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ニイガタ① 「smile」 大友良英×飴屋法水 水と土の芸術祭にいがた

2012-11-11 16:51:23 | 美術
そもそも、このドライブ嫌いの僕が
片道3時間も運転するのは
目的があってこそで、
しかも、それは強力でなければならない。
11/10はそれを満たす日となった。




僕の精神的師匠である、お2人のプロジェクト。
音楽家としての大友良英。美術家としての飴屋法水。
であったと思うが、ジャンル分けとか関係なくなってきた。
やはり、ともに、考えていることがとても、純粋な、確固たるもの。
どうしても見に行きたかった。

「水と土の芸術祭にいがた」の。
大かまぼこなる巨大なメイン会場。
それは、かつて、万代島で、せりが行われたり、保管庫があったりした場所。

巨大なセットが展開されている。
日本人が経験した3.11の、津波を意識した作品であろうことは、
もう見ればわかるのであるが、
それはもう、言葉を失う。
生活していた感や、そこに仕事していた感というものが、
例えば、ごろっと転がっている大量の電化製品や大量の靴や
家の柱や、がれきの塊の中にあるピアノ。
小学校、車、漁場(かつてあったという意味ではまさにそう。)
生活の喪失(生の喪失)=それまでsmileがあったんだということ。
その会場から見える、漁港、灯台、港と海の境目。
おだやかで、かもめが飛ぶ、海、すら。

柱だけの状態となった家のようなものに足を踏み入れ。
別の建物の2階からそれを見る。
全然違う。
けれど、何だ、この2階から見る危うさ。
僕、2階にいたら助かったの?。
たくさんの人々が、たくさんの、
それぞれの状況にいた、視点で見た。ということ。



この人は、おそらく、自分の評価がどうこうとかない。
作品がどうこうとか、ない。
体験者へ直接つなげる。
飴屋法水の作品は、僕には、突き刺さる。
美術作品として、どうこう、という感想は、何の意味もない。
とにかく突き刺さるんだ。



















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