中国の大気汚染がひどいのだが・・・・・・・

伝えられる中国の大気汚染はひどい、霧がかかったように街が霞み、しかも有害物質だから健康上の問題が懸念されている。
偏西風に乗って日本に飛来し、福岡ではその影響が出ているようだが濃度が薄くなるので健康上の被害は出ないと聞いてホッとはしている。
　

中国の公害に対する意識の低さに愕然とし”迷惑かける国だな～”との思いも強く持つのだが、しかし、よく考えてみると一昔前の日本でもこうした事があった。
まず大気汚染では「スモッグ」という言葉が生まれた汚染があった。主に自動車の排気ガスが原因だが東京の環七あたりでスモッグ注意報が出たりしていた。喘息や呼吸困難が引き起こされるとも言われた。

私が通った高校は浅草の隅田公園の沿線にあり、よく隅田公園を歩いたのであるが隅田川の臭いがひどかった、いわゆるドブ臭である。
かって色々な魚が獲れたという川の水色も濁りアブクが浮いていた。
これは川に放出される生活排水や工場廃液が原因だ。
今は川の色も戻り臭いなどすこしもしない。

河川への工場廃液の問題は日本全国で悲劇も生み”イタイイタイ病”や”水俣病”が有名だし、大気汚染でも”四日市ぜんそく””安中公害”等々もあった。

中国のこの汚染は「オイ、なにやってんだ・・・・」でなく、かっての日本の姿でもある事を感じなければならないだろう。
ただし・・・・・・中国の汚染の程度は当時のレベルに比べてもかなりひどい事、過去にこうした先例があるのに、それが活かされていない事は反省してもらわねば。