前回は、ベイトパターンと、それを裏付けるかのようにヒットリグの形状に偏りがあったということを書きました。
今回は、もう一つの要素、フォールの釣りについて書きます。
長くなりそうなので、結論を先に書きます。
7/5の釣行のイメージの図です。これを見てもらえれば、ポイントはご理解いただけると思います。

以下、実釣シーンを順に追って回想します。
釣り辛い風がありましたが、なんとか1.5gJH+ワームなら投げられる程度でしたので、久しぶりにメタルジグ以外のモノを次々に投入。
しかし…最近の様子からうすうす察していましたが…タダ巻きには全く反応がありませんでした。
これは、巻きの釣りを主体としてきた僕にとっては恐ろしい状況です。
こういうこともあろうかと、今回テーマにしようと心に決めていたのは「フォールで釣る」ということ。
このフォールの釣り。メバリング・アジングでは定番メソッドとされているようですが、僕は非常に苦手でした。
いままでフォールで釣れたことはあまりありません。それもまぐれが多く、狙って釣れたのはほんの数回。狙ってやっても、空振りのほうが圧倒的に多かった。
なので、どんどん「フォール=釣れない、わからない、難しい」という苦手意識が育ってきたわけです。
しかし、今回やっとフォールでの釣り方がわかりました。
フォールの釣りを成立させる重要なポイントは2点。
1 キャスティング時…横風でもラインスラッグを出さないためのサミング。
2 着水時…リグにテンションをかけ、アタリに備えるためのロッドワーク。
です。
図の方がわかりやすいと思うので、下記の図をご覧ください。

いままで、フォールでつれなかったのは、ラインスラッグの処理が甘かった(アタリがしっかりと伝わるほど、リグにテンションを掛けていなかった)からではないかと思います。
(今までもそれなりにテンションをかけるようにさびいてはいたんですが、今回の様に超ショートバイトが表層近くで起きるときなどは、着水してすぐ、ティップがやや曲がるくらいのテンションを張るくらいしないとアタリが取れませんでした。ちょっとでもラインがたわんでいるとまるでダメでした。)
ここらへんの技術は、メバリングに限らず、ルアーフィッシングを長年されている方なら自然と身に着けていることかもしれませんが、僕はルアー歴2年半にしてやっとできはじめてきたことです。
これも、最近の強風下での釣りによってライン処理の技術が向上したおかげです。
ちなみに、サミングをするための指の添え方・ロッドの握り方はこう。
風があってもなくても、基本的にキャストとセットで行います
中指と薬指の間にリールフットを握りこむと、ちょうど人差し指がスプールエッジの位置に
僕は…最近までロッドの握り方もよくわからず、リールフットを小指と薬指の間で握っていました。これでは、サミングがしづらい^^;
なので、よく釣りDVDなどを観察して上の画像のような握り方に修正したのです。
でも、釣れればいいんで、これといった正解はないとは思いますが…。
ともかく、ラインスラッグがあるのとないのでは、アタリのとれ方が驚くほど違いました。
最初、カブラを投げていましたが、着水と同時にテンションを掛けることに成功したキャストではほとんどといっていいほど、コンッときました。
しかし、ラインの始末に失敗したキャストでは、そのような感触は皆無。
いままでも、このようにして、全くアタリに気付かずに見逃していた魚がたくさんあったのかもしれません…
この違いが面白かったので、意図的に操作して、アタリのでるでないを確認。
やっぱり再現性はありました。
ところが、カブラではショートバイトまでしか出せない。
右列 ヒットルアー 中央 ショートバイトのみ 左列 ノーバイト
ヒットゾーンとアタリをとる方法はわかったので、あとは、本格的なバイトに持ち込めるリグを探すのみ。
そうやって、本格バイトをとれたのは、前回も書いたように「細くて長いもの」ママワーム・スリムクローラー2.3inでした。
このリグを主体として、全てフォールでヒットが出ました。
あと、アタリの出かたについて。
20オーバーの魚はすべて、コン!という反響アタリがありませんでした。24が一番わからなかったんですが、藻か何かに引っかかったようなアタリです。
完全な「ステルス」アタリです。
何だがわからないけど、わずかにリグ以上の引き重りを感じるから、とりあえずロッドをさびいて確かめにいく。
すると、しばらく巻いてようやく、ビクビクという振動が伝わり始めるので、そこでやっと魚だとわかるという感じ。
最後に感想。
初めて狙ってフォールで釣れたので嬉しかったです。
さらには、そうやって新しいメソッドを身に着けて、全く釣れない状況を打破できたので達成感も大きかったです。
最近の釣行を振り返って思うこと。
今季最大魚が6月後半にメタルジグで釣れたということで、その成功体験に縛られていたということ。
つまり、「もうシーズンも終わりだろう=食性に訴える釣りでは口を使わない=リアクションでしか食わない」と勝手に思い込んでました。
最近は強風続きで、メタルジグしか投げられなかったので、その思い込みを打破できる機会もなかったというのもありますが…。
最初のヒットがあってから1.5時間で5匹というペースは、「まだよかった」と思い込んでいた5月~6月上旬より、数の出かたとしては上です。サイズも十分楽しめるものでした。
18、19、21、22、24センチ 計5匹
やはり、リグとメソッドがきちっと合えば必ず結果はでるものなのですね。
逆に言えば、極端なほど、パターンを外したら全く口を使ってくれない状況だということ。
そういう意味では非常にシビアとも言えます。
僕がいつも行っているポイントに、この日は先行者さんがおられました。
その方と丁度入れ違いになったのですが、その際、その方とお話をしたのですが、全くアタリがなかったそうです。
人と比較してどうとかということではありません。
パターンに到達できなかったから、魚にカスリもしないという現実。…そこに魚がいたとしても。
まさに、僕自身のここ数回の釣行がそれでした。
メバリング、恐ろしいです。
連日の坊主、悶絶、閉塞感、もって行き場の無いやるせなさ…いままでの成功体験の否定…あらたな枠組みの再構築…
その先にある、ミラクルでもなんでもなく、当然の帰結としての釣果。
しびれます。
麻薬より怖いです。釣りは。
今回は、もう一つの要素、フォールの釣りについて書きます。
長くなりそうなので、結論を先に書きます。
7/5の釣行のイメージの図です。これを見てもらえれば、ポイントはご理解いただけると思います。

