庭の防風林として植えてあるモチノキの葉の裏で確認しました。中央部の黄緑色をした葉のような形のものは、シジミチョウ科の仲間の幼虫ではないかと思われます。体長は15mmほどです。その周りを取り囲んでいる白いものは、寄生蜂の仲間の繭ではないかと思われます。寄生蜂の幼虫はシジミチョウの幼虫などの体の中で成長し、その宿主の表皮を食い破って繭をつくるようです。繭は先端部が蓋のように開いていることから、繭の中の蛹は既に成虫となり外へ飛び立ったようです。残念ながら、このシジミチョウの幼虫は、成虫となって飛び立つことはありません。
学名: Cassida circumdata
何時もお世話になっているジュンさんの所に、ダイビング機材を塩出しするための樽に水を張っていたのですが、その水面に浮いているところを発見しました。体長は5mm ほどで洗面器を伏せたような陣笠体形をしており、体の縁は透明地で鮮やかな黄緑色の金属的な光沢をもった網目模様が入っています。
学名: Chrysodema lewisii
島で時々見かける美麗な金属的光沢をもったタマムシの仲間です。この光沢は見る角度によっていろんな色に変化することから、見方によって色々に受け取られるような曖昧な表現を“玉虫色”と言うようになったようです。成虫の体長は20~30mm ほどで、幼虫は、スダジイ、マテバシイ、カシ類を住処とするそうですが、カミキリムシの仲間の幼虫のように宿主の木まで枯らしてしまうほどの食害を及ぼすものなのかは???であります。
学名: Culex pipiens
暗くなると活動を始める蚊の仲間です。就寝で照明を消した際に、耳元で「プ~~~ン」という羽音に悩まされた方も多いのではないでしょうか? よどんだ水や排水溝などに産卵して、ボウフラはその水の中で成長するそうです。
私が幼かった頃、八丈島ではあまりみかけませんでしたが、最近ではよく見かけるようになってしまいました。寒さにも強いようで、ヤブカガがいなくなる冬季でも時々見かけます。温暖化などで生息域を北上させ、この蚊の仲間が媒介する西ナイル・ウィルスなどのウィルスの被害拡大が懸念されています。
私が幼かった頃、八丈島ではあまりみかけませんでしたが、最近ではよく見かけるようになってしまいました。寒さにも強いようで、ヤブカガがいなくなる冬季でも時々見かけます。温暖化などで生息域を北上させ、この蚊の仲間が媒介する西ナイル・ウィルスなどのウィルスの被害拡大が懸念されています。
学名: Protaetia pryeri ssp. oschimana
八丈島には元々生息していなかったのですが、観葉植物に付いて持ち込まれたものと思われ、夏に大量発生します。この甲虫は6亜種に分類されており、現在、八丈島で繁殖しているものは奄美大島や喜界島産のものと同種になるそうです。