昭和は遠くなりにけり この国を愛し、この国を憂う がんばれ日本

昭和21年生まれの頑固者が世相・趣味・想いを語る。日本の素晴らしさをもっと知り、この国に誇りを持って欲しい。

変見自在 高山正之の本は面白い16 ノーベル賞は白人が横取りする

2013-11-16 03:46:32 | 読書と映画
ノーベル賞は白人が横取りする(2008/12/11)

「日本という言葉を発するときにたえず嫌悪の匂いが於の中に生まれる」と加藤登紀子が言った。
曽野綾子さんがそんなに日本が嫌なら日本人でいることはない。他国人になれば(産経新聞「昭和正論座」)と親切に勧めていた。
しかし彼女はその後も日本に居座っている。
朝日新聞も彼女と同じに日本を嫌い「日本はいい国だ」と書いた空幕長を罵り倒してクビにさせた。
この新聞もソウルに移ればいいのに、まだ日本で優雅に暮らしている。

そんな新聞にHIVウイルス発見でノーベル賞を受賞する仏医学者リュック・モンタニエの話が載った。発見から二十余年。受賞がこんなに遅れたのは「米国のロバート・ギャロ博士との先陣争いがあった」と辻篤子論説委員がきれい気に書いていた。
でも本当はギャロがモンタニエからもらったサンプルを元に「オレが第一発見者だ」と言い出した。
名を残せるならどんな恥知らずもやる。ギャロを白状させるのにこんなに時間がかかったというのがホントの理由だ。
日本のことなら嘘でも悪口を書く朝日は、相手が白人だとここまで遠慮する。
おまけに辻女史は「受賞者は三人。漏れた四人目の学者が可哀想」とも。
そんな金魚の糞みたいな存在に同情する前にノーベル賞の裏にある騙りや偏見をなぜ報道しないのか。

裏は実際、とても汚い。例えば第一回のノーベル医学賞はジフテリアの血清療法に与えられた。
北里柴三郎が破傷風に次いで手掛けた血清療法の第二弾で、ドイツ人エミール・べーリングと共同研究の形で発表された。
しかし受賞はべーリングだけ。北里は黄色い人種ゆえに受賞から外された。
同じころ高峰譲吉が副腎皮質ホルモンを世界で初めて結晶化し、アドレナリンと名付けた(石原藤夫「発明特許の日本史」)。
しかし日本人はここでも無視され、それをいいことに米国のジョン・エーベルは「高峰が私の発見を盗んだ」と言い出した。ギャロには先輩がいた。
米医学会もそれに乗ってエーベルの名付けた「エピネフリン」を正式の名にした。不思議なことに日本の役所も戦後、米国名に倣っていた(同書)。
米国にはギャロがまだまだたくさんいて、J・アクセルロッドはアドレナリンを脳伝達物質として理論づけノーベル賞を取った。高峰の名も業績も消された。
鈴木梅太郎は第一次大戦前、オリザニンを発見した。
人類を脚気から解放した大偉業だが、これまた米国人のC・フンクがビタミンと言い換えて発表した。
まず日本人の名付けた名を消し、次に業績も「コメ糠に脚気の治癒効果がある」と予言したオランダ人C・エイクマンがノーベル賞を受賞した。

ビデオからステルス性能まで生み出したフェライトは昭和五年にTDK創姶者の武井武が発明した。
オランダのフイリップス社がこれに興味を持ちサンプルを求めてきた。
武井が親切にサンプルを送ると、同社はギャロと同じことをした。サンプルを分解し、理論を突き止めて世界に特許を申請した。
戦後、GHQの命令で日本はフィリップス社の特許を飲まされた。武井武の名は消しさられた。
さすがに同社はノーベル賞までは言い出さなかったが、それを見た仏物理学者ルイ・ネールが武井理論を自分名で出してノーベル賞を受賞した。
慶応医学部の小林六造は猫の胃から螺旋菌を見つけた。あの強い胃酸の中に菌がいる。大いなる発見だが、小林はさらにその菌をウサギに接種してみた。ウサギは胃潰瘍を起こした。
彼はそれをヘリコバクタ菌と命名した。
オーストラリアのバリー・マーシャルはその螺旋菌を白らの胃に接種した。胃潰瘍が起きた。胃がんのもと、ピロリ菌の発見だ。
彼はノーベル賞を受賞したが、小林の名と業績を語ることはなかった。
二十世紀を通して反日キャンペーンを張ったサンフランシスコ・クロニクル紙。朝日新聞の先輩格だが、この新聞は日本を嫌悪する根拠に「BrownStealWhiteBrain」「白人の知恵を盗
む有色人種」を挙げていた。よく言う。
そんな白人を黙らせて来週、四人の日本人がノーベル賞を受賞する。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 青山繁晴氏の講演会を聴講 | トップ | You Tube映像の世界1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書と映画」カテゴリの最新記事