モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

ノアルダガイ

2010年12月06日 | ウミウシ
学名: Noalda sp.
 
 
 
 本日、水温:21℃の八重根港で確認した体長:4mm の個体です。貝殻の殆んどは軟体部で覆われ小さな亀裂から若干見える程度、尾も二股に分かれているものの長くはありません。八丈島で時々見かける Noalda sp.1 とは別種と思われます。これで八丈島で確認できた Noalda 属は2種目、丹念に探せばまだまだ見つかるかもしれません。これからが楽しみです。
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エンビノアルダガイ

2010年08月02日 | ウミウシ
学名: Noalda sp.
 
 
 体長は7mm で、殻高は貝殻の前後に被膜を被っているためよくわかりませんが 2mm ほどではないでしょうか? 興味深いフォームをしたウミウシです。頭部には ウミコチョウ科の仲間 のような頭盾Lし、背中には オオシイノミガイ科の仲間 のように貝殻を背負っている。また、カノコキセワタ科の仲間 のような左右の長さの異なる二股に分かれている尾がある。

 このウミウシ、永い年月を経てどのように進化して行くのだろうか?? ウミコチョウ科の仲間やカノコキセワタ科の仲間も、このウミウシと似たような進化を遂げてきたのだろうか??? そんな悠久の時の流れに想いを馳せると、キョーミは尽きないのであります。
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キマダラウミコチョウ属の仲間

2010年05月01日 | ウミウシ
学名: Siphopteron spp.
 
【オレンジウミコチョウ】
 
【ダンボウミコチョウ】
 
【キマダラウミコチョウ】
 
【クロフチウミコチョウ】
 
【シラタマウミコチョウ】
 
 体長は5mm 前後と小さなウミウシたちです。八丈島の海では春から初夏にかけて、オレンジウミコチョウ、キイロウミコチョウ、キマダラウミコチョウ、クロフチウミコチョウ などのキマダラウミコチョウ属の仲間を多数確認することができるようになります。このウミウシたちは、不思議なことに決まって島の西側から先に姿を現わしはじめます。黒潮が島の西側に直接当たることがことが多いので、それに関係しているのでしょうか? 推測の域を出ないのでありますが、ひょっとすると八丈島で繁殖しているのではなく、遥か南方で生まれたベリジャー幼生などが、黒潮の潮流に乗って漂着し成長をはじめるのしょうか? ってことは“季節遊来種”??? 本当のところはどうなんでしょうね…。
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ツマグロミノウミウシ

2009年07月11日 | ウミウシ
学名: Eubranchus mimeticus
 
 
 体長:10mm、底土で確認しました。本来は温帯域(本州など)の海に生息するウミウシのようです。本州のウミウシなどのガイドブックや各ウミウシ・サイトなどを見て、何時かは自分の目で確認してみたいと思っていたのですが、まさか八丈島で確認することになるとは夢にも思ってもみませんでした。今年の伊豆諸島は黒潮から見放され異常なほどの長期に亘り冷水塊の影響を受け続け、通常、八丈島では確認できない温帯系や深海性の海洋生物が確認されています。そのような状況を考えると、このウミウシが八丈島で確認されてもおかしくないのかも知れません。黒潮の蛇行による冷水塊の影響で、通常ならば八丈島で確認することのできない海洋生物が確認できる楽しみがある反面、いったい何時になったらこの冷水塊の長いトンネルから抜け出せるのか?という大きな問題点も依然として横たわったままなのであります…。
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イボヤギミノウミウシ属の仲間

2008年11月19日 | ウミウシ
学名: Phestilla minor
 
 
 夏場に底土で確認した体長:10mmほどの Phestilla minor Rudman, 1981 ではないかと思われるウミウシです。ホリミノウミウシ属の仲間 (Eubranchus sp.)と同定していましたが、上記ウミウシに再同定しました。

