第Ⅵ章 軒桁、小屋梁の組方み

2021-10-12 12:14:02 | 同:軒桁まわりと小屋組

3)軒桁、小屋梁の組み方:どの高さで組むか

京呂組の場合

組み方A 軒桁に小屋梁を乗せ掛ける。一般的な方法。

      小屋梁丸太太鼓落とし平角材のいずれを用いても可能。

1)軒桁に小屋梁を乗せ掛ける                  2)軒桁外側まで小屋梁を渡す(仕口:渡りあご

   

羽子板ボルトが必要とされる                             補強金物は不要である

一般に、丸太あるいは太鼓落としを用いる場合は、1)が多い(補強を要求される)。

2)の方が、強度的には確実(補強不要。ただし、梁の木口が外側に見えるため大壁造りには不向き)。

 

 

組み方B 軒桁に小屋梁を天端同面(てんばどうづら)で落とし込む。 小屋梁に平角材を用いる場合に可能。

 組み方Bの例 

 

 

折置組の場合

組み方A 小屋梁に軒桁を乗せ掛ける。梁は丸太太鼓落とし平角材いずれも可。            

  補強金物は不要である

 

組み方B 小屋梁に軒桁を天端同面(てんばどうづら)で落としこむ。     小屋梁が平角材の場合に可能

  補強金物は不要である

                  

 

 

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