アライグマランド

ハードコアラ。

カルガモ親子と海猿

2015-05-24 20:13:48 | Weblog

先日の土曜日、六時頃。カホン制作のため、新庄の楽器店へ部品を買いに行った帰り、

車で富山市山室のGM前にさしかかった。

4車線道路。のろのろとした車列。何か、みなさん、避けている。何?何?って見ると、

カルガモ親子が道の真ん中で行き場を失って、右往左往している。12羽ぐらいか。

車は避けて通って行くんだけれど、えええ? 素通り?。

これは何とかせなあかん、と思って。左にあるカラオケボックス駐車場に車を停め、、

僕は車道に出た。(すごい衝動的)

車を少し制しながら、カルガモ親子を歩道へとにかく誘導しようと。先頭に立つ。

親が先に歩道へ上がったので、子供たちを手ですくい上げて1羽ずつ上げる。

そこで、男の方が手伝ってくれた。なんとか、全部上げたので、道路状況は通常へ戻る。

「とりあえず、これで大丈夫ですよね。よかった、よかった。」なんて話していると、

何となく、胸騒ぎが。いつの間にか、歩道にあるグレーチングのすきまから側溝に4羽落ちている。

ピーピー鳴いている。うわ。なかなか厳しいな。状況。

結構微妙に深さあり、グレーチングの間隔も6~7m。あとは主としてコンクリ。

先ほどの男の方の家族(奥さん、小学校低学年の男の子と女の子)も参加して、救出チーム、5人海猿体制となった。

虫網を2つ、100均で買ってきていただいたものを使って試みる。何度も何度も試みるが。

基本、僕らが救おうとしていますよ、ってわかってもらえない相手なので

なかなか、こちらの手の届くポジションまで、出てこない。陰に隠れている。

そのうちに、親カルガモと無事な子供たちは、歩道から駐車場を抜け、歩いて行って用水にたどりつく。

泳いで移動していった。この時点でもう、離ればなれになっているんだけど。

とにかく、小さい男の子も女の子も、なんとか助けたいって言う気持ちが伝わってきた。

救出隊・海猿としては、かなり、頑張っていた。なんとか助けたいって。

でも救出オペレーションは1時間を超え、7時を過ぎ、かなり暗くなる。

ずっと4羽のカルガモはピーピー鳴いていた。

途中、無理だ、って言うのは簡単ではあったけれど、とにかく頑張った。

 

その後、タイムアウトにより僕は、先に離脱。

 

男の子にも女の子にも、救ったところを見せたかった。

最後まで頑張っていたお父さんもお母さんもそうだと思うよ。

 

とても気持ちの優しい4人家族と出会えただけでもうれしい。

 

電話にパソコンが付いていたり

腕時計にパソコンが付いていたりして

今は、何か「凄い力」や「凄い世界」のような「感じ」になっているが

目の前の側溝に落ちたカルガモ4羽すら、僕は救うことはできない。

頑張ったけど、救うことはできなかった。

非常に悔しい。

 

しかし、そういうことを、ちゃんと、わかっていたいと思うし。

逆に、まだまだ僕がやれることは、ある。

 

 


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