 
 アザミサンゴらしきサンゴ上で大量発生しており、サンゴの外側から中心部へ向かって帯状になってサンゴを食い尽くしてしまいました。画像右斜め下側がウミウシに食べられ骨格だけとなってしまったサンゴで、左斜め上側がこれから食べられてしまう生きているサンゴです。ウミウシに襲われているためか、生きているサンゴは触手を格納してしまっています。右斜め上から左斜め下に向かって帯状にイソギンチャクの触手のように見えるのが、ウミウシ群の背側突起です。このサンゴの大きさは直径約30cmほどだったのですが、このウミウシは食欲旺盛でたった数日間でサンゴを骨格だけにしてしまいました。

 
 このウミウシ、サンゴを食べていただけかと思っていたのですが、沢山の透明なカプセル状のようなものに覆われた卵塊らしきもの(青矢印で示した部分)も写り込んでいました。このウミウシがサンゴに産み付けた卵塊ではないかと思われます。卵塊が産み付けられたサンゴは既に骨格だけになってしまっているので、ハッチアウトした幼生は海中を漂って餌となるサンゴを探すんでしょうね。
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シロタエイロウミウシ

2008年10月27日 | ウミウシ
学名: Glossodoris pallida
 
 
 八丈島でよく見かけるウミウシで体長は30mm 前後。このウミウシ、根なのどの岩盤を移動中のものを見かけることもありますが、一番多く見かけるのは砂地ではないかと思われます。砂地といっても何もない砂地のだだっ広いところにポツリといるのではなく、海藻や海綿などが集まるゴミだまりのよなところにいます。そこで何をやっているのかというと、岩から千切れた海綿を食べているようです。それも1個の海綿に2~3個体群がっています。同じイロウミウシ属(Glossodoris )のキャラメルウミウシも同じ砂地のゴミだまりで確認できますが、1個の海綿に数個体が群がっているというのをまだ目にしたことがありません。シロタエイロウミウシが餌としている海綿が少ないため、このような現象になってしまうのでしょうか?
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ムラサキウミコチョウ

2006年07月06日 | ウミウシ
学名: Sagaminopteron ornatum
 
 
 
 紫色の色彩が美しいウミウシで、「本州のウミウシ」によると分布域は広範囲に渡るそうです。

 このウミウシは側足を使って泳ぐことでも有名です。八丈島でも体長:10mm前後の個体を時々見かけますが、それ以下の体長(例えば5mm前後)の個体を確認したことがありません…。なぜ???
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シュイロウミコチョウ

2005年12月03日 | ウミウシ
学名: Gastropteridae sp.
 
 
 八丈島では、春から初夏にかけキマダラウミコチョウ属 Siphopteron の仲間が集中的に大量発生し、夏本番となるころには殆ど姿を消してしまいます。しかしながら、他のウミコチョウ科の仲間(ヤマトウミコチョウ属 Gastropteron やムラサキウミコチョウ属 Sagaminopteron など)は、冬でもたまに見かけることがあり、本種もそれに属しているようです。

 体長が3~4mmと小さいのですが、体色が鮮やかなオレンジ色ため容易に確認することができます(容易といっても、やはり這うように潜らないとダメですよ)。
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トウモンウミコチョウ

2005年06月10日 | ウミウシ
学名: Sagaminopteron psychedelicum
 
 
 サイケなウミコチョウ? なかなか凝ったデザインの色彩をしています。八丈島では発見した場所に暫らくとどまっていてくれる確立が高いようです(発見時、移動中の個体は除く)。また、ウミコチョ科の仲間の内で二次鰓をハッキリ確認できる部類に属しているように思われます。
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ベニシボリ

2005年05月12日 | ウミウシ
学名: Bullina lineata
 
 
 潮溜まりなどでも確認できる殻高:10mm 前後のウミウシの仲間です。顔(頭?)を覆うような楯(頭楯?)があり、その間から可愛らしい眼を覗かせています。貝殻は白地に深紅の絞り模様が入り、軟体部は美しいアイスブルーで縁取られています。
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