心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

新潟県側から雨飾山へ。(その1)

2017-09-25 20:30:00 | 登山
雨飾山にはブナの黄葉が似合う。

一番堪能できるのは十月だが、九月の時季を選んだのは、新潟雨飾山荘を起点に、登りは鋸岳分岐から大曲りへとマイナールートを歩くため、秋の盛りは落葉で登山道が判りづらくなっているかもしれないという思いから。
何はともあれ、初めて歩く道へは期待と不安が入り乱れる。


雨飾山荘下の駐車場横の林道がスタート地点。
鋸岳が標高1630m台とは思えないほどの迫力がある。



川を渡り、緩やかに登ると、細い幹のブナ林となる。奥深い山中というより、里山のような雰囲気。



北側斜面は朝露に濡れた草原。
膝までびっしょりとなり、ズボンをレインウェアにしておけばよかったと、少し後悔する。



鋸岳、鬼ヶ面山に朝日が当たっているのが見える。



足元は濡れた草、岩のため、滑りやすい。
まだ歩き始め、ここいらで転ぶわけにはいかない。



やがて、流れの音が聞こえ、下っていくと沢に出くわす。



沢を渡り、北側斜面をトラバース気味に登っていくと、また鋸岳、鬼ヶ面山が見えた。
もうすっかり日が高くなったようだ。



先ほどより細い沢を渡り、藪のような道を進む。
人間の足跡は無いが、鹿らしき足跡は無数にある。



秋らしくキノコがあちこちにでている。
食べられるのかどうかは判らないけど。



ようやく鋸岳との分岐に出る。
破線ルートのせいか、思ったより気を張って歩いてきた。



ここから尾根を目指して南の方向に転じる。
明るい藪の中、地面は湿り気味だが、滑らず歩きやすくなった。


細い尾根に出ると、目指す雨飾山方面の展望が開けてきた。


振り返れば、鋸岳、鬼ヶ面山が見える。
あんなにも高いと思っていた山頂が、今や視線の高さまでになっている。


この景色を見て、このあとは稜線慢歩で雨飾山の山頂に向かうと思ったが、緊張感を緩めるのはいささか早かった。

(続く)

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