女王蟻の宮殿

五感全開にして生きたい。動きのない日常なんやけどね。

2本の悪夢

2007-02-28 11:21:43 | 音楽・映画・美術館

 映画を2本観た。「パプリカ」と「悪夢探偵」。どちらも夢に係わる話。どちらも、エンディングテーマにひかれる。パプリカのほうは、好きなタイプの楽曲でもボーカルでもないのになぜか気になる、という。作ったのは、Y.M.Oと同時期にテクノをやっていて、テクノ御三家みたいなバンドの人らしい。名前は忘れた。今は、映画音楽などをやっているとか。悪夢探偵は、フジファブリックがやっていて、フジファブリックは〝決めかねているバンド〟だ。こちらも、気になるのだけど、好きといっていいのかどうか、という。何がそういう逡巡をもたらせるのかワカラナイのだが。多分、狙い所がはっきり見えないのが要因だと思う。いわゆる売れ線狙いなのか、そうでないのか。歌詞のあるものは、歌詞も把握したいのだが、フジファブリックはそこまでちゃんと聴いたことがない。聴いたことがない、というよりこのヴォーカルは言葉としてより音として入ってくると言ったほうがいいか。だから、もしかしてわたしの大ッ嫌いな負けないでメッセージたっぷりの言葉を発しているのかもしれない。どうなんでしょう、フジファブリック。そうそう、RADWIMPSも同じような位置付け。

 肝心の映画。
 パプリカは疾走感に溢れていて、気持ち良かった。1名、声が絵と合っていなくて違和感があったが。伊東四朗を思わせるバーのおいちゃんのファンになった。あそこ、行きたい。
 悪夢探偵は、は・・・。塚本晋也監督のは感想が難しい。死はともかく、暴力はとても苦手な領域だ。だけど、塚本晋也監督と三池崇監督の暴力は恐れながら目を反らせられない、それどころか、認めたくないが引き付けられる何かがある。悪夢探偵は、珍しくストレートに前向きな台詞で終わる。なのに、音楽はかなり追い詰められる印象のものを流した。やはり、歪みを加える、のか?
 一緒に観た友人が「塚本監督は、美しいものとグロテスクなもの両極端が無茶苦茶好きなんやろうな。」と言ったが、その通りなんだろう。それを、ぐちゃぐちゃにやり尽くそうとする。マザーグースの詩のように、両極端は一緒。
 ただ、悪夢探偵はhitomiの演技がいただけなかったり、あるモノの作りが気にいらなかったり。前半、音楽がちょっと過剰だな、と思ったり。塚本監督の、包丁の舞は、おもろかったです。舞いたかったんやろなー、と。

 他人の夢の中に入る。どちらも。夢と現実が交錯する。どちらも。他人の夢を見たい、入りたいとは思わないが、自分の見た夢を再生したい。

 

お迎え

2007-02-26 10:40:36 | あれこれ

 きのうは、公募展で箸にも棒にも掛からなかった鶏頭バッグをお迎えに上がった。係の人が押す手押し台車の上の段ボール箱に鎮座して引き上げられて来た鶏頭さんは。ふんぞり返っていらっしゃいました。思わず笑みが。

 じっと観て、何故落ちたかなぁ、と考える。何が足りないのか。あるいは何が過剰なのか。
ワカラン。分かったら、審査通過するよな。出したのは、朝日現代クラフト展という公募展。「クラフト」とは違うのかなぁ、と思ったりもするが、そういうのに捕われない作品を待っている、と書いてあった。
 やはり、何かが足りないのだろう。多くの作品を並べた中でどうにも引っ掛かってしまう、そいういうノが足りないのだ。「人柄を買って貰う」なんて生温くて甘っちょろいコトは言ってられない。そんなものを超越した力を!!

