日々雑感  ~ 青亀恵一

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そろばん復活か?

2006-05-10 08:42:31 | 文化
老いも若きも“脳力”ブームにはまっている。
脳年齢チェック、脳力活発化に関するゲーム・書籍が売れている。

そんな中にあって、今ではすっかり見なくなったそろばんが、徐々に復活しつつある。
計算機の出現により、その肩身が狭くなってきたそろばんだが、学校現場で取り入れられるようになって来た。

群馬県藤岡市では、この4月より市内すべての小学校の授業に「そろばん」を本格導入。
兵庫県尼崎市では、尼崎市立杭瀬小学校で今年度から3年生から6年生まで年間50時間、「計算科」の授業が新設された。
地域の”そろばん名人“が非常勤職員として授業をサポートする。

最近はベストセラー「国家の品格」でも、著者で数学者の藤原正彦氏が「英語教育よりもまずは“読み書きそろばん”が教育の基本」と説いていることもあり、
年々減ってきたそろばん検定者数は、最近は下げ止まって、上向き傾向に。
年間50万~60万人が検定を受けている(全国珠算教育連盟より)。

海外に目を向けてみれば、IT先進地のシリコンバレーでそろばん塾が繁盛しており、インド・アジアのIT先進地でも、そろばんが流行っているという。

そろばんを計算道具として認識するから、日本では衰退してきた。
しかし、計算機は、計算機自体が計算するが、そろばんは単なる記録の道具であり、計算は頭でしているという人もいる。
確かに、暗算選手権などでは、見えないそろばん指で動かしながら、暗算している。
指を動かさない場合も、頭の中のそろばんを頭の中の指で動かすような計算をしているのであろう。

IT先進地でそろばんが取り入れられているのは、
その脳力を高めるために行われているのである。

機器に頼りすぎると、簡単な計算もできなくなる。
指を使うと、脳の老化予防にもなる。

一石二鳥、日本にある良いものは再認識したい。


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