先日の土曜日、六時頃。カホン制作のため、新庄の楽器店へ部品を買いに行った帰り、
車で富山市山室のGM前にさしかかった。
4車線道路。のろのろとした車列。何か、みなさん、避けている。何?何?って見ると、
カルガモ親子が道の真ん中で行き場を失って、右往左往している。12羽ぐらいか。
車は避けて通って行くんだけれど、えええ? 素通り?。
これは何とかせなあかん、と思って。左にあるカラオケボックス駐車場に車を停め、、
僕は車道に出た。(すごい衝動的)
車を少し制しながら、カルガモ親子を歩道へとにかく誘導しようと。先頭に立つ。
親が先に歩道へ上がったので、子供たちを手ですくい上げて1羽ずつ上げる。
そこで、男の方が手伝ってくれた。なんとか、全部上げたので、道路状況は通常へ戻る。
「とりあえず、これで大丈夫ですよね。よかった、よかった。」なんて話していると、
何となく、胸騒ぎが。いつの間にか、歩道にあるグレーチングのすきまから側溝に4羽落ちている。
ピーピー鳴いている。うわ。なかなか厳しいな。状況。
結構微妙に深さあり、グレーチングの間隔も6~7m。あとは主としてコンクリ。
先ほどの男の方の家族(奥さん、小学校低学年の男の子と女の子)も参加して、救出チーム、5人海猿体制となった。
虫網を2つ、100均で買ってきていただいたものを使って試みる。何度も何度も試みるが。
基本、僕らが救おうとしていますよ、ってわかってもらえない相手なので
なかなか、こちらの手の届くポジションまで、出てこない。陰に隠れている。
そのうちに、親カルガモと無事な子供たちは、歩道から駐車場を抜け、歩いて行って用水にたどりつく。
泳いで移動していった。この時点でもう、離ればなれになっているんだけど。
とにかく、小さい男の子も女の子も、なんとか助けたいって言う気持ちが伝わってきた。
救出隊・海猿としては、かなり、頑張っていた。なんとか助けたいって。
でも救出オペレーションは1時間を超え、7時を過ぎ、かなり暗くなる。
ずっと4羽のカルガモはピーピー鳴いていた。
途中、無理だ、って言うのは簡単ではあったけれど、とにかく頑張った。
その後、タイムアウトにより僕は、先に離脱。
男の子にも女の子にも、救ったところを見せたかった。
最後まで頑張っていたお父さんもお母さんもそうだと思うよ。
とても気持ちの優しい4人家族と出会えただけでもうれしい。
電話にパソコンが付いていたり
腕時計にパソコンが付いていたりして
今は、何か「凄い力」や「凄い世界」のような「感じ」になっているが
目の前の側溝に落ちたカルガモ4羽すら、僕は救うことはできない。
頑張ったけど、救うことはできなかった。
非常に悔しい。
しかし、そういうことを、ちゃんと、わかっていたいと思うし。
逆に、まだまだ僕がやれることは、ある。
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