ヨット「ARCADIA号」の航海記

「ARCADIA号」の自由で気ままな航海記。自然の雄大さ、寛大さ、また、訪問地での出会い等を写真で記録しました。

2015年夏・沖縄~九州西岸クルージング(前編)

2015-08-14 23:37:57 | ヨット

<更新:8月14日>

7月30日~7月31日

沖縄(宜野湾)~奄美大島(名瀬) 171NM(約308KM)

7:30  宜野湾マリーナ出港

台風12号通過後、久し振りに好天に恵まれたので九州方面のクルージングを決行。 トカラ列島をゆっくりと巡りたかったが、台風13号が現れたので、そうもゆっくり出来ずに急ぎ早のクルージングとなった。

当日は、順風満帆のクルージング日和となった。 12:30伊江島を通過。

伊江島付近で出現のパラセールが眩しい!

東シナ海の夕日はいつ見ても感動的だ。

これより、星空の天体ショーを期待したが、あいにくのもやで見られなかった。

奄美大島の手間で見た日の出。 夜が明けたが眠気は消えず。 昨夜は、往来する船が数隻だったので、細切れに4時間ほど眠れた。

奄美大島が見え始める。朝日が眩しい!!

13:30 奄美大島の名瀬港に入港。 大潮の日で干満差が2Mもある。梯子を持って来て良かった。今日は、運良く奄美市の花火大会を見ることになった。

満月が夜空に昇る。

花火が夏の夜空を彩る。 今回も船のデッキから見ることが出来た。

 

 

8月1日・8月2日

奄美大島(名瀬)~屋久島(宮之浦) 145NM(約261KM)

6:30 日の出と共に名瀬を出航。

 

 どこまでも青い海は続く。 360度見回しても島影も船も見えず。 船上で退屈しのぎに自撮りする。

また、今日も東シナ海に陽が落ちる。

夜間は月明かりだけが頼りであるが、当日はもやで、しかも漁船や貨物船が航行していたのでゆっくりは休めなかった。

屋久島方面から昇る朝日。 この辺りは黒潮が流れる海域なので緊張はしたが、大きな問題は無かった。

7:30 屋久島と数ヶ月前に火山が噴火した口之永良部島間の屋久島海峡を通過した。 

口之永良部島

10:30 宮之浦港到着

後に見えるヨットは、小林艇(阿吽)。偶然にここで遭う!!

港の前の公園。 「世界遺産登録」の碑が建っていた。

なんて運が良いのか今日は偶然に屋久島で花火大会を見ることが出来た。花火の打上げは夜の九時ごろまで待たされたが、大輪の花の連発は素晴らしかった。

 

8月3日

屋久島(宮之浦)~鹿児島県(野間池) 65NM(約117KM)

6:50 日が昇ぼると同時に出航した。 台風が来なければ、ゆっくり観光も出来るのだが、大時化の海を航海するのは、もうコリゴリ。一日でも早く安全な港に逃げ込むのが、第一かな・・・

台風13号は台湾方面に行ってしまいそうだが、巨大であるので、九州西岸もうねりと強風の影響は出ると思う。 その他に小型であるが熱低が小笠原諸島付近に現れた。 まだ、まだ、台風予備軍もあるので、安心できない。

 

屋久島をバックに九州の南薩摩に向けて針路をとる。

途中、硫黄島と竹島の海峡を抜ける。 硫黄島の山腹からは、硫黄の黄色い煙が噴出。 まさに、火山島である。 有毒な硫化水素ガスのため近寄りすぎるのは危険。

竹島

硫黄島を通過した辺りから前方からの北寄りの風が強くなり、速度が一挙にダウン。 野間池の到着時間が心配になる。 

南薩摩の海岸線は、実に美しい。

江戸時代はこの辺りの港で密貿易が行われた。 

日没が先か入港が先かの競争となった。 暗い中での入港は、危険なので好きではない。

野間岬を右に回ると野間池の港であるが、岩礁も暗礁も多い!!

とうとう日は落ちた。

19:30 なんとか薄暗い中ではあったが無事着岸。

展望風呂の他にジャグジーもあり、ゆっくりと身体を休めることが出来た。

ホテルの玄関。 敷地内には、海洋博物館がある。

 

 

8月4日

野間池(笠沙恵比寿)~甑島(里港)  29NM(約52KM)

昨日は、九州の鹿児島県に上陸したが、再度九州から離れて同じ鹿児島県の甑島に向かった。

油を流したようなべた凪の海が暫く続いた。

甑島の里港。 大きな建物が目印。 すぐそばのポンツーンに留められるが、漁船の引き波が強くて頻繁に船が揺れるので居心地は良くない!ただし、目の前のホテルの温泉(大人@¥330)が利用できる。フェリー待合所も改装されてなかなか良い。トイレはシャワー付になった。 

観光案内所で一人乗りレンタル電気自動車(EV)が2時間@¥1000で借りられる。ガソリンを入れる必要が無いのでレンタルバイクより割安。 たまには、陸の上で過ごしたいので、もう一泊して島内観光とした。

隣のモータークルーザーは熊本の成合津より来島。 再会を楽しみにしてます。

 

 

8月5日

甑島島内観光

久し振りゆっくり寝ることが出来た。 前日に予約しておいたEV(電気自動車)を借りて島内を一周した。 このレンタルEVは、人気が高く当日も予約で一杯だった。 一応2時間で千円であったが、充電された電池のパワーが無くなるまで借りられた。

武家屋敷跡  石垣に特徴がある。

EVは、狭い路地でも簡単に入って行けた。

八幡神社  この島も平家の末裔が多いとのこと。

海岸近くの店で昼食をとる。 きびなごの刺身とかますの塩焼きがメインのランチメニュー。 木陰は涼しい風が吹くのでクーラーは要らない。

店の前の玉石で埋め尽くされた浜。 石垣の材料は、ほぼ無限にあり。

風と潮騒の音しか聞こえなく、時間が止まったような島であった。

EVは、坂道でも割とパワフルに走った。

キラキラと透き通るような海があっても、島のどこにも海水浴客は居なかった。

海底の洲が隆起して出来た長目の浜。 絶景であった!!

