女王蟻の宮殿

五感全開にして生きたい。動きのない日常なんやけどね。

帰って来たヨッパライ

2006-07-17 19:15:44 | あれこれ
 きのうはヨッパライに成り下がった。
 
 最初の1杯のビールはゆっくり食べながら飲んでいたものの、ワインを開けてからが・・・。
 適度にお腹も膨らんだら、話しまくり、くぴーっと飲んではマスターが注ぐ。注がれたらくぴーっと飲み、マスターが注ぐ。その繰り返し。マスターに
「ワイン開けるか?」と聞かれたときは、Pちゃんと
「1本は無理やなぁ。」と言っていたにも係わらず、飲んだ。さらにその後も泡盛飲んでいたような。定かではないが。

 1人で喋って、飲んでいたような気がする。1人で来た常連の別嬪さんに
「魔性の女って感じですね。」と言われたような気がする。定かではないが。そうやって、女性にはアピールするが、マスターには全てお見通しだった、ようだった。だった だった。

 店を出ようと立つとフラフラ。会計をするも、持ち金が足りず、Pちゃんに借金。
駅でICOCAを出そうとすると、カードケースがない。どうやらお店に忘れたらしい。取りに帰る気力もないので、小銭で切符を買う。
 ここでPちゃんとはお別れ。貸してくれるご本と自家製のかりん酒の瓶が入った紙袋を押し頂いて、ホームへ昇る。

 最寄り駅に着き、切符を出そうとすると、それを入れた財布がない。おーとーしーたー。
窓口の駅員さんにその旨伝える。いろいろ手配してくださり、連絡先も教えて貰う。
「それで今日の電車賃はどうしたらいいですか?」と聞くと
「もう今日のはいいですよ。」と言ってくださった。ありがとう、駅員さん。

 家に帰り着きドアを開けながら 鍵を落としてなくて良かった、と安堵。入れなくなるところだった。

 ドアを締め、チェーンをかけたらもう駄目。ふらふら以上よたよた。それでも、コンタクトを外し、化粧は落とす。鏡を観ると、さっきお店で頂いた手羽先のコチジャン風味のタレが唇を覆っていた。きゃー、恥ずかしい!でも、もうどうでもいい。這うようにベッドに行き倒れこんだ。
 しかし、寝苦しくてずっとうーんうーん、唸っていた。が、眠った。

 朝目覚めると頭が重い。痛くはないし、吐き気もしないが二日酔いってヤツかしら?一旦起きて朝ご飯をちょこっと食べ、2度寝。
 そのとき、財布は駅のホームに違いない!と思いつく。ホームでカードケースがないか鞄の中身を出して見たのだ。
 早速問い合せてみると、果たして大津駅にあった。よぉかったぁ、とまた寝る。

 さてもさても、とお昼前に再び起きだし、ちょこっとご飯を食べる。財布を取りに行かねば。お店にカードケースを取りに行かねば。
 あ!
 紙袋がない・・・。Pちゃんに貰った紙袋がない。お財布と一緒に忘れたのかなぁ。と、思ったら電話が鳴った。何だろう。紙袋もお宅のですか?ていう電話かな。出ると、もちろんそんな用件ではなかったが、似た用件。きのうのお店のマスターだった。
「忘れ物してるでぇ。」カードケースの忘れ物でわざわざ電話をくれたのだ。
 
 いそいそと大津駅に向かい、財布を取り戻す。何も、無くなっていない。良い人に拾われて良かった。もっとも、悪いことしようとしても、札入れと小銭入れで計3つの顔が着いている代物なので、怖じ気付くかもしれない。防犯対策にも、なりますよってに、ありんこ天国財布。
 財布を受取りつつ
「近くに紙袋もなかったですか?」と聞いてみた。が、それはなかった。
 なので、米原駅の落し物センターに電話してみた。どんな袋で何が入っていたか聞かれたので、
「茶色地に絵がぶわーって描いてあるスターバックスの小さめの紙袋で、文庫本と液体の入った瓶が入っています。」と答える。液体の入った瓶て、怪しく思われたらどうしましょう、とちょっと心配になったら先方が
「あ、かりん酒って書いてある瓶ですね。」と言った。Pちゃん、ちゃんとラベル付けといてくれたのねぇ、ありがとう。怪しまれずに済みました。
 と、いうことで、落とした物は全てそっくりそのまま見つかった。良かった。ありがとう。

 で、昨夜のお店「甚」へ行く。顔を見た瞬間
「よっぱらい娘が」と言われてしまった。どうやらカードケースを落としたのみならず、お店の調度品(マスターの手づくり)を壁から落としてそのまま帰ったらしい。ヒドイ客だ。
 抹茶を入れてもらい、昨夜の話の続きやら~なんやら~話す。途中入ってきたお客様がランチを注文した。
「どうせ、(二日酔いで)ご飯抜いてるんやろ?」とマスターに言われたが、朝も昼も食べたよ、と言うと、大仰に驚いていた。
「睡眠と食事はきっちり取るのです。」と言うと
「あとは男やな。」と言われちゃったよ。

 そんなこんなでもっとうだうだしていたい重い腰を上げ、帰途に着いたのでありました。