 
 今度のぬいぬい教室の課題「蛇頭バッジ」を付けた鞄を下げて、駅のベンチに座って電車を待っていたら、ちっちゃいサラリーマンのおじちゃんがじっと、見てた。疲れた顔してじっと、見てた。教室に来るように勧めたほうが、良かったやろか。

 そして、鶏頭さんをお迎えに上がったきのうの帰りはこれまた駅で電車を待っているときに蛇頭バッジを差して、
「それ、ヘビですか?」と声をかけられた。その人とは電車の中でも喋ってて、鶏頭さんも出して見せてみたり。ちょっと離れた席の人がちらちら蛇頭バッジを見ておられたのだが、鶏頭バッグを出してからは、わたしの顔・蛇頭バッジ・鶏頭バッグをしまったこれまた顔と尻っポとあんよが付いたでかいバッグを交互に凝視。それに気付いたお隣さんに
「モテモテですね~。」と言われる。ちょっと違うが。離れた席の人の目は、イってて怖かったです。ある意味、目力満載でした。
 
 しかしわたしも、気になるモノがあると凝視しがち。今までで一番、凝視しながらも目を反らさなければ、と思ったのは。
 大阪の繁華街にいた、頭反り上げたどう見てもヤクザ。の、右手小指に巻かれた包帯を凝視していたとき。「ひやぁぁぁ、ツメたんかなぁ、ツメたんかなぁ。見たらあかんって!」と自分の中身がてんやわんやだった。きのうの離れた席のあの男の目みたいな目をしていたらほんまにヤバいと思う。

+1

2007-02-24 12:19:04 | あれこれ

 先日誕生日だった。お友達でお菓子屋さんのポレポレさんちでケーキ教室開いて貰い、チーズケーキを焼いた。
 その後、彼女の手料理でぽれ夫妻、さらにゲストに美人ピアニストを迎えお食事会をして貰った。美味しくて、楽しい1日。

 誕生日の数日前父親に
「誕生日のケーキはどこのを買って来て欲しい?」と問われ、
「友達にケーキ教室してもらって自分で焼くからいらない。」と答えると
「それって寂しくないか?」と言われてしまった。へっ?寂しいの?ぽれぽれさんに言うと
「寂しいで。そやからうちでパーティーするんやん。」と。そうかぁ。気付かんかった。

 この1年も健康で概ね楽しく、この年こそはそれなりに稼いで生きたい。自分がわくわくするのんを作って。
 そして制作面でもプライベートでも、新しいこと・はじめてのことをしたい。もう年若くはないけれど、異様に振り幅狭く生きて来たので、まだまだ初体験はたくさんある。遊びでは、ハンググライダーしてみたい。

 ところで、好きなアルバムの1枚に「The Cinematic Orchestra」のMotionというものがある。ヨーロッパの街並の濡れた石畳しかも夜、な光景がふっと浮かんだりする。冷たく妖しく揺れる炎。鋭すぎる熱はかえって冷たく感じてしまうような。ノワールな、音。
 このアルバムを聴く度に、こういう音楽を連想させる大人になる予定だったのに・・・なぜ、こんな風に育ってしまったのか。とつくづく思う。

目玉親父は?

2007-02-22 06:20:10 | あれこれ

 電車に乗っていたら、頭頂部の髪の毛が一筋、真上に立っている人を見かけた。妖怪?妖怪がいるの?

 人材派遣会社マンパワーのCMの佐藤さんの顔が気になる。好きで気になるのか、嫌いで気になるのか全く、わからない。

 計量カップを割ってしまったので買いに行ったら、定価¥360くらいだったのが(正確な価格は忘れた)SALEで¥260になっていた。すんごく得した気分。割らなきゃ、その出費もなかったのに、なのに、すんごく得した気分。SALEだったから割ったのね、くらいの気分。アホタン。

 きのうのお昼に作った食べ物が、非常に美味しく出来た。

 ホ-ミーと狂言を習ってみたいな、と言おうとして「ほーげんを習ってみたいな」と言ってしまった。方言は別にいいです。

 今、「いおうとして」で変換キーを押したら「Sとして」というのがあったのだけど、Sていおうなの?硫黄の元素記号か何か?スイヘーリーベーソラノフネ(なんか違う)て、あったよなぁ。遠い目と、遠いアタマ。

ぬいぬい教室・蛇頭

2007-02-21 07:17:15 | 手づくり市・イベント

さて、次回3月24日(土)のぬいぬい教室課題・蛇頭が出来上がりました。他の写真やら詳しい情報はコチラをご覧ください。
また、topの下界情報も合わせてご覧くださいね。

 ヘビさん、ちゃんと冬眠してはりますかね。暖冬いうても寒いし、寝てはるかな。
 先日、新聞のペットコラムを読んでいたら、「冬眠するペットは、日本で飼っていると冬眠しません。まれに冬眠する子もいるけれど、寝たら起きないこともあります。」というようなことが書いてあった。冬眠=永眠。合掌。