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39. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 4チ 自分の不徳を責める天皇 」

39. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 4チ 自分の不徳を責める天皇 」

 儒教の国と神道の国 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
4イ 儒教の矛盾
4ロ 支配階級のための儒教
4ハ 道徳哲学に儒教を変えた日本人
4ニ 公の概念が欠落した儒教
4ホ 中国には西洋美術館がない
4ヘ 女性に自由がない中韓
4 ト 易姓革命が諸悪の根源
4チ 自分の不徳を責める天皇
4リ 美意識に価値を置く日本人
4ヌ 中国は世界で唯一の神話がない国
4ル 日本は女性が最高神
4ヲ 和の文化と神道
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4チ 自分の不徳を責める天皇

  ところが、日本の天皇には、姓がなかった。日本神話によれば、天皇は、日本の最高神である、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の血をひいているから、人民のあいだから、皇位を手に入れて、皇位についたのではない。

  日本では、天皇と、皇族には、中国や、韓国と違って、姓がない。
  天皇は、自分が最高の有徳者であると、気取る必要がなかった。天皇は、中国の最高権力者のように、威張り散らすようなことがなく、どの天皇も、謙虚だった。日本人は、みな、謙虚なのだ。

  茶道の茶室に、小さな躙(にじ)り口がある。日本独特なものだ。
  もし、毛沢東や、江沢民、胡錦涛や、習近平国家主席に、這うようにして、入るようにと、いったら、きっと、躙り口を爆破することだろう。

  日本人は謙虚だから、相手に対して、自分が悪いと、思いがちである。中国人と、韓国人は、どのような場合にも、相手が悪いと、思う。

  易姓革命は、クーデターのライセンスだった。中国では、思想も権力者に奉仕する。権力者が自分にとって都合のよい、思想をつくるのだ。

  日本の歴代の天皇は、国土が天災によって襲われると、しばしば、自分の過ちであり、徳が備わっていなかったからだ、といって、反省する詔(みことのり)を発している。

  平安時代前期の平城(へいぜい)天皇(774~824年)は、大規模な水害に見舞われた後に、「朕(ちん)の真心が、天に通じず」天災を招いてしまったが、「この災いについて考えると、責任は、朕一人にある」といって、詔のなかで、自分の不徳を責めている。

  このように、天皇が災いを、自分に帰している詔は、平城天皇だけに限らず、多くの天皇によって、発せられている。

  これが、中国の天子であったとすれば、かりに、海山が裂けることがあっても、自分が徳を欠いていると、認めてはならなかった。もし、徳を失うことがあったら、天子として失格して、天命を失うことになってしまう。

  中国と、日本のあいだに、何と大きな違いがあるものだろうか。

  韓国は、中国の完全なコピーだったから、易姓革命によって、というと、暴力革命によって、しばしば王朝が交替した。韓国語で、「易姓革命(ヨクソンヒョンミョン)」と、発音する。

  今日の天皇皇后のお住いの新宮殿も、他の国々の王宮と、まったく違っている。著者は、ヨーロッパの多くの宮殿も訪れたが、どれも、派手で、贅をきわめている。
  ところが、日本の場合は、清らかで、簡素で、心が落ち着く。

  日本の天皇は、質素だ。日本人は質実で、清楚であることを、重んじて、みせびらかしたり、金々(かねがね)しいものを、嫌ってきた。

参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
 加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長
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