アライグマランド

ハードコアラ。

キンノオノ ギンノオノ

2008-11-24 09:25:43 | 美術
作品、間にあいませんでした。
とても残念でしたが、2日前まで作っておりましたが
断念いたしました。

僕は物心付いたときから
性悪説をとっております。
社会のほころびというのは
自分のほころびであり
社会の弱さは、自分の弱さであります。
ただ、そうであることを僕は解っておきたいし、
常に解っている状態にしておきたいと思っています。

作品のテーマ、社会に対するハイビジヨンな視点は
けっして何かを批判や攻撃するものではなく
「弱さ」を解っているかどうかを確認していく作業のようなものです。
そして「僕はどうするのか」という自らへの疑問符であります。

制作途中に、「きんのおの ぎんのおの」という
童話にいきついた。
湖から現れる女神さまが正しくない存在だった場合を想定したが。
いや、そもそも、オノを落とした僕は正しくいられるのか。

作品の制作はそのまま続けたいと思う。


きんのおの ぎんのおの

あるひ、おとこがいけのそばで
きをきっていました。
ところが、ちからをいれたとたん
てがすべっておのをいけに
おとしてしまいました
こまっていると
いけからめがみさまが
でてきました。

めがみさまはきんのおのを
だしていいました。
「おまえがおとしたのは このおのか?」
「いいえ、わたしのはそんなりっぱなおのではありません。」
つぎにめがみさまは
ぎんのおのをだしました。
「おまえがおとしたのはこのおのか?」
「いいえ、それでもありません。」
つぎにめがみさまは
ふつうのおのをだしました。
「それです! ひろってくださってありがとうございます。」
しょうじきなおとこに
めがみさまは、きんとぎんのおのもくれました。

そのようすをかげからみていた
なかまのおとこも さっそくおのをいけに
ほうりなげました。
するといけから
きんのおのをもった
めがみさまがでてきていいました。
「おまえがおとしたのは このおのか?」
「はい! そのおのです。」
すると・・・。

めがみさまは
おこって
「このおおうそつきめーっ!」
とどなり いけへとかえってしまいました。

じぶんのおのもうしなったおとこは
いつまでもいけのそばでないていたそうです。









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