以下、実釣シーンを順に追って回想します。
釣り辛い風がありましたが、なんとか1.5gJH+ワームなら投げられる程度でしたので、久しぶりにメタルジグ以外のモノを次々に投入。
しかし…最近の様子からうすうす察していましたが…タダ巻きには全く反応がありませんでした。
これは、巻きの釣りを主体としてきた僕にとっては恐ろしい状況です。
こういうこともあろうかと、今回テーマにしようと心に決めていたのは「フォールで釣る」ということ。
このフォールの釣り。メバリング・アジングでは定番メソッドとされているようですが、僕は非常に苦手でした。
いままでフォールで釣れたことはあまりありません。それもまぐれが多く、狙って釣れたのはほんの数回。狙ってやっても、空振りのほうが圧倒的に多かった。
なので、どんどん「フォール=釣れない、わからない、難しい」という苦手意識が育ってきたわけです。
しかし、今回やっとフォールでの釣り方がわかりました。
フォールの釣りを成立させる重要なポイントは2点。
1 キャスティング時…横風でもラインスラッグを出さないためのサミング。
2 着水時…リグにテンションをかけ、アタリに備えるためのロッドワーク。
です。
図の方がわかりやすいと思うので、下記の図をご覧ください。

いままで、フォールでつれなかったのは、ラインスラッグの処理が甘かった(アタリがしっかりと伝わるほど、リグにテンションを掛けていなかった)からではないかと思います。
(今までもそれなりにテンションをかけるようにさびいてはいたんですが、今回の様に超ショートバイトが表層近くで起きるときなどは、着水してすぐ、ティップがやや曲がるくらいのテンションを張るくらいしないとアタリが取れませんでした。ちょっとでもラインがたわんでいるとまるでダメでした。)
ここらへんの技術は、メバリングに限らず、ルアーフィッシングを長年されている方なら自然と身に着けていることかもしれませんが、僕はルアー歴2年半にしてやっとできはじめてきたことです。
これも、最近の強風下での釣りによってライン処理の技術が向上したおかげです。
ちなみに、サミングをするための指の添え方・ロッドの握り方はこう。