なまこ池

この島にはやたらとシダ類が多く目に付いた。

EVは、坂道もパワフルに走った。

玉石で一杯の浜。

中甑で見たかなり古い民家。 

中甑港  ヨットは漁協の前に留めてもかまわないそうだ。 当日は、佐賀県籍のヨットが留まっていた。この辺りの島の人々はヨットに対して好意的であった。

グランドキャニオンのような景観。甑大明神橋が架かっていた。

平良港の入口

平良港の一番奥になるが前方の船の右側あたりにもヨットが留められる。

鹿の子大橋

 8月6日

甑島(里港)~長崎県(出島ワーフ) 64NM(やく115KM)

6:00 当日も日の出と共に出港。 最初の目的地は野母岬であったが、いつもの温泉前のポンツーンは、軍艦島への観光船の発着地となり、留められる場所は無かった。 そのため、急遽、目的地を長崎港の出島ヨットハーバに変更した。「阿吽」は今何処に!!

 

北上するに従い海面を漂うごみが多くなってきた。

イルカの群れに遭遇。

最近、世界遺産にと登録された「軍艦島」。かなりの観光客が殺到しているようだった。

長崎港一帯は、沢山の造船所が集まっていた。

懐かしの「女神大橋」

長崎出島ヨットハーバーに着岸。久し振りの都会である。 

黒船に似せた観光船。

その日は、食事をしたら直ぐに寝てしまった!!

8月7日

AM長崎の出島観光 

復元された建物。 当時、道路の辺りは、海であった。

資料館: 発掘されたものや収集されたものが展示されていた。

 

10:30 長崎出島を出港

母子島

16:30 佐世保パールシー到着。 

ここは、外海からの波がほとんど入ってこないので台風からの避難には最適の港。 台風は台湾方面に行ってしまったが、その余波を避けるためと船のメンテで2日間滞在することにした。 ついでにコインランドリーで溜まっていた衣類の洗濯もできた。

佐世保港は、長崎港と同じく中国から豪華客船で来た観光客でいっぱいだった。

 

 

8月9日

佐世保パールシー~平戸(長崎県) 20NM(約36KM)

9:30 佐世保パールシーを出港。白波が立って前からの北よりの風に悩まされる。 まだまだ、この辺は台風13号の余波が残っているようだった。 平戸瀬戸を通って平戸港に向かう。

13:30 平戸大橋が見えてきた。 橋の向こう側は、日本海に通じる。

14:00 平戸城が見える観光案内所前のポンツーン(浮き桟橋)に係留。 今回は、電気も水道も利用出来るようになっていた。 電気代は1日@¥500で水は無料。 漁協経営の食堂は新鮮な魚が食べられる。 近くには数件の温泉も有り、滞在するには快適な港であった。船の燃料は、近くのGSから配達してくれた。

 観光案内所は、バスとフェリーの発着ターミナルにもなっている。

 8月10日

6:00 「あかね」S艇長は、五島列島に向けて出港。ハウステンボスヨットレースで再会しましょう!! 「ARCADIA」号は、赤茶色の温泉に入って航海計画を立てながらのんびりと過ごす。

漁協の食堂で食べたランチ。 サザエの刺身とハマチ、鯛、鯵、イカ、などの刺身の盛合わせとイカの煮付けとあご(トビウオ)ご飯。 海流の強い漁場で獲れた魚なので、身が引締まって非常に旨かった。これだからクルージングは、止められない!!

 

 

  8月11日

平戸港(長崎県)~壱岐(郷ノ浦港)  24NM(約43KM)

壱岐で有名なのはウニと壱岐牛。 昨年の訪問時に採れ採れの生ウニを食べ損なったので今回は目的達成のため再訪問。 前回は、芦辺港に入港したが、今回は島の中心地である郷ノ浦港に着岸した。

8:00 平戸港出港

12:30 追い風に吹かれ郷ノ浦港に入港。 

先ずは、外来艇用ポンツーンが3基ある入って左側の港に入港。 ゆったりして静かで風光明媚な港ではあったが、町から遠すぎるので、ビューホテルの前の公共岸壁に接岸。 こちらも空きだらけでゆったりと舫いを取った。 係留料はどちらに留めても1泊200円足らずであった。

下はポンツーンのある方の港

ビューホテル前の岸壁。 やはり、岸壁なので梯子は必要。

すぐ傍には、フェリーターミナルビルがあり食事も出来る。

郷ノ浦港は、島の奥の方まで続いていた。正に天然の良港である。

道端で見かけた花。 壱岐は、明朝から台風13号崩れの低気圧で大雨と強風だそうだ!!

 

8月12日

念願の壱岐の生うに丼にありついたが、ご覧の通り。 

壱岐港に着いたフェリー。 お盆シーズンなのでターミナルビルは沢山の乗船客でごった返していた。

 

以降、後編に続く。

 

...to be continued.

 

 


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2 コメント

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ご無沙汰 (フェニックス)
2015-08-14 06:51:12
暫く見なくてすいません。
5月から7月一杯北海道をを回ってました。

お沖縄を離れ九州ですね。8月20日に出島のヨットに
乗るため飛行機で長崎に飛びます。その後瀬戸内海にいきます。
Unknown (フェニックス)
2015-08-15 04:51:00
壱岐ですか(*^^*)美味そうですね♪

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