役はクレモンティーヌですよ。いや、可愛い。なんとも可愛い。まず格好が可愛い。膝寸のデニムスカートに緑色のノースリーブニット。茶色のブーツ。髪はふんわり下ろしていた。
 時にトライアングルを鳴らしてみたりするのだけど、それがまた似合うのよ。(関係ないけど、「またにあう」を変換したら「股に合う」と出た。ヤだよ、この子は。)
 「愛の讃歌」とアンコールの「シャンゼリゼ」(これ、正式タイトル?)では日本語を織りまぜて歌っていた。
 ジュスカ・グランペールはオリジナル「ジプシー・ダンス」を演奏して、クレモンティーヌが彼らの曲に詩を付けた曲で共演、アンコールは全員会場も含め全員。クレモンティーヌが詩を付けた「ロマンスの祈り」では頭の中がじわぁっとしたっけ。
 ジュスカの二人は坊やみたいでした。ヴァイオリンのひろせさんはご機嫌もご機嫌で、ギターの高井さんはきょっと緊張気味。わたしの気分は見守るお母さん。演奏はもちろん、のびやかぁに、トークものびやかぁに、してはりました。
 クレモンティーヌの通訳がそういえば、関西弁だったのが可笑しかったっけ。
 
 ♪いつも なにか 素敵な ことが あなたを待つわ シャンゼリゼ
と歌いながら、行かなきゃ、と思う。素敵なコトのところへ。わたしから歩いて行かなくちゃ。   
                   つづく