令和元年、11月9日に行われた天皇陛下の御即位を記念した国民祭典、第二部に女優 芦田愛菜さんが登壇し、天皇陛下に祝辞を述べました。
ここに芦田愛菜さんの祝辞を全文掲載致します。
祝辞
謹んで申し上げます。
天皇陛下御即位にあたり、心よりお祝いを申し上げます。
また、このような記念すべき国民祭典にお招きにあずかり、お祝いと感謝を申し述べる機会を頂き、緊張しておりますが、大変光栄に存じます。
即位礼正殿の儀での陛下のお言葉を拝聴し、日本そして世界の平和に対する陛下のお心に心を打たれました。
陛下は、松尾芭蕉の奥の細道をお読みになったことがきっかけで、水にご関心を持たれ、長きにわたってご研究をなさっているとお聞きしました。
そして水を通して、世界の様々な問題を捉え、そのことが平和につながるとのお考えをお持ちであると知るに至りました。
私も大好きな読書を通じ知識を得ること、そしてその知識を踏まえて行動に移す、そのことが大切であるのではないかと考えるようになりました。
陛下の御心を受け、どんなことでも思い立ったことは迷わず実行できるようになりたい。そう思っております。
新元号『令和』は万葉集からの出典だったということを知り、昔の日本の書物から新しい時代の元号が作られるということは、なんて素敵なことなんだろう。深く感動しております。
古くから日本に伝わる文化を大切にしつつ、新しい日本へと躍進していく。そんな時代になっていくことを、切に願っております。
最後になりますが、いつまでも両陛下がお健やかであられますようお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
令和元年11月9日 芦田愛菜
とても当時15歳の祝辞とは思えない素晴らしいものだったと思います。