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55 中国・韓国と日本の違いの原点 「 5ヨ 儒教と対立する老荘思想 」

55 中国・韓国と日本の違いの原点 「 5ヨ 儒教と対立する老荘思想 」

 終章
 中華民族の正体 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
5イ 中国が覇権を握る日
5ロ 中国は国ではなく文明
5ハ 愛国教育は情報操作
5ニ 中華民族とは何か
5ホ 孔子を排斥した毛沢東
5ヘ 孔子学院プロジェクト
5 ト 中国崩壊の予言(割愛)
5チ アメリカ人と中国人
5リ 中国はアメリカのフレネミー
5ヌ 中韓の捏造が信じられるわけ
5ル キリスト教圏とイスラム圏の距離
5ヲ イスラム版中華思想
5ヨ 儒教と対立する老荘思想
5タ 中国は民主主義国になるか
5レ 中国を模倣しなかった日本
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5ヨ 儒教と対立する老荘思想

  だが、中国にも、よい面があるはずだ。

  儒教だって、専制体制の統治イデオロギーとして用いることなく、権力者をはじめとして、全員がその徳目を守ることになれば、有益な教えとして、役に立つはずだ。日本車をアメリカへ輸出しているように、日本で磨きあげた儒教を、中国が逆輸入するとよい。

  著者は、荘子の老荘思想を、好んでいる。老荘思想は、儒教と対立するものだ。
  老子と、荘子(紀元前370年頃~紀元前310年頃)は、中国の道家(どうか)の代表だ。道家は、人為的な儒教を排斥して、自然の清浄な行いを、重視する。

  老子の言葉に、「小国寡民」がある。
  「小さな国で、人口が少ない。欲がないから、機械を使うことがない。車や、船があっても、それに乗ることをしない。軍備をしない。隣国は鶏や、犬の鳴き声が聞こえるぐらい、近くても、隣国と行き来をしない。付き合わない」という、有名な言葉があるが、いまの中国共産党は、その反対のことばかりしている。

  また、老子の教えだが、「思想を弄ばない」という戒めは、歴代の中華帝国に向けられたものだ。

  老子の百年あまり後に、荘子が生まれたが、あわせて老荘思想と呼ばれている。老子は、孔子と同じ時代の人だといわれ、「史記」のなかに「老子伝」があって、孔子が老子に教えを乞うたという、伝説がある。孔子のほうが、年下だったといわれるが、史実がどうか、分からない。

  老子は恬淡(てんたん)と、静寂を尊んで、自然ーーネイチャーには作為がない、という。日本の侘び寂びに、近い。

  老子には、両面があって、無為淡白の精神を説いているかたわら、もう一つは、上手に危険を冒さずに、世の中を渡っていく、保身の術だ。中国はやはり、政治の社会なのだ。

  荘子も、無為自然に、人為を捨てて、自然に生きることを、説いた。「知足安分」(わが分(ぶん)に安じて、足るを知る)を求めたが、儒教が世俗的であって、人工的な道徳や、礼儀によって、人を拘束することを嫌った。

  もし、中国が、自然を尊ぶ、老荘思想の国となったら、有徳な天子や、国家主席が専制を行うという、つくりごとが、通用しなくなるはずだ。

参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
 加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長
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