この辺りからだろうか、両足腿に攣ったかのような痛みが出てきて、30分ごとに休みを入れる。果たしてこのまま歩いていけるのか、そして明日からの栂海新道は無事に歩けるのか、心配になってくる。
森を抜けると、登りながら草原へと景色が変わる。
草むらの中に付けられた木道を行く。
階段を登る。あの繁みを抜ければ朝日岳が見えるのか、と期待してしまう。
小さな沢を渡る。このコースは盛夏でも水の心配がない、理想的な登山道。
ガスっていて見えないが、彼方には朝日岳が聳えているはず。
ハクサンコザクラの群落。
後ろを向けば、草原の斜面が広がる。何だかんだ言ってここまで頑張ってきたんだと、感じる。
うっすらと前方が見える。あのコブの向こうに朝日岳があるはず。そんなもどかしい気持ちが湧く。
ここにも花々が咲いている。眺めつつここで気持ちをリセットする。
そして、吹上のコルに到着。明日はここを北上するが、今日のところはひとまず朝日岳を越えて行こう。
そして、吹上のコルに到着。明日はここを北上するが、今日のところはひとまず朝日岳を越えて行こう。
ジグザグの登り道が始まる。
ガスが少しだけ薄くなってくる。影に見える山容は朝日岳本体だろうか。
ガスが少しだけ薄くなってくる。影に見える山容は朝日岳本体だろうか。
頂上直下の雪渓が現れる。さすがに8月なので、大部小さくなって雪渓を渡らずに済んだ。
程なく頂上に着く。
ガスに覆われていたものの、一部上空には青空が見える。
ここからは下りのみ。
木道を緩やかに下って行く。足取りが重いせいか、思っていたより遠く感じる。
やがて、水平道と合流すれば朝日小屋が見えて来る。
予想外の、テントの多さに驚く。
果たして明日どれだけの方が栂海新道を目指すのか気になるところ。
(続く)