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40. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 4リ 美意識に価値を置く日本人 」

40. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 4リ 美意識に価値を置く日本人 」

 儒教の国と神道の国 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
4イ 儒教の矛盾
4ロ 支配階級のための儒教
4ハ 道徳哲学に儒教を変えた日本人
4ニ 公の概念が欠落した儒教
4ホ 中国には西洋美術館がない
4ヘ 女性に自由がない中韓
4 ト 易姓革命が諸悪の根源
4チ 自分の不徳を責める天皇
4リ 美意識に価値を置く日本人
4ヌ 中国は世界で唯一の神話がない国
4ル 日本は女性が最高神
4ヲ 和の文化と神道
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4リ 美意識に価値を置く日本人

  儒教は、孔子が、神仏などの「鬼神」(目に見えない、恐ろしい神霊)を拝んではならないと、教えているが、本来、無神論で、無宗教である。人の外形だけを、重んじているから、心がない。

  後に、多くの孔子廟が建てられて、参詣者が孔子像に額ずく、疑似的な宗教になっているが、儒教は、人の魂にかかわるものではない。
  中国人は、内面の魂には、関心がない。自分の魂を、掘り下げようとしない。現世的で、即物的なのだ。

  著者は、中国の明、清の歴代の皇帝が住んだ、故宮を訪れた時に、なかを案内されて、中国王朝の限りない欲望と、桁外れの蓄財を、目の当たりにした。日本と、まったく違った、世界がひろがっていた。

  日本人は、物欲が淡白だ。金や、銀、宝石をはじめとして、光を反射するものに、美しさをみなかった。安土桃山時代に、日本にやってきたキリスト教宣教師が、ヨーロッパの本部へ送った報告書の中に、つぎのような挿話がある。

  宣教師が、ある武士に、「一個の茶器に、一つの城をつくることができるほどの値段がつく、という話を聞いたが、どうして、土くれに、そんなに高い値打ちが、あるのか?」と、質問した。
  すると、武士が「それならば、あなたがたは、どうして小さな石に、巨額の金を払うのか?」と、たずねた。小さな石というのは、ダイヤモンドや、ルビーのことである。
  武士は、西洋人が宝石を尊ぶことについて、まったく、理解できなかった。

  日本人は、キリシタンの宣教師よりも、それぞれの物に宿っている、精神的な価値を、尊んできた。日本の宝物は、うっかり間違って、落としてしまったら、壊れて、無価値になってしまうものが、多い。金や、銀といった素材に、価値をみようとしないのだ。
  日本を、日本たらしめているのは、美意識である。

  私たちは、中国大陸や、ヨーロッパ大陸と違って、善悪よりも、美を尺度として、生きてきた。美意識が働いて、清く、潔いことを重んじて、穢れを嫌ってきた。
  いまでも、日本人は、善悪や、論理や、理屈によらずに、美を求める感性を、大切にして、生きている。世界になかで、このような尺度を用いているのは、日本人だけだ。

  日本料理をみれば、日本人の美意識が、すぐに分かる。
  フランス料理も、この三十年ほど、日本の会席料理を真似して、見た目を美しく、しつらえるようになったが、それまでのフランス料理といったら、犬の御飯のようだった。

  大陸に住む人々は、日常的に、異民族が入り乱れ、文化や、感性が違う人々と、接触するから、論理を振りかざすことが、身についた。ところが、島の人々は、心が通じあうから、感性がまさって、理屈っぽくない。
  島国の人々は、先天的に理屈を嫌う。理屈は自分に都合よく、いくらでも、こねることができる。

  ヨーロッパをとれば、ドイツ人や、フランス人は、理屈をこねまわすのが、得意だ。あらゆることを、善と悪に分けて、何が正しく、何が正しくないかきめつけて、しばしば、殺戮しあった。フランス革命の大量に人を殺した、蛮行がよい例である。

  毛沢東の治世のもとで、小冊子である「毛語録」は、四億部以上が売れた。毛主席が、夜な夜な、若い娘を寝室に連れ込んで、性欲をみたした後に、娘に支払われた報酬は、「毛語録」の印税によって、まかなわれた。

参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
 加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長
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