僕は…最近までロッドの握り方もよくわからず、リールフットを小指と薬指の間で握っていました。これでは、サミングがしづらい^^;
なので、よく釣りDVDなどを観察して上の画像のような握り方に修正したのです。
でも、釣れればいいんで、これといった正解はないとは思いますが…。
ともかく、ラインスラッグがあるのとないのでは、アタリのとれ方が驚くほど違いました。
最初、カブラを投げていましたが、着水と同時にテンションを掛けることに成功したキャストではほとんどといっていいほど、コンッときました。
しかし、ラインの始末に失敗したキャストでは、そのような感触は皆無。
いままでも、このようにして、全くアタリに気付かずに見逃していた魚がたくさんあったのかもしれません…
この違いが面白かったので、意図的に操作して、アタリのでるでないを確認。
やっぱり再現性はありました。
ところが、カブラではショートバイトまでしか出せない。

ヒットゾーンとアタリをとる方法はわかったので、あとは、本格的なバイトに持ち込めるリグを探すのみ。
そうやって、本格バイトをとれたのは、前回も書いたように「細くて長いもの」ママワーム・スリムクローラー2.3inでした。
このリグを主体として、全てフォールでヒットが出ました。
あと、アタリの出かたについて。
20オーバーの魚はすべて、コン!という反響アタリがありませんでした。24が一番わからなかったんですが、藻か何かに引っかかったようなアタリです。
完全な「ステルス」アタリです。
何だがわからないけど、わずかにリグ以上の引き重りを感じるから、とりあえずロッドをさびいて確かめにいく。
すると、しばらく巻いてようやく、ビクビクという振動が伝わり始めるので、そこでやっと魚だとわかるという感じ。
最後に感想。
初めて狙ってフォールで釣れたので嬉しかったです。
さらには、そうやって新しいメソッドを身に着けて、全く釣れない状況を打破できたので達成感も大きかったです。
最近の釣行を振り返って思うこと。
今季最大魚が6月後半にメタルジグで釣れたということで、その成功体験に縛られていたということ。
つまり、「もうシーズンも終わりだろう=食性に訴える釣りでは口を使わない=リアクションでしか食わない」と勝手に思い込んでました。
最近は強風続きで、メタルジグしか投げられなかったので、その思い込みを打破できる機会もなかったというのもありますが…。
最初のヒットがあってから1.5時間で5匹というペースは、「まだよかった」と思い込んでいた5月~6月上旬より、数の出かたとしては上です。サイズも十分楽しめるものでした。

やはり、リグとメソッドがきちっと合えば必ず結果はでるものなのですね。
逆に言えば、極端なほど、パターンを外したら全く口を使ってくれない状況だということ。
そういう意味では非常にシビアとも言えます。
僕がいつも行っているポイントに、この日は先行者さんがおられました。
その方と丁度入れ違いになったのですが、その際、その方とお話をしたのですが、全くアタリがなかったそうです。
人と比較してどうとかということではありません。
パターンに到達できなかったから、魚にカスリもしないという現実。…そこに魚がいたとしても。
まさに、僕自身のここ数回の釣行がそれでした。
メバリング、恐ろしいです。
連日の坊主、悶絶、閉塞感、もって行き場の無いやるせなさ…いままでの成功体験の否定…あらたな枠組みの再構築…
その先にある、ミラクルでもなんでもなく、当然の帰結としての釣果。
しびれます。
麻薬より怖いです。釣りは。
フォールの釣り。
メバル、アジ、カサゴ...なくてはならない技ですねo(^-^)o
こうやってドンドン釣りにのめり込んでいくんです。
たしかに麻薬ですね(笑)
フォールでポンポン釣れると痛快ですね。
アジングでも応用したいと思います^^